百花繚乱「クラフトビール」--流行スタイルや日本での動きを解説

前編で、クラフトビールの歴史や定義について紹介しました。続く今回は、クラフトビールの流行のスタイルなどについて紹介します。

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※前編「これでクラフトビールがわかる! 歴史や定義、アメリカの事情も解説」もあわせてお読みください。

ブームの発信元はアメリカ

クラフトビールと一口に言っても、スタイルは世界に200種類以上あると言われています。その中でも実は流行りがあります。ファッション同様、その流行は世界を駆け巡ります。ビールの場合はアメリカがイニシアティブを握っていて、苦味がガツンと効いたビール、思わず口をすぼめたくなるような酸っぱいビール、ワインのように木樽で熟成させたビールなど様々なスタイルのビールを流行させています。

もちろん日本でもその影響はあるのですが、苦みが敬遠されたり、アルコールにあまり強くない人が多かったりと、「ホワイトエール」と呼ばれる軽やかで苦味の少ない小麦タイプのビールや、ホップの苦味や華やかな香りがありながらも比較的アルコール度数が抑えられているビール(おしゃべりしながら何杯でも飲めるという意味で「セッションエール」と呼ばれる)などが人気のようです。

酒税法改正でビールにバラエティ感が

さらにこの4月、ビールに関わる酒税法改正がありました。これまでは「麦芽・ホップ・水・酵母」の基本原料に加え、米やスターチなど国の定める限られた副原料を使ったものしか「ビール」とは謳えませんでした。定められた副原料以外のもの、例えば果物の皮(ピール)やスパイスなどを使ったものは「発泡酒」と表記されていました。

しかし今回の改正により、既存の副原料に加えて、ピールやスパイスなどを使っても「ビール」として表記できるようになりました。これ以降、大手ビール会社も新たに許された副原料を入れたビールをこぞって発売しています。

また、本来苦味付けのために使われていたホップも、柑橘系や花のような香りがするホップが続々と開発されています。大手のみならず、多くのクラフトブルワリーで積極的に使うようになっているのも最近の特徴の一つです。

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こちらがホップ

今まさに百花繚乱のクラフトビール。たくさん種類がありすぎて、どれを選んでいいのかわからないという人は、「ジャケ買い」もありでしょう。近頃はユニークながらも味が想像できるデザインやネーミングのビールが増えているので、最初はそれらを手掛かりにしてみてもいいかもしれませんね。「ビールは苦いだけじゃない」をきっと実感できるはずです。