生活費を節約するなら、まず見直したい10個のこと

お金の心配なく安心して暮らすためにも、余分な出費は控えたいですね。ただ、出費の管理をしようにも、何から始めたらいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ファイナンシャルプランナー(FP)として活躍される前佛朋子さんに、生活費を節約したい方のための節約効果の出やすい方法を10個教えていただきました。

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(1) 安い食材探しだけではない食費の節約

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チラシを活用して底値を調べるのは節約の基本ですが、食費の節約方法はこれだけではありません。おすすめなのは「食品の使い切り」です。皆さんは冷蔵庫や冷凍庫に食品を入れたまま、使い切れずに捨ててしまったという経験はありませんか。せっかく買った食品を捨てるのは、お金を捨てるのと同じこと。買った食材は最後まで使い切りましょう。

とは言え、分かっていてもなかなか実行できないことも多いもの。そんな時は、例えば週1日を在庫処理DAYと決め、冷蔵庫にあるものだけで食事の用意をしてはいかがでしょうか。こうして月に何度か買い物に行かない日を作るのも、効果的な節約方法です。

(2) ガス・電気の自由化を活用しよう

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今ではガスと電気が自由化されて、お得な会社と自由に契約できるようになりました。一般的な家庭の場合で、電力会社に年間12万8,610円、ガス会社に年間11万9,410円支払っていた場合、電気とガスをセット割にすると年間1万730円も節約できるという試算になります(※)。この他、インターネット接続料や携帯電話代、ガソリン代などとセットになった料金プランも要チェックです。電気とガス以外にセットにする項目はご家庭の状況によっても異なるので、ご家庭で一番お得になるものとセットにするのがおすすめです。

(3) 日頃の使い方にあわせて安くできる通信費

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携帯電話会社の大手3社(ドコモ、au、ソフトバンク)は2017年に料金プランを改定して、月額利用料が安くなりました。auユーザーの筆者はこれまで月額利用料を6,000円近く支払ってきましたが、新料金プランに見直すことで月額利用料が4,000円を切るようになり助かっています。どの会社も携帯電話の使い方にあわせたお得な料金プランがあります。通信費が気になる方は、携帯ショップで料金プランの見直しをお願いしてみましょう。

(4) おまかせで加入した生命保険は見直したい

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生命保険は、保険会社のスタッフにおまかせで加入した方もいるのないでしょうか。いざというときの生活費や子どもの教育費などのために、という考えで入っている方も多いでしょうが、実はすべてのリスクを生命保険でカバーする必要はありません。なぜならたとえ不幸が起こったとしても、公的年金(遺族基礎年金、遺族厚生年金)や会社からの死亡退職金があるからです。また、住宅ローンを返済中で団体信用生命保険に加入している場合、住宅ローンの支払いはなくなります。生命保険はご家庭の状況にぴったりな保障に変更することで、保険料を安くできるかもしれませんよ。

(5) ガソリン代節約につながるクレジットカード

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多くの人が利用する車。ガソリン代が結構痛手ですよね。ガソリン代を節約するには、石油会社発行のクレジットカードを利用するのがおすすめ。ガソリンの出費を抑えることができます。たとえばENEOSの場合「ENEOSカードS」を利用すれば、ガソリン1リットルあたり2円割引に、出光では「出光カードまいどプラス」を利用すると1リットルあたり2円割引になります。いつも利用するガソリンスタンドにあわせてカードを作るといいですね。

(6)ネット銀行口座開設で手数料を極力減らす

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銀行では時間外や休日にATMを利用すると手数料がかかりますね。また、コンビニのATMも便利ですが、入金・出金ともに手数料がかかるケースがほとんど。ATM手数料は108円や216円と低額なので「これくらいならいいか」と思われる方もいるかもしれません。しかし、チリも積もれば山となる。できるだけ余分な出費は抑えたいですね。

実は、ATM手数料を極力減らせる方法があります。それは、実店舗がなくインターネットでの取引を主にしている“ネット銀行”の口座を開設すること。ネット銀行はATM手数料が無料、または実店舗のある銀行に比べて安く設定されていてお得です。特に大きいのは振込手数料で、貯金額や取引内容などによって決められるランクやステージによって月に1回から数回、振込手数料が無料になる特典が付いている場合も。ただし、ATMからは振り込みができないネット銀行もあるので契約する際はご注意ください。また、手数料がかからない実店舗を持つ銀行もあります。引き出しと預け入れや、振込手数料が無料になるケースをサイトで確認したうえで、家族や自分が利用しやすい銀行に口座を開設してはいかがでしょうか。

(7)家計簿で収支チェック

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家計の無駄を省く効果的な方法をご存じですか。その方法とは、毎月お金の流れを確認して、収入と支出のバランスをチェックすることです。それに役立つのが「家計簿」。家計簿と聞くと「面倒だな…」と思うかもしれませんが、会社の経理のようにキッチリ1円単位まで把握する必要はありませんし、買った品物を一つひとつ記帳しなくても大丈夫です。食費や日用品、交際費、医療費、小遣いなど、主な費目を決めてノートに書き出してもいいですし、家計簿アプリを活用してもいいでしょう。

