食べこぼしたシミ、おしぼりでゴシゴシは絶対NG! 適切な応急処置と洗濯法

飲食店などでうっかり洋服にシミを付けてしまった! そんな時、手元にあるおしぼりでシミが付いた部分をこすって落とすという応急処置をしていませんか。実は、それはダメ! その理由や、適切なシミの応急処置法、帰宅してからの落とし方をライオン株式会社お洗濯マイスターの大貫和泉さんに聞きました。

目次

シミ落としの2大NG

ソースやカレー、ワインなどのシミを衣類にうっかり付けてしまったときは、早めの処理がとても大切。とはいえ、飲食店などではすぐに洗うことは難しいですよね。ついついやってしまいがちな「おしぼりを使うこと」「ゴシゴシこすること」は、シミの応急処置の2大NGなのだとか。その理由を大貫さんに解説してもらいました。

「おしぼりを使う」がダメなワケ

厳密にはすべてのおしぼりがNGなわけではありませんが、飲食店などで使用される布おしぼりは塩素系漂白剤で処理されていたりするため、応急処置には向きません。漂白成分が溶け出して大切な服を色落ちさせてしまう可能性があります。

「ゴシゴシこする」がダメなワケ

シミが付いた部分をゴシゴシこすることは、シミを広げてしまい逆効果になることも。また、衣類を傷めてしまうことにもつながりかねません。適切な応急処置方法は、ゴシゴシと強くこするのではなく、濡らしたティッシュなどでシミ汚れを優しくつまみ取るのが正解です。汚れを広げないように取り除きましょうく。

シミ落としの応急処置、正解は?

シミは付いてしまったら、なるべく早く応急処置を施しておくこともとても大切です。外出先でもすぐに行うべき応急処置方法を紹介します。なお、シミの種類は「水溶性」「油溶性」の2つに分かれます。それぞれの特徴により、処置方法が異なります。

・水溶性: 醤油、焼き肉のタレ、コーヒー、ワイン、カレー、パスタなど水や洗剤で落ちやすいもの。水で塗らして絞ったハンカチやティッシュでつまんで汚れを移し取り、乾いたティッシュなどで水分を取る。

・油溶性: バター、チョコレート、口紅などのベンジンやアルコールで落ちやすいもの。このタイプのシミは、乾いたティッシュでつまんで油分を移し取るだけにとどめます。

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帰宅後のシミ取り処理方法

家庭で洗える衣類の場合は、洗濯しましょう。なるべく早めに洗濯することと、シミの前処理が重要なポイントです。

1. 食べこぼしのシミには液体酸素系漂白剤を、ファンデーションや口紅などのシミには液体洗剤かおしゃれ着用洗剤を直接塗る。

※洗濯表示で酸素系漂白剤が使用できるかどうかを確認しておくこと。

2. 普段通り洗濯機で洗う。

なお、汚れてしまった衣類がスーツやブラウス、スカート、ニット、ワンピースなどのおしゃれ着には、おしゃれ着用洗剤を使いましょう。おしゃれ着用洗剤には、一般衣類用洗剤に入っていない型崩れや色褪せ、毛玉防止成分が含まれているため、大切な衣類を守ってくれます。

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その場での応急処置と帰宅後の適切な洗濯で、うっかり付けてしまったシミが落ちにくくなることを最大限防げます。どうしても落ちない場合は、クリーニング店などのプロの技に頼るのも手段の一つ。お気に入りの衣類を長く着るために、身に着けておきたい知識ですね。

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