セスキ炭酸ソーダが万能! 重曹との違いやセスキスプレーの作り方を解説

近年、知名度が上がってきたナチュラルクリーニング素材といえば「セスキ炭酸ソーダ」。油汚れに対する効果が高く、使いやすさにも定評があります。ところで、同じように油汚れに効果のある「重曹」とどのような違いがあるのか、意外と知らない人も多いのではないでしょうか。今回は重曹との違いを比較しながら、セスキ炭酸ソーダの特徴とおすすめの活用術を紹介します。

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セスキ炭酸ソーダとは

セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムで構成された「アルカリ剤」で、合成界面活性剤(石油系合成洗剤)に比べて環境負荷が低いのが特徴です。そのため、ナチュラルクリーニングの素材として使用されます。

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重曹が粉っぽいのに比べ、セスキ炭酸ソーダの質感はサラサラとした結晶状です。また、重曹やクエン酸に比べ、ほとんど素材臭がありません。

重曹と同じく合成界面活性剤を使用していないので環境に優しいのも特徴。100円ショップやホームセンター、通販サイトなどで気軽に購入することができます。

ペットや子どもがなめても安全?身体への影響は??

セスキ炭酸ソーダは水に溶かすことで“セスキ炭酸ソーダ水”として、主に掃除に使用できます。弱アルカリ性の溶液なので、一般の洗剤と同じように、身体に安全というわけではありません。掃除の際は素手で利用しないようにする、ペットや子どもがなめないようにする、などご注意ください。 

重曹との3つの違い

同じナチュラルクリーニングの素材重曹との違いは、大きく分けて3点あります。その違いはそれぞれの長所と短所でもあり、使い分けのポイントになります。

その1:アルカリ度が高いのはセスキ炭酸ソーダ

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セスキ炭酸ソーダの方が重曹よりもアルカリ度が高い

油汚れなど酸性の汚れへの効果を測る効果の指標として、アルカリ度があります。アルカリ度が高い方が汚れに強いため、重曹がPH8.2に対してセスキ炭酸ソーダはPH9.8とアルカリ度が高く、重曹よりも油汚れに強いということがわかります。ただし、手肌への負担も重曹より高いということになります。

その2:水に溶けやすいのはセスキ炭酸ソーダ

過去の記事でも紹介したように、重曹は水に溶けにくく、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい性質です。そのため、セスキ炭酸ソーダは水に溶かしてスプレーボトルに入れて使用することができます。

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上の写真は重曹を黒い下敷きにスプレーし水拭きした後です。2度拭きしても白く溶け残りが残っています。

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セスキ炭酸ソーダをスプレーした様子

続いて上の写真はセスキ炭酸ソーダをスプレーし、その後軽く水拭きをした後です。わずかに白く成分が残っていますが(赤い丸部分)、重曹スプレーの水拭き後に比べると大分少なく、よく水に溶けていることがわかります。

その3: 研磨機能を期待するなら重曹

セスキ炭酸ソーダは、水を加えると溶けてしまうためクレンザーのように固くなった汚れを研磨する効果はありません。反面、重曹は水に溶けにくく粒子も細かいので、アルカリ剤のクレンザーとしてとても優秀です。

重曹には研磨機能があるため、調理器具の焦げ付きや、シンク・洗面ボウルの汚れなどを磨いて落としたい場合は、重曹の方が適しています。

重曹とセスキ炭酸ソーダ、それぞれが得意な汚れとは

重曹が得意な汚れはその粒子を活かしたこすり洗いです。こびりついた汚れなどを重曹の細かい粒子が剥がして落とすという、物理的な効果が得られます。

一方セスキ炭酸ソーダはその溶けやすさを利用し、水に溶かしてスプレー洗剤のように使用できます。キッチン回りの油汚れ落としや衣類の染み抜き、また消臭スプレーとして使うなどアルカリの力を使った掃除が得意です。

セスキ炭酸ソーダおすすめ活用術

それでは、セスキ炭酸ソーダのおすすめの使い方を紹介します。

活用術【1】:セスキスプレーで掃除

水に溶けやすい性質をいかして、アルカリ性のセスキスプレーを作ることができます。キッチンの油汚れや食卓での食べこぼし、手垢などの酸性の汚れをアルカリの力で中和し汚れを落とすほか、セスキ炭酸ソーダが持つ汗や皮脂汚れ、生ごみといった酸性のにおいを中和させ消臭する作用をいかした消臭剤としての活用法もあります。

セスキスプレーの作り方

作り方はとっても簡単。水500mlを入れたスプレーボトルにセスキ炭酸ソーダを小さじ1~2入れ、粉が無くなるまで軽く振り溶かすと完成です。汚れの気になる場所にスプレーして数分置き、ふきんなどで拭き取ります。家具等で水分が染み込みやすい素材の場合には、セスキスプレーを吹きかけた布で拭くとよいでしょう。

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●コンロまわり

油汚れが気になる場所はセスキスプレーを使うと効果的です。例えばレンジ台。セスキスプレーを汚れに吹きかけ、布やふきんで拭き取るだけできれいになります。基本的に二度拭きは必要ありませんが、セスキスプレーの濃度や使用方法によって汚れが残ってしまうこともあります。広範囲に使用する場合や、汚れが気になる方は二度拭きで仕上げると安心です。

