沖縄でしか展開していないスーパー3社、観光客の利用法を中の人が教える!

旅行の際、その土地にしかないスーパーがあると、ついつい行ってみたくなりませんか。沖縄でしか展開していない"ご当地スーパーマーケット"3社を紹介します。

目次

「フレッシュプラザユニオン」

地元の人からは「ユニオン」と呼ばれ親しまれている

「今あいてます」

1983年に創業した「フレッシュプラザユニオン」は沖縄県内で初めて、24時間年中無休で営業をしているスーパーです。沖縄本島内で18店舗を構えています。キャッチコピーは24時間営業らしく「今あいてます。ユニオンですから!」。地元の人であれば自然と口ずさめてしまうCMソングは、一部のカラオケで配信されているとか。

「安さに挑戦」

同社が掲げる「安さに挑戦」のテーマ通り、「一般食料品や日用品も県内1の安さを目指しています」と話してくれたのは、フレッシュプラザユニオン普天間店の翁長雄一店長。特に生鮮商材に力を入れ、「ですから」と銘打った独自の商品を扱っているとのこと。

レンタル無料

バーベキューセットを豊富に取り揃える同社。独自の取り組みとして、店舗でバーベキュー商品やビール樽生を購入した場合、バーベキュー器材とビールサーバーが無料でレンタルできます。

沖縄土産なら

地域密着型で利用者のほとんどが地元の人ですが、空港が近いといった店舗には観光客の姿を目にすることができます。翁長店長によると、ゆいレール赤嶺駅近くの赤嶺店(那覇市)、西海岸沿いの宇地泊店(宜野湾市)ではお土産を取り扱っているそう。翁長店長は「県内最安値での沖縄商品をお探しでしたら、ぜひユニオンをご利用ください」とアピールしてくれました。

「丸大」

丸大の頭文字の「M」をシンボライズ。当時の社名「ファミリープラザ丸大」というネーミングから、かわいらしい小鳥をモチーフに、家族・お客様とのコミュニケーションをイメージ化

老舗スーパー

1948年に創業し、71年目を迎えた株式会社丸大は、「丸大」という店名で沖縄本島内で10店舗を展開しています。広い駐車場が特徴的でもあり、遠方から訪れる人も多い老舗スーパーです。独自のポイントカード「MARUDAIふれあいカード」を発行しているほか、電子レシートをスマートフォン上に発行する「スマートレシート」を導入するなど、買い物客の要望に合わせた新しい取り組みにも挑戦しています。

精肉にこだわり

「精肉の畜種で品質にこだわり、かつお客様のニーズに合うように在庫管理の充実を図っています」と説明してくれたのは、同社店舗運営部の植田奈利子さん。「オーストラリア産の大麦牛は、丸大でしか購入いただけません」と貴重な情報も。また、プライベートブランドとして「CGC(シジシー)」商品を取り扱っています。お店に入ると聞こえてくるCGCソングを口ずさめる人も多いとか。

観光客の多い読谷波平店

地元の人が多く利用する丸大ですが、読谷村にある読谷波平店では観光客の姿も多く見られます。その理由として「スーパーの近くに観光ホテルがあることと、ビーチが集まる恩納村が近いこともあって観光客の姿が拝見できます」と植田さん。地元密着型のスーパーなので沖縄土産に特化したコーナーは常設していないものの、読谷波平店でのみ、お土産品を集めたコーナーを展開しています。

"オススメ"お土産

植田さんおすすめの沖縄観光土産について聞いてみました。「沖縄では『A1(エーワン)ソース』といって、甘酸っぱいステーキソースが人気で、価格も安いです。黒糖も有名ですが、最近では『塩黒糖』や『むち~黒糖』などアソートが増えており、味や食感の違いを手軽に楽しめるようになりました。黒糖はミネラルが豊富なので地元の人もよく食べています。お土産品店よりも安くて種類も豊富なので、ぜひお菓子コーナーの『沖縄県産品』カテゴリーを見てほしいですね」。お土産専門店では見かけないような、珍しいお土産が見つかるかもしれませんね。