家計簿の目的は、給料から貯金ができて、貯金を差し引いた残りのお金で無駄なく生活できているかどうかを確認すること。やりやすい方法で家計簿をつけて、収入と支出のバランスをチェックしてみてください。もし、支出が多過ぎると感じたら、何の買い物が原因かを見直してみることもお忘れなく。

(8)電子マネー利用でポイントを効率よく貯める「ポイ活」を

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最近節約上手さんからよく聞く「ポイ活」という言葉。ポイントを上手に貯めてお得に買い物をするのは誰にでもできる簡単な節約方法の一つです。買い物をするたびにポイントが付き、貯まったポイントを支払い時に利用できる電子マネーもポイ活に役立てたい手段の一つ。「nanaco」「WAON」「楽天Edy」「Tマネー」などの電子マネーを利用してポイントを貯めれば、生活費の節約に役立てることができます。効率よくポイントを貯めるコツは、よく買い物するお店で利用できる電子マネーを利用すること。そうすればポイントが貯まりやすくなり、食費の節約にも役立ちます。

また、特定のクレジットカードから電子マネーにチャージをすると、クレジットカードのポイントが付く点にも注目しましょう。楽天Edyなら「楽天カード」をチャージすれば、200円チャージするごとに楽天スーパーポイントが1ポイント付きます。nanacoなら「セブンカード・プラス」でチャージすれば、200円ごとに1ポイント貯まります。「Suica」をよく利用するなら「ビューカード」でオートチャージすれば、1,000円につき「JRE POINT」が15ポイントと通常の3倍貯まります。電子マネーのチャージでポイントの付くクレジットカードは限定されているので、サイトでよく確認してくださいね。

(9)助成金などをチェック

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国や各自治体、健康保険では、私たちの暮らしを助けてくれる助成金や補助金が用意されています。どれも申請すれば利用できるので、使わない手はありません。ここでは、妊娠や出産、子育てに関する主な助成金をご紹介します。

妊娠健康診査助成

妊娠して市区町村に妊娠届を出すと、母子健康手帳とともに「妊婦健康診査受診票」がもらえます。これは14回分の妊婦健診でかかる費用の一部が助成されるというもの。窓口での支払いは、実際の費用から助成分を差し引いた差額だけでよくなります。

出産育児一時金

出産したら、加入している健康保険から子ども1人につき42万円が支給されます。妊娠4か月以降の人工中絶手術や流産、死産も対象になります。

児童手当

子どもが0歳から中学校を卒業する年度末まで支給される手当金です。1人あたりの支給額は次の通りです。

  • 3歳未満: 月額1万5,000円
  • 3歳以上小学校終了まで: 第1子、第2子は月額1万円、第3子以降は月額1万5,000円
  • 中学生: 月額1万円

ただし児童手当には手当を受け取る人の所得制限があり、限度額以上の家庭は子ども1人につき月額5,000円となります。

子どもの医療費助成制度

多くの自治体では子どもが0歳から小学校、もしくは中学校終了の年度末まで医療費が助成されます(※)。申請すると「乳幼児医療証」または「子ども医療証」が交付され、保険証とともに病院の窓口に提出すると自己負担分の一部または全額(※)を支払わなくてもよくなります。ただし、所得制限がある自治体もあるので確認を。

※自治体によって異なります

また自治体によっては、チャイルドシート購入補助金や幼児2人同乗用自転車購入の補助金、乳児おむつ購入助成金がもらえるところもあるので、お住まいの自治体のホームページで確認してみてくださいね。

(10)習い事の断捨離で将来の教育費を貯める

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子どもの希望する進路があるのに、家計のせいで断念させることだけは避けたいのが親心。だからこそ教育費は子どもが小さいうちから考えておきたいですね。教育費が家計を圧迫する原因の1つとして考えられるのは、習い事の掛け持ちです。子どもにいくつもの習い事をさせるご家庭は増えていますが、掛け持ち数が増えれば増えるほど月謝が家計を圧迫します。

将来のために教育費を貯金しておくことも踏まえて考えると、習い事をさせるときは、子どもが本当に楽しめているものに絞るのがよいでしょう。また、公共の施設が開催する教室は比較的月謝が安く、費用を節約できます。さらに最近では、英会話や音楽などのオンラインスクールが増えています。月謝が安く、送迎の手間も省ける点は注目したいですね。

ご家庭によってはこの他にも見直しできる部分があるかもしれません。お金の専門家ファイナンシャルプランナーに相談して、ご自分では気づかない見直しポイントをみつけてもらうのも1つの方法です。

※ガス・電気代の試算

出典: 東京ガス「東京ガスの電気が“いろんな人におトクな電気”になりました/ファミリーセレクト」より