かつお節消費量1位の沖縄、その理由--沖縄の即席みそ汁「かちゅー湯」も紹介

沖縄は「かつお節」の消費量、購入金額はともに全国1位。どうして沖縄が全国一の消費量を誇るのか、かつお節でおなじみのヤマキ株式会社に話を聞いてみました。

目次

かつお節消費ナンバーワン

総務省が公表した家計調査(2015~2017年平均)によると、那覇市に住む1世帯(2人以上)当たりのかつお節購入金額は年間3,378円。2位の高知市が1,522円、全国平均では932円となっており、この金額を見ても那覇市が他市町村を大きく上回っていることが分かります。

また、かつお節の購入量も、那覇市が1世帯当たり1,518gなのに対して、2位の高知市は429g、全国では260g。全国でもずば抜けて沖縄がかつお節を最も消費していることが分かります。

独特の食文化

それではどうして沖縄はかつお節の消費量が高いのでしょうか。その理由を、ヤマキ株式会社事業スタッフ部の荒金健彦さんは「独自の食文化が影響しているのでは」と話してくれました。沖縄の人は琉球王朝時代から薬膳志向が強く、素材のうまみを引き出すことに長けていたとか。「かつおだしを使った塩分の少ない薬膳料理を考案したと言われているそうです」。

沖縄そばのベースは「豚とかつおだし」

「沖縄のスーパーに行くと、沖縄県民のかつお節好きがよく分かります」と荒金さん。スーパーには、大容量パックに入った「花かつお」に「血合い入り」「血合い抜き」「粗削り」など、数も種類も豊富な様子が伺えるそう。

かちゅー湯

かつお節と味噌に、あつあつの湯を注ぐだけの「かちゅー湯」

ここで、誰でも簡単にできる定番の味を紹介します。それは、かつお節と味噌に湯を注ぐだけの簡単なスープ「かちゅー湯」。ちなみに"かちゅー"とは沖縄の言葉で"かつお"のこと。「かつお節の香りとうまみがダイレクトに伝わる味わいは、一度知ってしまうとやみつきになってしまうほどのおいしさです」。

簡単作り方

1. 汁椀に好みのかつお節をたっぷり入れ、次に好きな味噌を適量入れる。

2. 湯を注いで味噌を溶かす。

おわんにたっぷりのかつお節と好みの味噌を入れ(左)、湯を注げばでき上がり

かつお節やみそに含まれているアミノ酸を手軽に摂取できるというかちゅー湯。「二日酔いや風邪を引いたときに、かちゅー湯はおすすめです」と教えてくれました。

簡単で手軽にできそうなかちゅー湯なら、忙しい朝にもぴったり。好きな具材を加えてアレンジも楽しめそうですね。自分だけのとっておき"かちゅー湯"を作ってみてはいかがでしょうか。

写真提供: ヤマキ株式会社

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