家計簿にさようなら! みるみる貯まる6:2:2の「配分家計」のすすめ

計画的に貯金をしたいと思う人は多いことでしょう。そのために「家計簿をつけなくては」と考えはするものの、日々の支出を細かく家計簿に書くのはなかなか難しいものですよね。そこで、家計簿を書かなくてもしっかり貯められる 「配分家計」を始めませんか。

目次

話題の著書からメソッドを紹介

紹介する6:2:2の「配分家計」は、10月に上梓した著書『年収の2割が勝手に貯まる 家計整え術』で公開しているメソッドです。今回はトクバイニュース読者のみなさんに、その方法をダイジェストで紹介します。

配分家計は6:2:2の法則で

配分家計とは手取りをおおまかに「生活費」6割、「やりくり費」2割、「貯金」2割の3種類に仕分けし、その仕分けの範囲内なら自由に使ってOKという仕組みです。毎月の手取りで2割の貯金が難しい場合は、ボーナスも含めて手取り年収の2割が貯金できるように仕組み作りをしていきます。

例えば、毎月の手取りが25万円で、ボーナスは50万円が年2回の場合、手取り年収は400万円です。基本の家計配分であれば、毎月5万円貯金、ボーナス時10万円貯金となります。しかし毎月貯金の残り20万円で家計のやりくりが難しい場合は手取り年収400万円の2割である80万円をどう配分するかで考えていきます。毎月2万円、ボーナス時28万円貯金すれば年間80万円貯められるので、それでもOK。毎月23万円を生活費6、やりくり費2に配分し、「生活費」17万2,500円、「やりくり費」5万7,500円をベースにやりくりしていくという流れです。

生活費とやりくり費の違いは?

生活費とは、食費(子どもの給食費も含む)・水道光熱費・家賃や住宅ローン、固定資産税の住宅費・日用品費・通信費などの生活に必ず必要な費用です。やりくり費は我慢や節約をすれば減らせるレジャー・おこづかい・習い事・保険料などです。車を所有している場合、地方在住で交通手段が他になく必需品であれば生活費、週末にたまに使う程度であればやりくり費に入れましょう。

生活費はその6割の中でやりくりすれば、それぞれの支出で細かい上限を決めなくてもOK。「食費はオーガニック食材を使うから高いけれど、通信費は格安スマホで節約」というように、家庭ごとのライフスタイルに柔軟に対応していけることになります。

家計やりくり本には、「食費は手取りの12%まで」など支出ごとに細かく設定しているものもありますが、1つひとつ管理するのは面倒であきらめてしまいがちです。しかし配分家計の仕組みを作ってしまうと、小さなことに縛られずゆるっと自動的に年収の2割が勝手に貯まっていくのです。

貯金は2割も必要なの?

一般的なサラリーマンをイメージして手取り年収が400万円だとすると、2割貯金して年間80万円になります。初婚年齢の平均が男性31.1歳、女性29.4歳(※2017年・厚生労働省の統計による)なので、結婚後30歳から60歳まで30年間貯金するとして、80万円×30年=2,400万円です。住宅ローンは家賃と置き換えて「生活費」でまかなうとして、子どもが2人いた場合、1人あたりの大学費用を500万円だとして1,000万円。残りは1,400万円で、その中から旅行などのレジャー費や自動車代金、老後費用をまかなうことになります。決して多いとはいえません。

家計簿を書いた上でやりくりも貯金もうまくいっていればよいのですが、忙しい女性は書くことを目標にしたり、書くことだけで満足しがちです。それでは子どものおこづかい帳と同じで単なる記録にすぎません。家計簿を書くことよりも、6:2:2の配分家計に見直して、簡単に年収の2割が貯まる家計に整えてみてはいかがでしょうか。

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