※後編記事はこちら→「家電評論家が選ぶ布団乾燥機(後編)--機能充実、消臭効果にも期待」
ひと昔前までは、布団乾燥機と言うと、布団の間にマット状のシートをセットするなど手間がかかって面倒という印象がありましたが、最近はマットレス不要でノズルをセットするだけという手軽な製品が主流。天日干しに比べると、確かに電気代はかかるものの、布団を上げ下ろしする労力をかけず、手軽に布団のケアが行えることを思えば、お安いものと考える人も増えています。
布団乾燥機はダニ退治にも有効
布団乾燥に加え、冬場は就寝前に布団をあたために愛用している人も増加中。ぽかぽかとあたたかな布団は素早い入眠を促し、快眠へと導いてくれることでしょう。また、ダニ対策にも効果的。高温多湿を好むダニは一般的に室温25~28℃、湿度70~80%程度で大繁殖すると言われています。さらに、ダニの餌となる人間の皮膚や塵が溜まりやすい布団はまさにダニの温床とも言えます。最近は年中快適な室温が保たれる住宅が多いため、季節を問わずダニが繁殖しやすい条件が揃っているとも言えます。こまめに布団ケアをしなければ、ダニが大量発生してアレルギーの原因となるため、要注意です。
ちなみに、ダニは50℃以上の熱で死滅するとされています。そのため、実は天日干しだけでは効果は不十分。確実にダニ退治をするためにも、今の時代、布団乾燥機は積極的に利用してほしい家電です。
そこで本企画では、マット不要タイプで手軽に利用できて効果も高いおすすめの布団乾燥機を紹介。今回の前編と続く後編で、家電評論家の筆者が3製品をピックアップし、特徴を解説します。
アイリスオーヤマ「カラリエ ツインノズル」
マット不要タイプのふとん乾燥機の中でも、圧倒的な軽量&コンパクトで大人気のアイリスオーヤマ「ふとん乾燥機 カラリエ」の新モデルが「カラリエ ツインノズル」。本体から伸ばしたホースを敷掛布団の間に差し込むだけでセッティングが完了という使い勝手のよさは従来モデルと変わらず、さらにノズルを2本搭載しているのが特長です。それぞれのノズルを別々の布団の間にセットすれば2組同時に布団乾燥が行える他、1組の布団にノズルの長さをそれぞれ変えてセットすれば、より広範囲に効率的に温風を送り届けることが可能に。ノズルの長さも従来よりも約1.5倍となり、高さのあるベッドにも対応します。
ヒーターの定格出力も業界最高水準の760Wとパワフル。布団乾燥やあたためがより短時間で効率的に行えます。本体サイズは16.8(幅)×19.5(奥行)×36(高さ)cm。シングル布団1組の乾燥にかかる1回あたりの電気代の目安は約20.25円ですが、2組同時に布団乾燥を行えば半分のコストで済むのがうれしい仕様です。実売価格は1万5,500円前後(税込・2018年6月15日現在)。
続く後編でも注目の布団乾燥機2モデルを紹介します。
※後編記事はこちら→「家電評論家が選ぶ布団乾燥機(後編)--機能充実、消臭効果にも期待」