4人家族の食費、いくらが普通?予算の決め方や食費節約で心がけたいこと

節約するにあたり「我が家の食費って多い方?少ない方?」なんて、他の家庭のケースが気になったことはありませんか。夫婦と子ども2人を想定した4人家族の食費について、予算の考え方や適切な額をお金のプロ・ファイナンシャルプランナーが解説します。

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食費予算の立て方は2通りある

食費の節約を考える時に大事なことは、「適切な予算」を立てることです。実現不可能な予算を立ててしまうと「やっぱり無理……」と挫折してしまうし、逆に予算がないとお財布の紐が緩んでしまい、使い過ぎてしまいかねません。

そこで「適切な予算」を立てていくわけですが、食費の予算を決める方法としては2通りあります。

①「エンゲル係数」から算出する方法

まず1つ目は「エンゲル係数(収入に占める食費の割合)」から算出する方法です。この方法は手取り収入の15%~20%程度を適切なエンゲル係数とみなし、食費の予算として考えます。

共働き夫婦の家計の場合は手取り収入の15%、どちらか1名のみの収入で家計をやりくりしている場合は20%を目安に考えてみましょう。

②「他の支出を引いた残りの金額」を食費にする方法

2つ目は「他の支出を引いた残りの金額」を食費とする方法です。この方法では収入から貯蓄や必要な生活費を引いていき、最終的に残ったお金を食費として考えます。

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取り入れやすい方法を基準にして

1つ目の方法は、お子さんの年齢や家計の収入金額を考慮していないので、設定した予算が多すぎたり少なすぎたりすることがあるかもしれません。

また2つ目の方法では、貯蓄額や各項目の支出(予算の目安になる額)を把握していない家計にとっては、家計簿を付けることから始めなければならず、ハードルが高くなってしまいます。

2つの方法による予算はあくまで「目安」と考えつつ、取り入れやすい方法で実際にやりくりをしながら微調整してみてください。

4人家族の食費はいくらが適切?統計データでみる平均額

一般的な4人家族の食費はいくらが平均でしょうか?

総務省統計局「家計調査~家計収支編~(2019年)」(※) によると、4人家族(就業者1名)の一世帯当たりの1カ月分の食費の平均は、7万8,898円です。

※参考:「e-Stat」

世帯収入別で食費はどう変わる?

収入階級別にみると5万5,000円~11万9,000円の幅がみられ、収入が高くなるにつれて、かける食費も高くなっているようです。

実際にFPである筆者の元に来られるご相談者さまでも、4人家族だと月々の食費は5万円~10万円となっていることが多いので、目安の額にしておきましょう。

年収(額面年収)別の各食費平均額は以下の表の通りです。

◆年収別の1カ月の食費平均額(世帯年収250万円以上700万円未満)

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◆年収別の1カ月の食費平均額(世帯年収700万円以上)

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世帯主の年齢別で食費はどう変わる?

先ほどの統計で4人世帯の食費を世帯主の年齢別にみると、34歳までが6万1,555円、35歳~39歳は7万742円、40歳~44歳は7万8,670円、45歳~49歳は8万9,627円となっています。世帯主の年齢と子どもの年齢は相関関係が強いと考えられるので、子どもの成長と共に食費も高騰しているようです。

◆世帯主年齢別の1カ月の食費平均額

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共働きかどうかでも食費の平均額は変わる

妻の就業の有無(共働き世帯)でも食費は変わります。先ほどの調査によると、妻が就業している世帯では8万3,646円と、妻が就業していない場合に比べて、月に5,000円ほど食費が高くなっています。

また共働き世帯で年収ゾーンが同じ家庭でも、妻の収入が世帯年収に占める割合が低い家庭の方が、食費が低いケースが多いです。外で仕事をしている時間が長いほど、どうしても料理にかけられる時間が減ってしまうため、お惣菜に助けてもらっているのかもしれませんね。

食費の統計データに外食費や給食費は含まれない

ちなみに、この統計の食費には外食費や学校給食費は含まれていません。通常の家計においても、外食は娯楽的要素が多いので、日々の食費とは別に考えておきましょう。先ほどの統計によると、4人家族の外食費の平均は1万6,871円、妻が就業している場合は2万861円となっています。

なお、外食費の予算は娯楽費と合わせ、収入の1~2割以内に押さえるようにしてください。金額よりも回数を決めた方がメリハリがつきやすいです。目安は月に2~3回程度となります。

