【連載】地元民が選ぶ激推し食材--第5回 岡山編~"晴れの国"で食される絶品食材がずらり

毎日の暮らしで当たり前のように食べている食材の中には、その土地ならではのおもしろみも。今回は岡山県在住のママファイナンシャルプランナー・冨士野喜子さんに、岡山の主婦が愛用する食材を紹介してもらいました。岡山では刺身と言えば「サワラ」なのだそう!

【前回の連載】 第3回「【連載】地元民が選ぶ激推し食材--第4回 静岡編~お茶の名産地に新たなムーブメントが! 」を読む

目次

ファイナンシャルプランナーの冨士野喜子です。トクバイニュースでは税金やお金周りの記事を担当していますが、プライベートでは子育て中の主婦でもあります。今回はいち主婦として、私が暮らす岡山県の地元食材を紹介します。 

岡山県といえば?

岡山県は桃太郎で有名な県ですが、それ以外にも災害が少なく、穏やかな気候であることから「晴れの国」とも呼ばれています。南は瀬戸内海、北は緑豊かな山々に囲まれており、四季を通して海の幸も山の幸も楽しめる県でもあります。

そんな自然豊かな風土の中で「備前焼」の文化も培われてきました。また、都道府県立図書館の個人貸出数が全国第1位でもあることから、岡山県民は文化的な県民性なのかもしれません。

岡山県のおすすめ食材

岡山県は、白桃やピオーネ、マスカットなどが有名で「くだもの王国」とも言われています。自然豊かでおいしいものがたくさん! ただしそれらのフルーツは、岡山県民にとっても少し贅沢品なので、デイリーに食べるというわけではありません。今回は主婦目線で、スーパーでも手に入る岡山のご当地食材を3つご紹介いたします。

おすすめ1: 「黄ニラ」

ニラと言えば、中華料理などで使う青ニラ(緑色のニラ)をイメージする人が多いことでしょう。ニラは太陽の光に当たることで緑色になるため、黄ニラにするためには太陽の光を避け丁寧に栽培されます。青ニラよりも生産量が少ないので、高級食材として扱われることも。岡山県はその黄ニラの生産量が全国第1位。地元スーパーではよく見かける食材です。

黄ニラは柔らかい食感で甘みがあり、独特な香りのある青ニラとは全く異なる味わいです。ですが、調理方法は卵とじにしたり豚肉と一緒に炒めたりと、青ニラとほぼ同じ。脳の老化防止の働きがある「アホエン」という物質も含まれているそうで、体にも嬉しい食材です。

また、岡山県の企業が開発した「黄ニラ醤油」「黄ニラの浅漬け」「黄ニラのばら寿司の素」などの加工品もあります。いずれの加工品もネットショップなどでお取り寄せ可能です。

##おすすめ2: 「サワラ」

サワラは魚偏に「春」という漢字で表現されているように、産卵のため瀬戸内海に入る春によく獲れる魚です。岡山県の県南地方の人にとって「刺身」と言えばサワラだと認識するほど。普段の食卓にあたりまえのように並ぶ地元民に愛される魚です。

淡泊でありつつも濃厚で甘みのある味で、刺身は口の中でとろける食感。高級魚にも引けをとりません。実はその正体は、白身魚と思いきや赤身魚なのだとか。DHAやEPA、ビタミンB2・D……など栄養もたっぷりあります。

刺身だけでなく、塩焼きや味噌漬けにして食べても絶品です。「サワラのたたき」「サワラのカルパッチョ」などにしても。日本酒にもワインにも合う食材です。

おすすめ3: 「カキオコ」

牡蠣は隣の広島県が一般的には有名なのですが、実は岡山県も負けていません。種付けから出荷までは通常2~3年かかるところ、岡山の海では1年で出荷できるサイズに。そんな「一年物」の岡山の牡蠣は、臭みがなくて甘みがあり、加熱しても縮まないのが特徴です。

牡蠣は県内のスーパーでももちろん入手可能ですが、牡蠣シーズンの冬になると、牡蠣スポットとして知られる備前市日生町や浅口市寄島に足をのばすレジャーが人気です。直売所や牡蠣がその場で食べられる「牡蠣小屋」に出かけたり、「牡蠣祭り」などのイベントを楽しんだりします。牡蠣を食べることが岡山県民にとっては冬の楽しい恒例行事の1つとなっています。

また、お好み焼きに牡蠣が入った「カキオコ」は岡山県のB級グルメとしてが人気あります。他県の人には驚かれるのですが、牡蠣をお好み焼きに入れることで程よい蒸し焼きになり、また牡蠣の出汁がお好み焼き全体に広がって、とってもおいしいですよ。

岡山県には、日本三大庭園の一つである「後楽園」や白壁の町並みが綺麗な倉敷市の「美観地区」など、観光スポットも豊富です。岡山にお越しの際は、観光と合わせてぜひ岡山県民が愛するグルメも堪能してください。

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