地元スーパーならでは

地元の人が使うスーパーだからこそ、島マース(塩)やコーレーグース(島とうがらしを泡盛に漬け込んだもの)といった調味料やソーキ(豚の骨付きあばら肉)やテビチ(豚足)を使ったレトルトなど、沖縄の食文化ならではの商品も多数並んでいます。植田さんは「沖縄といえばタコライスやステーキといったイメージがあるかもしれませんが、それらは戦後に入ってきたものです。本来の"沖縄の食"をお土産としてご自宅にお持ち帰りいただき楽しんでほしいので、ぜひ地元のスーパーにお立ち寄りください」と話してくれました。

「リウボウストア」

ストアコンセプトは「お客様に喜んでいただける良質店」

「良質」へのこだわり

株式会社リウボウストアは1983年に設立し、「リウボウストア」という店名で県内14店舗を構えています。ストアコンセプトは「お客様に喜んでいただける良質店」。鮮度チェックの徹底や地産地消をテーマにした売り場の充実など、楽しくお買い物ができる空間づくりに努めています。特に「精肉・野菜・果物・鮮魚などの生鮮商品の品ぞろえと鮮度にとてもこだわっております」と話すのは、同社営業本部の浦崎貴子さん。お盆やお正月、お祝いシーズンなど大事なイベントにはたくさんの予約でにぎわっているとか。

プライベートブランド

パンやパスタやサンドイッチなどの惣菜、スイーツなどリウボウオリジナルシリーズを展開。「RYUBO」ロゴが目印です。また、リウボウでしか購入できない商品に県産和牛の「山城牛」があります。沖縄市に住む山城さんが丹精込めて育てた最高牛だそう。

サービス「らくらく便」

利用する大半が地元の人のため、購入した商品を自宅まで配送する「らくらく便」のサービスを行っています。浦崎さんは「徒歩でご来店された際に重たい荷物は大変だというお客様や、小さなお子様を連れたお客様から好評です」。

お土産コーナー充実

那覇市にある「天久りうぼう」「西町りうぼう」では近隣にホテルがあるため、お土産コーナーの充実を図っています。また、観光客の買い物スポットでもある豊見城市豊崎エリアにある「リウボウ豊崎食品館」でもお土産コーナーを設けているとか。浦崎さんは「天久りうぼうは複合型施設になっており、ユニクロや無印良品、家電店も入店しており、県外のみならず海外からのお客様にもご来店いただいております。スーパーマーケットは24時間営業なので、お土産探しやお酒、おつまみの買い物にも大変便利です」と話してくれました。

オススメは"果物とお酒"

浦崎さんオススメの県産品を伺ってみました。「時期にもよりますが、スーパーならではの『フルーツコーナー』にぜひお立ち寄りください。春先ですと県産パインやスイカが出回り始め、夏になるとマンゴーやパッションフルーツなど、県産果物を販売しています。カットフルーツは手軽に食べられますので、旅のひとやすみにどうぞ。もうひとつは沖縄のお酒、オリオンビールや泡盛もおすすめです。宿で飲むのも、お土産にもいいですよ」。

全国発送で気軽に

「お店の中も沖縄ならではの季節商品や食文化が詰まっています。お土産はもちろん、見たことがないパッケージに新しい味、不思議なネーミングの商品、食べたことのないおかずなど、店内をのぞいてみるとワクワクする商品がたくさんあると思います。お買い上げになった商品は全国発送も承ってますので、気になる商品はご自宅に送ってみるのも面白いかもしれませんね」。

CMソングがカラオケで配信されていたり、そこでしか買えない精肉があったり、3社それぞれ特徴がありますね。観光や仕事で訪れた際にぜひスーパーマーケットに立ち寄って、沖縄の生活文化を感じてみてはいかがでしょうか。

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