貯蓄1000万円達成! 年収500万台4人家族のスゴ技実例を専門家が解説

貯蓄できるか否かは、実は収入の額とは無関係。年収500万円台(額面)、家族4人暮らしという決して裕福とは言えない状況ながら、たったの5年で1,000万円貯めたご家庭があります。貯蓄は小さな節約の積み重ねによってできるもの。主婦でファイナンシャルプランナーでもある筆者が、実際に1,000万円を貯めたご家族の節約術を解説します。

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Aさんの例--断捨離で出費をバッサリ削減

たったの5年で1,000万円を貯めた4人暮らしのAさん家族。額面年収は500万円台ですが、短い期間で目標としてた貯蓄額1,000万円に到達されました。Aさんが実行しているのが「家計のムダを徹底的に無くす」ことです。固定費の削減はもちろん、日々の買い物でも節約の工夫をしています。

固定費は、都内在住で交通の便には事欠かないこともあり、購入してから3年になる車を思い切って手放すことに。月々の自動車保険料、駐車場代および年1回の自動車税の支払いがなくなり年間40万円が浮くようになったそう。そのまま所有し続けたとしたら、車検代で10万円近くが定期的にかかってしまうところでした。新車価格150万円の車の売却価格は100万円と購入当初よりもダウンしてしまいましたが、売却によって得たお金もしっかり貯蓄に回します。一見、損をしてしまうと思いがちなところにもメスを入れる姿勢がとても大切です。

日々の買い物でも買う・買わない物を厳選し、不要な物は買わない工夫をしているAさん。例えば定期的に冷蔵庫を見て消費期限切れとなっているソースやタレ類がないかチェック。使い切れずに消費期限が切れているということは、そのアイテムは頻繁に使うものではないということ。ならば今後は買わないと決めるか、必要な時に100円ショップで容量の少ないものを買えばいいと考えるようにしたといいます。量単価は高くつくかもしれませんが、300円の物を買って半分(150円分)捨てることを思えば50円分の節約です。

Bさんの例--お金を使わない仕掛けを作る

埼玉在住、年収510万円(額面)で4人暮らしのBさんのご家庭では、200万円の貯蓄が5年で1,000万円に。念願のマイホームを購入されました。

Bさん家族が実行しているのは「とにかくお金を使わない」こと。そのためにさまざまな工夫をされています。小学生で成長盛んな子どもがいるBさん宅では食事はおろそかにできませんが、質の良い食材を買っていると食費がかさみます。そこでBさんが実行しているのが実質2,000円の自己負担でさまざまなお礼の品物が届くふるさと納税。新鮮野菜や肉類などの食品をもらえるものを数点選んでいます。

さらにはスキマ時間を利用してアンケートに答え、ポイントサイトでコツコツとポイント稼ぎ。貯まったポイントは現金に引き換えるほか、洗剤やトイレットペーパーなどの日用品に引き換えています。こうすることで、生活用品などを自分で購入する回数も減り、節約に。この他にも商品モニターに登録したり、覆面調査に登録したりすることで、無料で商品をゲットできたり外食ができたりするどころか、数千円の報酬までもらえます。報酬もなかったものとしてきちんと貯蓄しておられます。

以前は食費と日用品に月6万5,000円もかかっていたところ、こうした工夫で月2万円におさまるまでに大幅ダウン。ポイントやモニターなどは元手が不要なので、手間は多少かかりますが節約には欠かせません。限りなく出費を減らし、収入を生み出す仕掛けは投資額ゼロでも可能です。

もともとNISAでの少額積み立てで投資の経験を少し積んでいたBさん。モニター報酬や貯金を元手に株式投資にもチャレンジされました。株式投資は多額のお金を投じなくても、単元未満株投資(本来決められた単位よりも少額で始められる株式投資のこと)でコツコツ株を買っていくことが可能です。保有株式数に応じて配当金ももらえるため、預貯金に比べてお金が増える可能性が大きいのが特長です。もちろん購入時より株価が下がってしまうリスクもありますが、お金を「増やす」ことを視野にいれるのも貯金のコツの一つです。

AさんもBさんも、節約の工夫をした甲斐あって短期間で1,000万円の貯蓄に成功。冷蔵庫を覗いてみたり、モニター登録してみたりと、今すぐできそうな工夫がたくさんありますね。

この他におすすめなのが、計画的にお金が貯められる「先取り貯蓄」。収入分から毎月一定額を貯蓄分として取り除いておき、残ったお金でやりくりします。1,000万円にトライしようと思ったら、最低でも収入の20%を目標に先取り貯蓄をしてみましょう。

使わない、貯める、増やすことに成功できれば皆さんも貯蓄上手の仲間入りができるでしょう。今のままではなかなか貯金ができそうにない…と思ったら、AさんやBさんの貯蓄術を真似してみてはいかがでしょうか。

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