子どもの年齢による食費予算の考え方

子どもの年齢と食費の関係ですが、年齢や性別などによっても食べる量は異なるので、一概には言えません。目安として、1人あたりの1か月の食費は未就学児1,000円、小学生は4,000円、中学生は6,000円(男の子は8,000円)、高校生は8,000円(男の子は1万円)程度を考えておくと良いでしょう。

実際にあった相談ケース<食費削減に成功した事例>

ここまでは平均額をみてきましたが、実際には同じ様な収入や家族構成でも、食費の金額はさまざまです。今までの家計相談の中で、実際にあったケースについて、ビフォー&アフターを紹介します。

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画像はイメージで、実際の相談場面のものではありません

Aさん(家族4人・食費6万円)のケース

世帯年収は500万。自称、お金を使わないことにしているAさん(女性)。契約社員としてお勤めされていて保育園にお子さん2人を預けながら、夫婦ともにお仕事を頑張っていらっしゃいます。

相談を受けた際に家計を見せていただくと、食費も高いという印象はありませんでした。しかし、その後1カ月間にわたり食費の内訳を細かく書いてもらった結果、「コンビニでのちょこっと買いが多い」ということがわかりました。

仕事のお昼休憩や保育園への送迎中に、コンビニに立ち寄って新作スイーツやコーヒーを買い、月に3,000円ほど使っていたのです。ダイエットもしたいということだったので、「コンビニ禁止」にし、コーヒーは家で淹れ、水筒に入れて持参するようアドバイスをしました。

また晩酌をされるご主人のお酒のつまみ代も、書き出してみると月3,000円ほどに。自宅でできる簡単おつまみレシピを研究して、魚の骨を揚げてお魚せんべいにしたり、野菜の皮の食べられる部分をチーズで合えたりと、楽しみながら節約されトータルで5,000円ほど食費節約を実現されました。

Bさん(家族4人・食費10万円)のケース

世帯収入900万円と収入が高いこともあり、今まで節約を考えてこなかったBさん(女性)。お子さんが中学生となって塾代や部活代がかさむようになり、家計を見直ししたい、と相談に来られました。

ただし、食に関しては産地や無農薬などにこだわりがあり、質を落としたくない、とのこと。そこで利用していた宅配サービスと、お子さんの塾に持っていくお弁当代を見直しました。

献立を考えるのが面倒だからと、献立ごとに使用する食材が切った状態で届けられるサービス(ミールキット)を利用されていましたが、時間のある時に常備菜を作り置きしたり、野菜を切って冷凍しておくなど、できる対策を一緒に検討。

結果、常備菜や冷凍野菜で毎日の料理の負担が減り、ミールキットの利用回数が減らせたほか、買うことの多かったお子さんのお弁当もスムーズに作ることができ、食事の質を落とすことなく、2万円ほどの節約ができました。

食費節約のために心がけたい3つのこと

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ここまで食費の平均額やそれぞれのケースについて紹介してきましたが、改めて食費節約のために心がけたいことを3つあげておきます。

①買い物の仕方を振り返る

まず1つ目に、買い物の仕方を振り返ってみることです。Aさんの家計相談のケースにもありましたが、買っていないつもりでも「意外と買っている」ことがあります。

調味料やドレッシング類なども、ついつい買っては使いきらずに、賞味期限を迎えることはありませんか?また「特売品」や「割引品」に振り回されないことも大切です。「安物買いの銭失い」にならないように注意しましょう。

②整理整頓をして「見える化」する

次に整理整頓も重要です。冷蔵庫やストック品置き場を常に整理しておくと、買い足すべき食材がすぐ分かり、二重買いを防げます。また賞味期限も把握しやすいので、食材の廃棄量も減らせますよ。

③食事づくりを工夫する

最後に食事作りの工夫ですが、節約の定番食材である鶏胸肉やもやし、豆腐などの安価な食材を使うこともいいものの、どうしても飽きてしまいますよね。

例えばパスタソースなどのレトルト食品をアレンジすると、変化をつけることができ、わざわざ調味料を買うことなく食卓を飾ることができます。ちょっと手抜きしたい時にも、お惣菜を買うよりレトルトの方が安上がりなので、ストックしておくのがおすすめです。

またBさんのように少し時間のあるときに食材を切って冷凍しておいたり、毎日のおかずを作る際に少し多めに作っておき翌日のお弁当にまわしたりと工夫をすれば、外食費や惣菜購入代を減らせます。

食費を節約したいからと無理をすると、衝動買いの原因にもなるので、時には息抜きしながら食費の節約生活を楽しみましょう。まずは家庭に合った予算決めから始めてみてくださいね。

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