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拭き取り後は、右の写真のようにレンジ台の油汚れがさっぱり取れてツルツルに

●換気扇やキッチンまわり

換気扇や油の飛び散りやすいキッチンの壁(タイルなど)の汚れなど、調理後のベタつくキッチンの掃除にも最適です。

乾いたぞうきんにセスキスプレーを吹きかけてなじませ、汚れた場所を拭き取ります。壁など広範囲に使用する場合は、乾いた後の粒子が浮いてくることがあるので二度拭きすると綺麗な仕上がりになりますよ。

セスキスプレーのボトルをキッチンにセットし、毎日の料理後に気軽に使用する習慣をつけると、大掃除をせずとも汚れがたまらず、いつもきれいな状態を保つことができるのでおすすめです。

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●ドアノブやスイッチプレート

他にも手アカがつきやすいドアノブや、スイッチプレートなどに使用可能。乾いたぞうきんにセスキ水をスプレーしてなじませたもので拭き掃除すると、ベタベタした汚れが綺麗に落ちます。

セスキスプレーは油汚れのつきやすいさまざまな場所や、手垢や食品汚れがつきやすい場所で活躍します。

●トイレ掃除や水垢掃除には向かない

便利なセスキスプレーですが、アルカリに弱い素材には使用できません。また、トイレの汚れや水垢などは基本的にアルカリ性の汚れ(セスキ炭酸ソーダと同じ性質)なので、セスキ炭酸ソーダは効果がありません。クエン酸やお酢などを使うと有効です。

活用術【2】:セスキスプレーで消臭

セスキ炭酸ソーダが持つ酸性のにおいを中和させる作用をいかし、布についた汗や皮脂のにおいをやわらげたり、生ごみの消臭スプレーとしても使えます。それぞれの使い方は下記になります。

●布に染み付いた汗や皮脂のにおい

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布製クッションは汗や皮脂汚れが付きやすいものです。ただし肌に直接触れる場所でもありますので、セスキスプレーを直接噴射すると、セスキ炭酸ソーダの成分がクッションの表面に残りがちに。そこで、乾いた布にセスキスプレーを多めにかけて全体を拭く方法がおすすめです。その後きれいな布で水拭きすると、汚れやにおいが中和されサッパリします。

●ランドリーボックス

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ランドリーボックスの消臭にも使えます。ランドリーボックスの中の洗濯物は、洗濯するまでに汚れが酸化して臭うことがあります。全体的にセスキスプレーをしておくと、汗や皮脂のにおいを中和してくれます。

●生ごみ

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生ごみの消臭にもお役立ち。生ごみにセスキスプレーをすると酸性のゴミの臭いを中和します。また、アルカリ性なので雑菌の繁殖を抑える作用も期待できます。

活用術【3】: 浸け置き洗い

セスキ炭酸ソーダは浸け置き洗いにも効果的です。ワイシャツの襟はブラシや石けんで擦り洗いをすると生地を傷めることもあるので、セスキ炭酸ソーダを使って浸け置きし、スッキリさせましょう。ここではスプレーではなく粉末を使います。

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襟袖汚れが気になるワイシャツ

●浸け置き方法

1. バケツや洗面器などに、襟と袖(皮脂で汚れた部分)が浸るくらいの湯とセスキ炭酸ソーダを溶かした溶液を作る。30℃くらいのぬるま湯1Lに対して、小さじ2~3程度を溶かした濃い目の溶液を用意する。

2. 気になる部分を浸す。しっかり1時間以上浸け置きすることがポイント。汚れにセスキスプレーをかけるより浸け置きしたほうが、繊維の奥まで溶液が染み込んでアルカリの力で皮脂汚れを分解できる。

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3. 浸け置き後、柔らかいスポンジなどでもみ洗いしながら湯で軽く洗い流す。その後洗濯機で通常通り洗濯をする。

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黄ばみも皮脂汚れもきれいに落とせます。その他、血液汚れなども浸け置きすることで石鹸よりも簡単に汚れを落とすことができます。ただし、血液は熱い湯で洗うと固まるため30度以下のぬるま湯か水で浸け置きするようにしましょう。

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セスキ炭酸ソーダの注意点

スプレーボトルで使用する場合は1~ 2週間で使い切るようにします。重曹と同じ弱アルカリ性なので、アルミ・銅・白木・大理石・畳等の天然素材やアルカリに弱い素材には使用できません。また、手肌が弱い方はゴム手袋をして使用することをおすすめします。

掃除以外にも使い道はある?

掃除用に販売されているセスキ炭酸ソーダは、用途以外に使用しないように注意してください。弱アルカリ性なので、手肌やデリケートな部位に触れないようにします。口に入れたり、目の中に入らないよう注意して使用しましょう。

セスキ炭酸ソーダの魅力は、洗浄力だけでなく、小さじ1で1本分のセスキスプレーを作ることができるコストパフォーマンスの高さにも。家計に嬉しいナチュラルクリーニング素材です。ぜひ効果を体験してみてくださいね。

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