節約の失敗・成功を達人から学ぶ--第8回「我慢する節約ではなく続けられる節約を」

節約しようと思っていても、なかなか上手くいかないこともありますよね。いまは節約上手な人も、失敗を重ねて自分流の成功術を見つけ出しています。そんな節約の失敗と成功経験を節約上手さんに聞く本連載。今回は節約記事が人気のブロガー、anicaさん編です。

【前回の連載】 第7回「 節約の失敗・成功を達人から学ぶ--第7回「家計簿をつけるだけは節約にならず!」」を読む1b802711e72a974e

自己紹介

こんにちは。我慢しない節約を研究する節約ブロガーのanicaです。我が家は地方都市在住で、夫と私、息子(1歳)の3人暮らしです。共働き家庭で、私も先日育休から復帰をしました。高収入でもなければ家賃補助や育児手当があるわけでもない、ごくごく普通の平凡家庭です。

そんな私ですが、2017年に節約に目覚め、いろんな失敗を繰り返しながら試行錯誤の末、2年で500万円を貯めることができました。もともとずぼらでかなりの面倒くさがりの私が、家計簿もつけずになぜ500万円貯められたのか? 今回はその失敗と成功の内容についてご紹介させていただきます。

節約を始めた理由

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我が家は2016年にマイホームを購入しました。それまで、お金のことについてかなり楽観的に考えていたところがあり、マイホーム購入の際はあまりの出費に貯金が底を尽いてしまう事態に。毎月くるクレジットカードの引き落としに、おびえる日々をおくるようになっていました。

それを機に「このままじゃいけない! その日暮らしの毎日では家計も家族も安定しない!! 」と一念発起し、2017年から家計改革を行っていきました。

失敗した節約「見切り発車でトライして家計にマイナスも」

実は失敗した節約は山のようにあります。私が「何事もやってみないと分からない」という性格のため、見切り発車でやり始めたものの全然効果がでなかったり、逆にマイナスになってしまったりしたことも少なくありません。

いくつか例を挙げてみましょう。

失敗した節約[1] 努力や我慢を強いる節約

節約をするならまず食費からだと思い、料理は全て自炊にして、毎日お弁当を持参。おかずはもやしでかさまししたり、肉の量を減らしたりもしました。これは家族の満足度を著しく下げてしまい、私自身も知恵を絞ったり料理にかける時間が増えたりで、かなり大変でした。

また、電気代の節約をしようとしてエアコンをつけるのを我慢したり、コンセントをこまめに抜いたりもしましたが、節約への効果はあまり多くなく、協力してくれない家族に対してもイライラしてしまい、良い影響はありませんでした。

失敗した節約[2] 電力会社の乗りかえ

電力会社を乗りかえたのは本当に失敗でした。我が家はオール電化で太陽光発電システムを導入しています。しっかりシミュレーションをして乗りかえをしたつもりが、電気の使い方(時間帯など)や太陽光発電を見越した計算がうまくできておらず、12月の電気代が今まで見たことのない額になってしまいました。

すぐに元の契約に戻しましたが、オール電化住宅の家庭は乗りかえない方が安いケースもあるようです。とても勉強になった経験でした。

失敗した節約[3] レジャー費を削る、外食を減らす

「外に出るとお金を使ってしまう。だからお出かけを減らして、おうちでできることをやろう! 」と考え、レジャーや外食を控えて家でのんびり映画を見たり本を読んだりする時間を増やしました。

人によって感じ方が変わるところですが、我が家はもともとアクティブな方で、休みの日は外に出ないとうずうずしてストレスが溜まるタイプ。これも失敗でした。向いていない節約をしたことで、お金を貯める以前にストレスを溜める結果になってしまいました。

失敗から編み出した成功術「自分に合った節約方法を取り入れる」

料理は頑張りすぎない

料理に関しては、レトルト食品や冷凍食品、インスタントも活用するようになりました。これまでは頑張りすぎて疲れやストレスが爆発し、突発的に外食をしたり出前を取ったりしてしまっていました。でも、そんな時に「家に〇〇がある」と思えることで、無駄な買い物や予定外の出費が減り、むしろ食費は下がっていきました。

今は時短になり便利な食品がたくさん販売されていて、しかもとってもおいしい。自分だけが昔ながらの主婦像を追いかけていたことに気付き、もっと便利なものに頼っていいんだと思えた時、とっても気が楽になりました。

自身のInstagramで投稿している写真例です

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サンシェード活用で電気代を大きくセーブ

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サンシェードをつけている様子

室外機にサンシェード(日よけ)をつけたところ、エアコン代でかなりの省エネ効果がありました(※室外機の周囲を涼しく保つことで消費電力が抑えられる)。我が家は14時頃から西日が差し込み、真夏は急激に室内温度が上がり始めるのですが、サンシェードをつけたことで消費電力が0.8kWから0.3kWに下がりました。

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※西日が入る前の室温や消費電力
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※西日が入ってくる時間。サンシェード活用で消費電力が少なく!

コストのかからない仕組み作りをするのが正しい節約の在り方だと気づくことができました。

「〇〇したい」の本当の目的を明らかにする

ちょこちょこ外食をして、食費がかかってしまっていた私たち家族。外食をする理由は「いいものが食べたい」というより、「外でご飯が食べたい」というのが一番でした。

そこで外食回数は減らさずに、手ごろな価格のお店を選んだり、飲食店の覆面調査員になったりすることで、費用を増やさずに週1回のペースで外食を楽しめるようになりました。

無計画に焼肉食べ放題に行ったり、行きあたりばったりでお店を決めていたりした時よりも、外食の回数は増えたのにかかる費用は減りました。

私の節約のモットー「長く続けられる節約方法を取り入れる」

節約は、たとえ少額だったとしても長い期間続けることで大きな効果をもたらします。大変だと感じること、家族の幸福度を下げる節約は長く続けることができません。

ただ誰かが頑張るのではなく、「家族満足度を維持しながらもコストを下げること」がとても重要だと思います。その仕組みづくりができれば、今までの努力から解放され、我慢をしなくてもお金が貯まる暮らしにどんどん近づいていきます。

ここで紹介した成功例も、全ては失敗の経験があったからこそたどり着けたもの。少し遠回りかもしれませんが、その経験が全て糧になっています。

新しいことにチャレンジして効果がなかったらどうしよう、と足踏みしている人の背中を、少しでも押すきっかけになれたらうれしいです。