2018年発売イチオシ加湿器はシャープ! 家電評論家おすすめモデルを徹底解説

気温の低下とともに気になるのが空気の乾燥。暖房器具を使うようになればますます湿度は低下するため、加湿器の設置は不可欠です。最近の加湿器は、空気清浄機に加湿機能がついた一体型が主流ですが、加湿効力や衛生面、メンテナンス性の観点からおすすめしたいのは加湿機能単体の製品。ここでは、イチオシの2018年新製品を紹介します。

66e56c39c61dba71

2018年新製品のイチオシ加湿器はシャープ「HV-H75/55」

小型ながらプレハブ洋室21畳まで対応

2018年に発売された加湿器の中でおすすめしたいのがシャープの「HV-H75/55」(市場価格はHV-H75が2万300円前後、HV-H55が1万7,000円前後。共に税込で編集調べ)。まずはスペック的な紹介から。適用床畳数は、HV-H75が木造和室~12.5畳(21平米)、プレハブ洋室~21畳(35平米)、HV-H55が木造和室~9畳(15平米)、プレハブ洋室~15畳(25平米)と、HV-H75のほうが広範囲をカバーできます。しかし、いずれも本体サイズは幅27.2×奥行22×高さ45.5cm、重量は5.2kgと同じ。メーカーによると、両モデルはモーターとヒーターの内部構造が若干異なるため、1時間あたりの加湿量がそれぞれ750mL、550mLと差があり、価格面でも差を設けているとのことです。部屋の広さに応じて少しでもリーズナブルに提供できるよう、わざわざ2モデルを用意しているそうです。

8a7febd7e1f84385
シャープの加熱気化式加湿機「HV-H55/H75」。本体カラーは「プレミアムホワイト」と「モイストブルー」の2色を展開

筆者は9月に行われた内覧会で初めて実物を見ましたが、「これはよさそう! 」とピンと来ました。その理由は、適用床畳数がプレハブ洋室で最大21畳という広範囲をカバーするモデルながら、設置面積はA4サイズ以下と極めてコンパクトなこと。なおかつ、シンプルでスッキリとしていて、部屋のインテリアの邪魔にならないデザインも好印象でした。

しかし、これだけ小型でありながら、本当にスペック通りの加湿性能を実空間で発揮できるのかはやはり半信半疑でした。そこで、メーカーから実機を2週間ほど借りて自宅のリビングで試用してみました。

実際に使って加湿パワーを確かめる!

設置したのは、機密性の高いコンクリート住宅の約12畳のリビング。引き戸で間仕切りできる隣室の扉も解放すれば、20畳ほどの広さになります。湿度は日や時間によって左右しますが、40%以下になっていた日でも概ね50~55%までしっかり加湿できていました。筆者宅にはこれより1.5倍ほどのサイズの加湿機もありますが、そちらと比べても加湿能力は高いと感じました。

0a0b96ccdce52927
本体上面の左側にある風の吹き出し口は、空気が効率よく拡散されるよう計算された形状

それにしても、「こんなに小さいのに、どうしてこれほどまでに加湿能力が高いのだろうか」と不思議に思い、本体をチェックしてみたところ、要因はおそらくファンの能力。本製品はヒーターを搭載した気化式とのハイブリッド式加湿器ですが、高性能なファンにより効果的に気化し、潤った空気を効率よく拡散する能力に優れているように見受けられます。

247ea1527acfafef
操作部のボタン類や表示部もわかりやすく、デザインにも品があり、好印象

弱点は「音の大きさ」

反面、弱点と感じたのは、音の大きさ。ハイパワーで加湿するため、当然ながらファンの音が大きくなります。スペック上も強運転で41dBと、石油ファンヒーターのような轟音がします。とはいえ、日中であればそれほど耳障りに感じる音ではありません。運転モードを「おまかせ」「おやすみ」「エコ」「静音」「強」で切り替えることができ、最小は23dBと、就寝中の使用も気にならないレベルにまで抑えることができます。

ちなみに、HV-H75の最大消費電力は「強」運転の335W、最小は「静音」運転の12W。「おまかせ」運転は、部屋の温度と湿度に応じて風量を切り替えてくれ、24℃以上では55%、18~24℃では60%、18℃以下では65%に自動で湿度設定を調整します。「エコ」運転はヒーターなしで電気代を節約するモードで、消費電力は最大でも34Wにまで下がります。「おやすみ」運転は、操作部のランプを暗くし、運転音を抑えた上で室温や湿度に応じて自動運転を行います。

給水やメンテナンス面は?

給水方法は2種類

本製品のもう1つのユニークなポイントは給水方法です。本体下部に備える給水トレーを洗面台などに持ち運んで直接給水できるだけでなく、本体上部から水を注いで継ぎ足すこともでき、2通りの方法が利用できます。バケツ型の形状のトレーは、持ち運びがしやすく、洗面台にも収まりやすいサイズ。シンプルな構造で水入れも手入れも容易に行えます。

2f4eb10c8346e5c4
2通りの給水方法を採用。水やりをするように上から水を注いで継ぎ足すことができる。重い水トレーを運ばなくて済む
609fde698cee9b24
一度にたっぷりと給水をしたい場合は、本体下部のトレーを引き出し、そのまま洗面所などの給水場所へ。ハンドル付きで持ちやすく、バケツのように持てる

メンテナンスも簡単

さらに、本体は吹出口や給水口のパーツまで取り外しができ、丸洗い可能。風の通り道となる部分にタオルなどを直接挿し込むことができ、内部の奥までしっかりとお手入れができるなど、抜群のメンテナンス性です。

加湿とともに、シャープ独自のプラズマクラスターイオンも放出される他、温風を利用して加湿フィルターを乾燥できる機能まで用意されており、オフシーズンに入る前のお片付けをアシストしてくれます。

Bd5854393e426784
本体の給水口や水や風の通り道となる部分のパーツは全て取り外し可能。直接手を入れてお掃除することもできる
A8f74f443956f35d
ヒーターを利用し、本体内でフィルターを乾燥させる機能も。しっかり素早く乾かせるのでオフシーズンに入る前のお手入れも時短かつ手間なし

2018年新製品の中でも、性能、使い勝手、衛生面、設置性のすべての項目で評価が高い、シャープの加湿機「HV-H75/55」。価格に見合った満足度の高さが得られる、筆者イチ押しの製品です。