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人気のアイス、アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓どれにあたるか調べてみた!
いわゆる「アイス」、実はある基準によっていくつかに分類されていること、ご存でしたか?分類によって、カロリーが少ない傾向にあったり、味わいの濃厚さが違ったりします。今回は、人気のアイスであるハーゲンダッツ、ピノ、ガリガリ君、スーパーカップなどの製品表示を見て、どの分類にあたるかを調べてみました。
スーパーやコンビニ、ドラッグストアでついつい買ってしまうアイス。
昔はアイスといえば夏だけのものと印象が強くありましたが、今は季節を問わず新発売のアイスが次々と登場するようになりましたね♪ところで、私たちがひとくくりに「アイス」と呼んでいるもの、実はいくつかの種類に分類されていることをご存知ですか?
これは、食品衛生法にもとづく厚労省の「乳及び乳製品の成分規格に関する省令」と「食品、添加物等の規格基準」から定義がされています。今回は、知っているようで知らなかったかもしれない、いわゆる「アイス」の種類について紹介します。
「実はアイスだけどアイスクリームじゃなかった!」という発見もきっとありますよ!
まずは「乳固形分」でアイスクリーム類と氷菓に大別
いわゆる「アイス」は、その商品に乳固形分が含まれているかどうかで大きく2種類に分かれます。乳固形分とは「乳製品の中の、水分以外の部分」のこと。
大まかには、
乳固形分が3.0%以上あるもの→「アイスクリーム類」
3.0%未満のもの→「氷菓」
と呼ぶことになっています。
つまり、乳成分のない「ガリガリ君ソーダ」のようなものは「氷菓」になります。ガリガリ君のパッケージの裏を見てみると。。
確かに「氷菓」となっていました!「氷菓」は「アイスクリーム類」に比べてカロリーが低いのも特徴の1つです(ガリガリ君ソーダは1本69kcal)。
そして、乳固形分を3.0%以上含むものが「アイスクリーム類」となるのです。
「アイスクリーム類」はさらに3つに分類
さてこの「アイスクリーム類」、乳固形分と乳脂肪分の割合によって、さらに3種類に分けられます。乳脂肪分とは、前述の「乳固形分」の中に含まれる脂肪分のことで、バターやクリームになる成分。
1 「アイスクリーム」
実は「アイスクリーム」と呼べるのは、
乳固形分 15.0%以上、うち乳脂肪分 8.0%以上のものに限られます。この「アイスクリーム」、乳脂肪分が多ければ多いほど、ミルクの風味もよく濃厚でコクのある味わいを楽しむことができるのですが、今回調べてみると、同じ「アイスクリーム」でも傾向が分かれることが分かりました。
たとえば「ハーゲンダッツ バニラ」は「アイスクリーム」に分類される商品の一つ。
成分表示を見ると、乳脂肪分は15.0%。基準を大きく上回っていますね!濃厚です。
それではハーゲンダッツと双璧をなすロッテの「レディボーデン バニラ」はどうかというと・・・
乳脂肪分は14.0%でした!ハーゲンダッツほどではないものの、高い乳脂肪分ですね!
その他にも有名どころのアイスクリームをたくさん調べてみました!まずは森永乳業の「MOW バニラ」から。
乳脂肪分は8.0%。ギリギリではあるものの、アイスクリームの基準はきちんと満たしています。
続いては、「絞って3日以内のミルク」を使っているというグリコの「牧場しぼり」。
こちらも乳脂肪分は8.0%でした!
どんどん見ていきましょう!次は、ときどきハートの形や星の形が入っているとうれしくなる、森永乳業の「ピノ」です。
乳脂肪分はこちらも8.0%でした!
