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積立型資産運用初心者ガイド--まとまった資金は不要、100円からも可能
「資産運用にチャレンジしたいけれど、最初の一歩が踏み出せない」なんて人はいませんか。実は、金融機関のサービスや商品を上手に使えば、少額から自分のペースで運用す。それが「積み立て型の資産運用」と呼ばれるもの。話題の「つみたてNISA」も含まれます。ファイナンシャルプランナーが詳しく解説します。
今すぐできる積み立て型の資産運用
「積み立て型の資産運用」は、毎月コツコツと決まった金額を投資に回し、お金を貯蓄・資産運用することができます。月々あたりの金額は少額でもOK。手元にお金が少ない人でも始められます。「積み立て型の資産運用」の具体的な方法は以下の3つです。
金融機関の積み立て口座
まずは、金融機関のサービスを利用するもの。大手銀行や証券会社で積み立て口座を開設し、毎月決まった金額分の金融商品を購入して、着実に運用・積み立てていく方法です。
特に投資初心者の方には、2018年1月からスタートした「つみたてNISA」がおすすめですよ。つみたてNISAは年間40万円までを上限として、利益や分配金にかかる税金がゼロとなる非課税制度です。投資期間は最長20年なので、長期的にお金を増やしたい方にピッタリといえるでしょう。
日本に住んでいる20歳以上の人なら誰でも「つみたてNISA」にチャレンジすることができるので、さらに内容を詳しく知りたい方は、金融庁や日本証券業協会のウェブサイトをチェックしてみてくださいね。
積み立て投信
積み立て投信は証券会社で毎月決まった金額分の投資信託を購入する方法です。証券会社によっては100円から購入することができるので、元手の資金が少ない人でも始めることができますね。さらに、購入金額や買い付けるタイミングを自動で行うサービスを利用すると、仕事で忙しい人でも、毎月忘れずに投資信託の購入が可能です。
預貯金として銀行にお金を置いておくよりも、より高い運用益が期待できます。そのため、多少のリスクがあっても、お金を積極的に増やしたいと考えている人に向いているでしょう。
貯蓄型保険
最後にご紹介するのは、保険を使ってお金を貯蓄・運用する方法です。毎月または毎年、決まった金額を保険料として支払い、保険期間中にプロが運用してくれます。解約した場合は解約返戻金を、満期まで加入した場合は、満期保険金を受け取ることができます。
ただし、貯蓄型保険は、加入後すぐに解約してしまうと解約返戻金が支払われず、元本割れになってしまう場合があります。さらに貯蓄型の保険は、掛け捨ての保険に比べると保険料が高額になる傾向があるので注意が必要です。
もともと保険は万が一の時に備えて加入するものなので、貯蓄型保険への加入を検討する場合は、その商品性をしっかりチェックすることが大切ですね。
こんな方法もあります! ミニ株と単元未満株
さらに、運用資金が少なくても、株式投資を始めてみたいと考えている場合は、ミニ株や単元未満株で資産運用にチャレンジしてみましょう。
ミニ株は、本来株式を購入するために必要な単元株数の1/10単位で買うことできるものです。また、単元未満株は株式の最低売買単位で、1単元の株数に満たない株式のことを指します。実際に投資をしながら、株式市場の動向を勉強したいと考えている方にもおすすめですね。
ただし、ミニ株や単元未満株は、株主としての議決権が得られなかったり、株主優待が受けられなかったりする場合があるので、通常の株式売買との違いを確認しておきましょう。
元手となる資金がないから貯蓄や投資は無理と諦めている人でも、今回紹介した方法を使えば、誰でも積み立て型の資産運用を始めることができます。もちろん貯蓄に比べると元本割れのリスクがありますので、そういった意味でも少額から始めるのはおすすめです。銀行や証券会社、さらに保険会社などに用意されているサービスや金融商品をチェックして、自分に合った方法を探してみてくださいね。