おからを卯の花と呼ぶ理由

豆腐を作るときに出るしぼりかすである「おから」。野菜と一緒に煮ておかずにするのは定番ですが、ケーキやクッキーに使ったり、ハンバーグのたねに加えたり、今では様々な使い方がされていますね。

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そんなおからですが、「卯の花」とも呼ぶことはご存知の方も多いのではないでしょうか。同じ食材なのにどうして呼び名が分かれているのでしょうか。食の専門出版社の旭屋出版編集部に聞いてみました。 

「和食の世界では、本来の食材の呼び名ではなく、別の名前で呼ぶケースがあります。そのひとつがおからですね。おからの"から"が"からっぽ"に繋がるのを嫌い、卯の花という別名が付けられたといわれています。卯の花という名前は白いウツギの花にたとえて付けられたようです」。

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卯の花はさらに別名があり、それは「きらず」。卯の花は包丁を使わなくても調理ができることからこの名前が付けられたとのことで、漢字で書くと「雪花菜」となります。 

他にもある「別名」を持つ食材 

「おから・卯の花以外に、馬肉も別名があります。『桜』は馬肉の別名ですね。桜鍋といえば、馬肉を使ったすき焼き風の鍋のことを意味します。他にも『淡雪』は卵白を泡立てて作る料理の名前となります。卵白を泡立てると白くふっくら軽く仕上がることから、春の淡雪を思い描いてこの名前が付けられました」。 

付けられた別名は情趣に富んでいて、名前を聞くだけで季節や情景が思い浮かびますね。奥深い和食の世界の一端を見た気がします。