スティックタイプのアイスクリームも調べてみました。森永乳業から「パルム」です。
こちらも乳脂肪分は8.0%!乳脂肪分が8%のアイスクリームが多いんですね。
それでは明治の「ゴールドライン バニラ」のほうも見てみましょう。
こちらは乳脂肪分12.0%でした!なかなか健闘しています。
同じ「アイスクリーム」でも乳脂肪分の割合は商品によって大きく異なっていて、主流なのは乳脂肪分が8.0%のもののよう。乳脂肪分の割合で味わいも変わってくるので、ぜひ色々試したいですね!
ちなみに今回はバニラのアイスクリームで調べてみましたが、チョコ味など、フレーバーが違うと、同じブランドのアイスクリームでも乳脂肪分の割合は変わります。さらには、分類が「アイスクリーム」ではなく次で説明する「アイスミルク」になることも。商品を手に取ったらぜひ、種類・成分の表示欄も見てみてくださいね!
自分の好みの濃厚さを見つけるのも面白いですね♪
2 「アイスミルク」
1の「アイスクリーム」ほどではないものの、
乳固形分 10.0%以上、うち乳脂肪分 3.0%以上とそれでもしっかり乳脂肪分のあるものは「アイスミルク」に分類されます。
「アイスミルク」であっても、牛乳と同程度の栄養を含んでいます。食感としては、「アイスクリーム」よりはややあっさりといったところ。乳脂肪分が少ない分を補うように植物性脂肪が使われることも。最近話題の「プレミアム桔梗信玄餅アイス」は、「アイスミルク」に分類されます。
乳脂肪分は3.5%でした!
他にも冬の定番「雪見だいふく」もアイスミルクです。乳脂肪分は基準を満たす3.0%ですね!
3 「ラクトアイス」
最後の分類は「ラクトアイス」になります。基準としては
乳固形分 3.0%以上。乳脂肪分の基準はありません。口当たりはかなりさっぱりとしたものになります。シャリシャリ感を楽しめるものも。
乳脂肪分の代わりに植物性脂肪を使っていたりするので、意外とカロリーがあったりもします。記事のタイトルにも出ていた明治「エッセルスーパーカップ 超バニラ」は、実はラクトアイスだったのです。
「シャキッと爽やか!」のロッテ「爽 バニラ」も同じくラクトアイスでした。
「シャキッ」といえばロッテ「クーリッシュ バニラ」も分類はラクトアイスになります。
まとめ
- 乳固形分が3.0%以上あるものが「アイスクリーム類(下記の3種類)」、未満のものが「氷菓」
- 「アイスクリーム」は乳固形分 15.0%以上、うち乳脂肪分 8.0%以上。コクがあり濃厚な味わい。
- 同じ「アイスクリーム」でも、多いのは乳脂肪分が8.0%の商品。10%を超えるものは少ない(けどより濃厚!)
- 「アイスミルク」は乳固形分 10.0%以上、うち乳脂肪分 3.0%以上。味わいあっさり
- 「ラクトアイス」は乳固形分 3.0%以上。植物性脂肪がよく使われる。味わいさっぱり・シャキシャキ感
いかがでしたか?コクのあるアイスクリームを食べたいとき、あっさりとして食べやすいアイスミルクを食べたいとき、シャキッとしたラクトアイスを食べたいとき、つめた~い氷菓を食べたいとき・・・ぜひ買う前にパッケージの裏を見て種類を確認し、気分に応じて食べ分けてみてくださいね!
番外
ちなみに、編集スタッフYには、ここでは紹介されなかったオススメのアイスクリームがあります。それは東海道新幹線のワゴン販売のみで売られている「スジャータアイスクリーム(バニラ)」!
このアイスクリームは乳脂肪分が15.5%と「ハーゲンダッツ バニラ」(15.0%)よりも乳脂肪分が多いのが一番の魅力。
最初はカチコチに冷やされているので、流れる景色を車窓から眺めながら溶けるのを待つのもまた魅力的だったりもします。
帰省や旅行などで乗ることがあったら試してみてくださいね!(290円(税込))
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