カチコチの塩と砂糖をサラサラにする方法!簡単な方法を検証してみた!

塩や砂糖が容器の中で固まって出てこない!なんだかしっとりしている……。サラサラと振りかけたい時に限ってそういう経験はありませんか?サラサラの状態でストレスなく保存できる方法や、固まってしまった時の簡単な解決方法を実際に検証します!

目次

塩や砂糖が固まる!その原因は?

料理のタイミングで固まっていることに気づく塩や砂糖。実はそれぞれの持つ性質が原因で固まります。塩が固まる原因は、ズバリ湿気
塩の結晶が空気中にある湿気(水分)を吸収し、表面が溶けることで結晶同士がくっついて塊になります。

一方、砂糖は乾燥することで固まってしまいます
砂糖は結晶の表面が転化糖という物質に覆われており、さらさらした状態になっています。しかし、乾燥すると転化糖の中の糖分が結晶化し、結晶部分がくっついてかたまりになってしまいます。

しっとりした砂糖や塩もサラサラにできる?

かたまりではないけれど、同じ塩、砂糖同士でもしっとりしたものやサラサラしたものがありますよね。これらについてはその砂糖・塩が持つ性質なので、無理にサラサラにせず、それぞれが持つ特徴を料理に活かすようにしましょう。

しっとりめの塩

粗塩は粒が粗く、しっとりしてほのかな甘みがあります。煮物や漬物など溶かすように使う調理の時や食材とのなじみも良いため、下ごしらえなどにも使えます。

サラサラの塩

焼塩は小粒でサラサラしており、まろやかな味わいの塩です。どの調理でも使い勝手が良く肉や魚の下味つけはもちろん、炒め物の仕上げにも活躍します。

しっとりめの砂糖

一般的に白砂糖といわれる上白糖はしっとりとして、風味があります。料理、菓子、ドリンク用など、あらゆるところで使われるポピュラーな砂糖です。

サラサラの砂糖

グラニュー糖は、結晶の粒が上白糖よりやや大きめで、サラサラとした高純度な砂糖です。クセのない甘さなので、コーヒーや紅茶などの飲物に加えるには最適です。

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固くなった塩や砂糖をサラサラにする方法

固まった塩や砂糖をサラサラに戻す方法はいくつかありますが、おすすめのものをご紹介します。

塩をサラサラにする方法「電子レンジを使う」

塩が固まってしまったら、電子レンジを使いましょう。耐熱皿になるべく平らになるよう広げ、600Wで2~3分ほど加熱してください。加熱には塩が吸収した水分を飛ばす目的があるので、ラップや蓋はしないでください。

加熱後は再度固まらないよう粗熱を取ります。容器が大変熱いので触る時は注意してくださいね。冷ましてから保存袋に移して手で押しましょう。

このようにサラサラの状態にすることができました!これなら家でも簡単にできそうですね。

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砂糖をサラサラにする方法「水分を加える」

塩とは反対に、砂糖は乾燥で固まってしまうため、水分加えるのがポイントです。キッチンペーパーを水で濡らして軽く絞り、砂糖を保管している容器と蓋の間に挟みましょう。可能であれば、保存袋に入れて密閉状態にすると良いです。

約1時間ほど放置すると砂糖のかたまりはほぐれてサラサラに戻るので、この状態になったらキッチンペーパーを外してください。

かたまりがなくなり、サラサラの状態になりました!

砂糖や塩をサラサラのまま保管するコツは?

塩をサラサラのまま保管するコツは?

塩は乾燥状態にして湿気に触れさせないことが第一。開封したら袋のまま保存せずに、密閉ビンなどに移しておきましょう。塩と一緒に乾燥したショートパスタを数個や珪藻土などの乾燥剤を入れておくと、余分な湿気を吸ってくれるのでサラサラの状態が保たれます。常温保存で問題ありませんが、直射日光や高温多湿な場所はなるべくは避けて保存してください。

砂糖をサラサラのまま保管するコツは?

砂糖も塩と同じく容器を移し換えた上で、保管場所に気を付けましょう。砂糖は湿度と温度がなるべく一定になっている場所で保管すると、サラサラの状態を保つことができます。そのため、高温多湿ではない場所で常温のまま保存します。夏場などで温度が急激に上がる部屋や温度変化が激しい場所、直射日光が当たる場所だと砂糖自体が変質しやすいので、保管場所には向きません。

性質の違いを理解して保存しよう

塩と砂糖それぞれの性質によっていざ使いたい時に固まっていても、さらさら戻す方法もあれば、保管方法に注意して固まることを未然に防ぐこともできます。毎日の料理に使う調味料なので、ぜひ皆さんも困ったときは試してみてくださいね。

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