ロボット掃除機、高価でも「忙しい人こそ買うべき」な訳と後悔しない選び方

いまや共働き家庭の「3種の神器」の1つといっても過言ではないロボット掃除機。筆者はルンバが日本に上陸した比較的早い段階から家庭に導入しましたが、一日たりとも稼働しなかった日はないと言ってもいいほど、毎日大活躍している家電製品です。現在、小学6年生を子育て中ですが、ロボット掃除機がなければ仕事と子育ての両立はどれだけ大変だっただろうと感じます。

そんなわけで筆者はワーキングマザーの友人には、ロボット掃除機は必需品だと常々言い続けてきました。しかし、「床に物が多くてロボット掃除機を動かすことができない」「ちゃんと掃除できるのだろうか」「高価格」などといった理由で導入をためらう人も少なくありません。

しかし、そんな中でも私が忙しい人こそロボット掃除機を進める理由は次の通りです。

  • ロボット掃除機に大まかな掃除だけ任せて、手が届かない残りの部分を手作業で掃除することでも効率化が図れる
  • 24時間好きなタイミングで掃除をさせることができる

導入ハードルとなる床に散乱しているものに関しては、最低限「床には余計なものを置かない」とルール化することでクリア。価格面のハードルに関しても、家事代行等で外注することを考えれば安上がりです(もちろん仕上がり面に差はありますが)。

ロボット掃除機に関して、「気になるものの、たくさん種類があって何を買えばよいのかわからない」という人もいることでしょう。ここからは、家庭にピッタリな一台を選ぶ際に重要なチェックポイント3つを以下にまとめます。

清掃方式

ロボット掃除機と呼ばれる製品には、大きく分けて2つのタイプがあります。1つ目が自走しながらゴミを吸引する自動掃除機。ロボット掃除機と言って一般的にイメージされるのはこのタイプです。

そしてもう1つは拭き取り型のタイプ。クロスなどを取り付けて、床や窓を自動で拭き掃除してくれます。代表的な製品として、アイロボットの床拭きロボット掃除機「Braava」(ブラーバ)や、RFの窓拭きロボット掃除機「ウインドウメイト」、同じく窓用ロボット掃除機のECOVACS「WINBOT」が挙げられます。

吸引型のタイプの構造と仕組みは、本体前方にサイドブラシと呼ばれるブラシがあり、それで周囲のゴミを掻き集め、本体裏側にある吸い込み口で吸引します。廉価な製品の場合には、ブラシがなく吸引口のみというシンプルな構造のことが多いです。ブラシの形状や素材などは一様ではなく、製品ごとにそれぞれ特徴があり、それぞれ得意とする床材などの条件も微妙に異なるため、店頭などで実際に確認してみることをおすすめします。

サイズと形状

現在のロボット掃除機(吸引型)で主流な形状は円形です。その他には、三角形や四角形、前方が四角形・後方が半円形を組み合わせたD字型があります。円形や三角形は部屋の四隅や家具の隙間に入り込みやすいのが特長。しかし、本体が入り込む余地があれば四角形のほうが際までのリーチ力が高いのがメリットです。それ以外にも直径や横幅、高さといった要素も重要。部屋の広さや家具のレイアウト、重視したい要素に合わせてベストな形状とサイズを検討してください。

バッテリー

自ら動き回って掃除をしてくれるロボット掃除機において、バッテリー性能も重要なポイントです。バッテリー性能が高ければ高いほど連続運転時間は長くなり、広いエリアが掃除できます。現在のロボット掃除機では高価格帯の製品はリチウムイオン電池を採用しているのが標準の仕様。ニッケル水素電池と呼ばれるかつて主流だった古いタイプの充電池に比べると、軽量小型でありながら大容量の電気を蓄えることができるのが特長。また、自己放電が少なく、メモリー効果がないことから、繰り返し充電に強く、バッテリー寿命が長いのもメリットです。

ロボット掃除機は充電台で充電を行うのが一般的。運転後やバッテリーが途中で切れそうになった際に自ら充電台に戻ることができる「自動充電機能」搭載の製品に関しては、充電台の設置場所にも注意が必要。本体と充電台で通信を行うため、充電台の前方や左右に遮るものがないことを条件としている製品が多いので、事前に確認しましょう。

以上、筆者が考えるロボット掃除機購入の際に必須の3つの重要ポイントです。続く後編では、掃除能力やメンテナンスなど掃除能力を左右する機能面でのチェックポイントについて解説します。

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