さつまいものレシピ・節約情報|おいしい&お得ワザ徹底解説

さつまいもの栽培方法|初心者でも安心して育てるコツ①

三田村美江体験農園マイファーム

家庭菜園において人気の作物であるさつまいも。自家栽培でも簡単においしいさつまいもが作れるんです。今回はさつまいもの栽培方法について、体験農園マイファームの三田村さんにお話を伺いしました。

さつまいも栽培の準備・熟成方法

さつまいも栽培は初心者でもできるの?

体験農園マイファーム三田村美江さんいわく、「さつまいも栽培は初心者でも簡単にできますよ。ほとんどほったらかしにしてもできるぐらい簡単なんです!」とのこと。昔から多くの飢饉を救ってきたとも言われるさつまいも。初心者でも簡単にできるなら、気楽に挑戦してみたいですね。

さつまいも栽培のために準備するものは?

さつまいもの苗

必要なものは
・さつまいもの苗
・雑草を抑えるための黒いマルチシート
・鍬
・ジョウロ
肥料は不要です。

苗の植え付け、収穫の時期は?

苗の植え付けは4月下旬〜5月上旬のゴールデンウィーク前後に、収穫は9月末〜10月頭になります。

さつまいもの栽培方法

1.苗の準備

さつまいもの苗

まずはホームセンター等でさつまいもの苗を入手します。良い苗の基準は、太めで葉が元気かつ白い根っこがでているものです。
苗を買ってからすぐに植えた方が良いですが、難しい場合は水に浸けておきましょう。

2.土作り

さつまいもは、日光がよく当たる、通気性に富んだ乾燥した土を好みます。植え付け10日ほど前に、土をよく耕し、幅45cmほどの畝を作っておきます。さつまいもは収穫まで長期間になるので、雑草を防ぐために「マルチング(植えた植物の地表面(株元)をビニールなどで覆うこと)」をしておきましょう。

3.植え付け

さつまいもの苗の植え付け

株間30cmでマルチシートに穴を開け、深さ10cmくらいの楕円形の植え穴を掘ります。植え穴の底に寝かせるように苗を置いたら、土をかけておさえましょう。この時、塊根(養分を蓄えて肥大し、塊状になった根)の基となる不定根( 一定の場所以外から二次的に発生する根)が良く出るよう、3〜4節が土に埋まるように植え付けるのがポイント!

苗の主な植え付け方には2種類あります。

さつまいもの苗の斜め植え
さつまいもの苗の垂直植え
  • 斜め植え・・・根は横に長く伸びるため、細長い芋になる。個数は多め。
  • 垂直植え・・・根は縦に短く伸びるため、丸く短い芋になる。個数は少なめ。また、栄養分の転流がスムーズになり甘みが凝縮する。

4.つる返し

さつまいものつる返し

株が成長し、伸びたツルが土につくと、葉のつけ根の部分から根を出します。芋は根に養分が蓄積したものなので、放っておくと地表を這うツルにも芋がつき、養分が分散してしまいます。

それを防ぎ、植えつけた部分の芋だけを肥大させるために、「つる返し(ツルを引き上げて土から根をはがし反転する)」を行いましょう。地面に根を張ったツルの先を持ってたぐり上げ、根こそぎ剥がしたら、ツルをひっくり返して葉の上に乗せておきます。

つる返しは、根を出したツルを見つけたらその都度行いましょう。

5.栽培管理

植え付け後、根は伸びてきますがツルの生育は遅いため、1カ月は除草を行いましょう。生育が進めば、ツルが這い地面を覆うので雑草もあまり発生しなくなります。

6.収穫

さつまいもの収穫

植え付け後、120~140日程度で収穫となります。収穫は、ツルを地際で切り取り、芋を掘り出していきます。収穫が早すぎると食味が悪く、遅すぎると塊根(イモ)の形が乱れるので、適期に収穫しましょう。

いかがでしたか?「難しくないので、気軽に挑戦してほしい」と三田村さん。自分で栽培したさつまいもはきっと格別の味わいですよ。ぜひ試してみてくださいね。

イラストレーター:本杉由美子

  • 三田村美江

    体験農園マイファーム

    福井県米農家の長女に生まれ23歳で、父親の離農を機に跡を継ぐ。直販米農家HP《美の里ファーム》を立ち上げ、こだわりの有機農業・自然栽培での米づくりに取り組んでいる。2012年にアグリソーシャルビジネスの夢である《日本農武士プロジェクト》をSTART。育休中にアグリイノベーション大学校で農業を学び直し。《日本農武士》を個人開業しRESTART。今は、シングルマザーとして、子育て中心のライフスタイルの中で自産自消アドバイザーをしながら夢に向かう。

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