麺つゆ・そばつゆ・そうめんつゆの違い--濃縮、ストレートの使い分けも解説

冷蔵庫に1本あると、いろいろな料理に大活躍する麺つゆ。そうめんやそばを作る際にももちろん使えますが、一方でそうめんつゆやそばつゆなど、そのメニュー用のつゆもあって購入する際に迷うことはありませんか。「2倍濃縮」など濃縮倍率の違いも合わせた麺つゆトリビアについて、「ヤマキのめんつゆ」でおなじみのヤマキ株式会社に教えてもらいました。

目次

麺つゆとは

ヤマキの「めんつゆ」は内容量500mlで価格420円(税抜)

たくさんの種類がある麺つゆ、何が違う?

麺つゆとは、ご存知の通り麺料理全般の他、あらゆる料理の味付けに使える調味料です。後述しますが、そばつゆやそうめんつゆがストレートで使えるのに対し、麺つゆは使用する料理に合わせて2倍~4倍程度に薄めて使う濃縮タイプがほとんど。味の濃さを自分で調整できるのが濃縮タイプの麺つゆの特徴で、その倍率は各製品によって異なります。

スーパーに行くと麺つゆコーナーにはたくさんの麺つゆが並んでいますが、何を基準に買えば良いのか悩んだ経験はありませんか。これについては濃縮倍率の他、麺つゆの甘さも1つの選択基準にすると良いでしょう。

甘さの加減をどうやって判断するかというと、見てほしいのが原材料名の欄。実は、原材料は使用量の多い順に記載されています。麺つゆの材料には「砂糖」など糖系のものが入っており、それが前の方に書いてあれば、そのあとに書いてある他の材料よりも糖が多めに入っているということになります。

原材料名欄には、使用している量が多い順に並ぶ

また、栄養成分表示欄も要チェック。比較したときに「炭水化物」の量が1つの目安になり、多いものの方が甘いです。これは炭水化物が糖質などから構成されているため。なお、高濃縮(3倍、4倍濃縮のものなど)の麺つゆは1本あたりの炭水化物の量は多いものの、希釈した時の量は少なくなるので比較する際はご注意ください。

こちらが栄養成分表示欄

ちなみに一般的に日本では、甘めの味の方が万人受けすると言われています。甘いタイプは砂糖が多めで醤油は少なめ。比較的マイルドで食べやすいのが特徴です。一方で辛めのタイプは醤油が強いため、どちらかと言えば玄人好みの味ですが、こちらが好きという人ももちろん多くいます。

価格の違いは何が理由?

同じ企業が製造販売する麺つゆでも、商品や価格のパターンが複数あることも。価格の違いは、材料の品質に理由があります。例えば、良い材料を使ってだしを濃く出しているものは価格が高くなります。

麺つゆが売れるシーズン

1年を通じて愛用する人の多い麺つゆですが、1番売れるのはそうめん需要期の夏。続いてまた12月も第2のピークを迎えます。これは、おせち料理や年越しそばのニーズが関係しています。どちらのピークもそうめんやそばに使う人が増えるとはいえ、「そうめんつゆ」や「そばつゆ」などの専門つゆよりも、やはり万能な普通の麺つゆを買う人が多いとヤマキ株式会社の商品担当者はいいます。

そうめんつゆ、そばつゆとは

ヤマキの「そうめんつゆ」は内容量500mlで価格は360円(税抜)

先でも述べましたが、そうめんつゆやそばつゆは希釈を前提とせず、そのまま使えるように作られています。そうめんつゆはあっさりと食べられるように、醤油は弱めでだしをしっかり感じられる仕立てになっています。

一方でそばつゆは醤油もだしも風味が強めですが、そばの香りを楽しめるようにだしの香りは強くないのが特徴です。また、そばの方が麺が太い分、麺に絡みやすいようにそばつゆの方が少し味が濃くなっているといいます。

ヤマキの「そばつゆ」は内容量500mlで価格360円(税抜)

濃縮倍率の選び方

濃縮タイプの麺つゆの濃縮倍率は、単純に味の濃さだけではなく、実はだしの強さにも違いが。高濃縮になればなるほど、醤油や砂糖などの調味料が多くなりだしが効かせにくくなります。

また塩分の量も、濃縮倍率の違いによって変わってきます。高濃縮の商品の方が塩分は高めに。そのため、冷ややっこや湯豆腐など、醤油をそのままかけて食べるような料理に醤油の代わりとして使う際には、ストレートタイプの麺つゆではなく塩分が高い高濃縮タイプがおすすめです。

ポイントが分かれば自分好みのつゆが麺つゆが探しやすくなるはず。お気に入りを見つけて、毎日の料理に役立ててくださいね。

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