お風呂の残り湯での洗濯、衛生的に再利用するコツとは

風呂の残り湯活用にメリットはあれどもこれからの季節、残り湯を使っても衛生的に大丈夫なのかと不安になったりしませんか。ライオン株式会社のお洗濯マイスター、大貫和泉さんに残り湯での洗濯方法について話を伺いました。

目次

風呂の残り湯を洗濯に使えるメリットについて、前回「風呂の残り湯、洗濯活用で月440円の節約効果! 汚れが落ちやすいメリットも」で紹介しました。残り湯を使うと、洗濯物が汚れたり、嫌なにおいがついたりしないかと心配しませんか。大切なのは、においの原因となる残り湯の「菌」と「汚れ」を防ぐことです。再利用する際のポイントが分かれば、安心して残り湯を再利用できますよ。

湯を上手に残す

残り湯はできる限り清潔で、高い温度を保ったまま洗濯に使うのがベストです。そのためにもできるだけ湯を汚さず、冷まさない工夫をしましょう。湯を汚さないために「体を洗ってから浴槽に入る」「湯舟にタオルを入れない」「湯に浮かんだ髪の毛やごみは取り除いておく」、湯を冷まさないために「入浴後は浴槽のふたをしっかりと閉める」などの工夫をしましょう。

残り湯にはこんなにも菌が

洗剤のみでの洗濯時の場合。残り湯には、菌や角質などの汚れが多く含まれている(ライオン調べ)

一般家庭の風呂の残り湯を調べたところ、1ml当たり1,000~100万個の「菌」を検出しました。体をきれいに洗った後でも残り湯には、菌や角質などの汚れが多く含まれていることが分かります。また、夏場は気温が高いため、風呂の湯も冷めにくく菌が増殖しやすくなります。上記の「菌」や「汚れ」が洗濯物の嫌なにおいの原因になるので、残り湯を使った洗濯では、しっかりと菌や汚れを落とすことが大切です。

「すすぎ」には使用しない

残り湯には様々な菌が存在するので、残り湯の洗濯活用は、「洗い」の工程のみで「すすぎ」には使用しないのが重要。「すすぎ」で使ってしまうと、菌や汚れが洗濯物に残ってしまう可能性があります。残り湯は最初の洗う工程で使って、「すすぎ」には水道水を使ってください。

液体酸素系漂白剤を使おう

菌やにおい対策に「液体酸素系漂白剤」を、普段の洗剤と一緒に使うのがおすすめ。においや黄ばみ防止にも役立ちます。白さも保てて良いですね。

洗剤の量は適量で

洗剤の量が多くても洗浄力は上がらない

菌や汚れが気になる残り湯。洗剤の量を増やした方が良いと思ってはいませんか。洗剤を必要以上に多く入れても、実は洗浄力はそれほど変わりません。洗剤量が増えると、すすぎにたくさんの水が必要になるので、節約や節水につながりません。普段の洗濯と同じように、洗濯物や水量に合わせて、洗剤のパッケージに書いてある使用量の目安に従って使ってください。

赤ちゃんの衣類にも大丈夫

赤ちゃんや子どもがいる家庭だと、菌などが気になると思いますが、大人の衣類と同様に洗濯に使えます。除菌と抗菌効果のある「液体酸素系漂白剤」を一緒に使うことをおすすめします。

入浴剤入りはダメ?

入浴剤を使った場合は、入浴剤にある表示や洗濯機の説明書を確認してください。種類によっては、大事な洗濯物に色が移ったり、洗濯槽自体を傷めたりしてしまう可能性があります。

早くしっかりと乾かそう

洗濯物は長時間濡れたままにしておくと、菌が増殖して、嫌なにおいが発生してしまう原因になります。残り湯で洗濯した後は特に風通し良い場所で干したり、早く乾かすようにしましょう。

衣料用液体酸素系漂白剤「ブライトSTRONG」

同社では嫌なにおいを防ぐ液体酸素系漂白剤に「ブライトSTRONG」をオススメしています。残り湯を使った洗濯では、除菌や抗菌効果のある「液体酸素系漂白剤」を使い、「すすぎには水道水」などのポイントを守って、環境と財布に優しく洗濯を楽しみましょう。

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