エアコンフィルター、掃除を怠ると菌だらけ! メーカーが掃除法解説

いよいよエアコンフル稼働のシーズンです。そこで皆さんに質問です。「エアコンのフィルター、きちんとお掃除していますか」。

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エアコンフィルター「2週に一度の掃除が必要」

ルームエアコン「Eoria(エオリア)」シリーズを展開するパナソニックが2018年6月に行った調査によると、エアコンのフィルターのお掃除の頻度は「半年に1回」という人が23%。「1ヶ月に1回」という人が15.6%となり、多数を占めました。

しかしパナソニックによると、実際には2週間に1回程度のお掃除が必要とのこと。1年間稼働したエアコンのフィルターには、約2gものホコリが付着しているそうです。

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ホコリは、エアコンのフィルターの内側にまで入り込み、熱交換器にまで付着

エアコンのフィルターのお手入れを怠ると、悪臭の原因となることはもちろんですが、「電気代にまで影響を及ぼします」と話すのは、パナソニック株式会社エアコン商品担当の西村さん。その理由を「フィルターの表面にホコリが溜まることにより、風路が妨げられるため、効率的な空調ができなくなってしまいます。エアコンのパワーダウンにつながりますし、音もうるさくなってしまいます」と説明します。

ホコリは、繊維から出る糸屑や毛髪、フケ、花粉、カビの胞子、ダニ、ダニの糞など空気中の浮遊物質が集まったもの。これらはすべてアレルギー症状を引き起こす原因物質でもあります。エアコンの風はフィルターを通して送られる仕組みです。フィルターが汚れた状態で運転し続けるというのは、冷暖房の空気とともにこれらの物質を室内にまき散らすようなものです。また、高温多湿を好むダニやカビは、梅雨から夏にかけて繁殖しやすくなります。結露の作用で空気を冷やすエアコン内部はダニや菌にとって絶好の棲息場所。そのため、冷房シーズンは特にフィルターのお手入れが必要です。

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2018年5月、パナソニック株式会社のエアコン製造工場(滋賀県)で開催されたセミナーにて。お手入れの解説を行った同社エアコン商品担当の西村さん

必ず電源プラグは抜く

それでは具体的にエアコンのお手入れはどのように行えばいいのでしょうか。西村さんによると、エアコンをお手入れする際にまず気を付けてほしいのは、電源プラグを必ず抜いてから作業を行うことだそう。「エアコンは200Vの電気が通った高電圧な機械。感電のおそれがあるためとても危険です」と注意を促します。

通常はフィルター部分は取り外しが可能です。「薄めた中性洗剤で漬け置き洗いした後、十分に乾かしてから元の位置に取り付けてください」と西村さん。

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お手入れせずに10年使用したエアコンのフィルターの表面。ここまでくると、空調というよりも汚染物質を拡散しているようなもの……

それ以外の部分に関しては、手の届く部分のみ柔らかい布で乾拭きして汚れを取り除くのが基本。ただし、「変形や傷の原因になるため、風が吹き出るルーバーやフラップ付近は強い力で拭かないように細心の注意を払ってお手入れしてください」とのこと。

熱交換器などこれ以外のフィルターの内側に関しては、素人でお手入れするのは難しいです。外側に露出した部分ほどではないものの、長年使用していればもちろんホコリが入り込んだり、汚れが付着したりしてしまうため、専門の業者にクリーニングを依頼することをおすすめします。

掃除の手間が省けるモデルも

最近では、エアコンの衛生さを保つためにメーカー各社はさまざまな工夫を凝らしています。例えば、どのメーカーでも上位モデルにはフィルターのお掃除機能を備えているのが一般的です。フィルター表面のホコリを自動で掻き取り、ドレン水と呼ばれる排水とともに外に排出するというのが共通した基本的な仕組み。

エアコン内部に関しても、最新の上位モデルの多くが熱交換器にホコリや油分が付着しにくいコーティングを施していたり、汚れにくい素材を採用したりするなど、メンテナンスの頻度と手間を減らす工夫や機能を搭載する傾向にあります。

例えばパナソニックのエアコンの場合、フィルター自動お掃除機能を搭載した機種では未搭載の機種に比べて約25%もの電力消費カットが可能とのこと。エアコンは、家電製品の中でも決してお安い部類ではなく、取り付けに工事が必要など、買い替えサイクルが早い商材ではありません。そのため、より吟味して製品選びをしたいものです。

冷暖房の能力はもちろんですが、上位のモデルではお手入れの手間を省く機能や長持ちさせるための工夫が多く採用されているというのが通説。ランニングコストやメンテナンス性とそのための費用まで考えると、購入時には多少高いと感じても長年使えば十分にコストを回収することができます。エアコンは、目先の価格よりも、長い目で見た製品選びをすることが節約につなげる重要なポイントです。

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