夏はダニに注意! 布団やカーペットで繁殖のダニ対策をプロが解説

目には見えないものの、家の中にひそんでいるダニ。刺されると腫れ、ひどいときは跡になることも。またアレルギーの原因ともなりうるので、できる限り発生・繁殖を防止したいところです。害虫用の虫ケア用品・防虫剤などを多く手掛ける、アース製薬株式会社のブランドマネージャーである渡辺優一さんに、ダニの対策方法について教えてもらいました。

目次

発生・繁殖する環境

基本的に、虫は餌があるところに生息します。ダニは人のフケや垢、食べかすなどを餌にして生きているので、人がよく居る場所に多く生息する虫です。また湿度が60%~80%程度のジメジメした場所を好みます。ゆえに、家の中はダニにとっては格好の繁殖環境。特に少し暖かく湿気があり、餌もあるカーペットや寝室などに多く生息しているといいます。ダニは年中発生しますが、最も活発になる時期は湿度と気温が高くなり始める6月から8月頃です。

人体への害

目に見えないダニですが、注意して対策をしないと人体へ害を及ぼすことも。死骸や糞は、アレルギーや小児喘息の原因となります。またいろいろな種類がいるダニの中でも、「ツメダニ」という種類は人を刺すダニです。「イエダニ」はネズミについているダニですが、このダニは伝染病を媒介する場合も。目に見えないからと言って放っておくと、人体に良くない影響が出てしまう可能性があるのです。

「ダニは蚊と違い、人によって『刺される』『刺されない』という体質の違いはありません。生息量が多ければ多いほど刺される可能性が高くなります」(渡辺さん)。

予防方法

ダニをゼロにすることはなかなか難しいものの、できるだけ少なく抑えるためには清潔な環境を保つことが重要です。換気や除湿器で湿度を低下させたり、こまめに掃除機をかけてフケや垢などを取り除いたりして予防しましょう。また「コナダニ」は常温で保存している小麦粉などの粉に発生します。夏は特に冷蔵庫で保存するよう心がけましょう。

以上のようにダニが生息しにくい環境をつくりながら、対策グッズを併用するのもおすすめです。アース製薬の商品で言えば「ダニよけゲル」がおすすめ。家の中で特にダニを寄せ付けたくない場所に置いておくと効果的です。こちらの商品は殺虫成分を使用していない天然ハーブ配合の商品なので、小さい子どもがいる家庭でも安心感がありますね。

画像提供: アース製薬株式会社

駆除方法

気温50度以上になるとダニは弱り、死に近づきます。ダニが生息しやすい布団は、できれば薬剤は使いたくありませんよね。そこで、駆除には布団乾燥機を使用するのがベスト。天日干しの場合はダニが布団の表面から裏側に逃げて駆除しきれない可能性があるので、あまりおすすめしません。ダニの駆除には、しっかりと熱を布団全体に行き渡らせることができる布団乾燥機を使用しましょう。

また、衣類や寝具などのダニの駆除には洗濯も効果的。その際、水洗いだとダニが生き残ってしまうので、衣類用洗剤を入れて洗濯するようにしましょう。

洗濯できないベッドマットやカーペットなどは、「ダニアーススプレー」などのダニを駆除できるグッズを使用して死滅させるのがおすすめです。ダニアーススプレーは、かけたところのダニを退治できる商品。かつ薬剤がその場所にしばらく残るので、増加も防ぐことができます。使用頻度は1カ月に1回程度でOKなので、掃除の負担も少なく便利なアイテムです。

「アレルギーの原因は生きたダニではなく死んだダニなので、ダニアースで死滅させてから、しっかり掃除機で吸い取るところまでを忘れずに行ってくださいね」。

画像提供: アース製薬株式会社

目には見えなくても人体に害を及ぼすダニは、日ごろから対策をしておくことが大切。ドラッグストアやホームセンターで売っているダニ対策グッズで、清潔な環境を保ってくださいね。

取材協力

アース製薬株式会社 ブランドマーケティング部 ブランドマネージャー 渡辺優一

虫ケア用品をはじめ日用品全般を製造するアース製薬にて、虫ケア用品のブランドマネージャーを担当。害虫対策商品の研究員出身。アース製薬のWEBサイト「アース害虫駆除なんで辞典」でも、蚊や害虫駆除の情報が公開されています。

※ご紹介した商品は2018年7月末時点のものです。デザインなどが変更となっていることもありますのでご了承ください。

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