【完全版・管理栄養士解説】きのこは冷凍でうまみ・栄養が増す!冷凍する4つのポイント

きのこを冷凍保存するメリット、おいしく冷凍する4つのポイント、各きのこの冷凍方法(しいたけ、しめじ、まいたけ、えのき、エリンギ、なめこ、マッシュルーム)、保存期間や解凍方法、冷凍きのこのおすすめ調理法を紹介します。

目次

きのこは冷凍すれば節約&うまみ・栄養が出やすくなる!

低カロリーな食材としてダイエット効果が期待できるきのこ。きのこは低カロリーである以外にもダイエットに効果的な理由が。

それはきのこに含まれる「食物繊維」にあります。

食物繊維にはコレステロールの排出を助けてくれる「水溶性食物繊維」と腸のぜん動運動を促進して排便を促す「不溶性食物繊維」の2種類があり、きのこにはその両方が含まれています。

低カロリーな上、食物繊維が豊富なきのこはまさにダイエットの強い味方といえる食材なのです。

そんなきのこを日持ちさせたい場合は冷凍するのがおすすめ。冷凍すると、ほかにも嬉しいメリットがあるんです。

そのメリットとは、冷凍することで水分が膨張し、細胞壁が壊れるため、うまみや栄養が出やすくなるというもの。

お手頃価格のときにたっぷり買って冷凍しておけば節約にもなり、なにかと心強い存在です。

きのこをおいしく冷凍する4つのポイント

① 洗わずに冷凍する

きのこは基本的に洗う必要はありません。洗うと水分を吸って水っぽくなってしまいます。

特に冷凍保存したい場合に水分は大敵なので、洗わないようにしましょう。もし汚れが気になる場合は、濡らしたペーパータオルでふき取る程度にしてください。

② 加熱せず生のまま冷凍する

きのこは生のまま冷凍するのがおすすめです。先述のように冷凍することでうまみや栄養が出やすくなるきのこ。加熱してから冷凍してもその効果は得られないので、生のまま冷凍することをおすすめします。

③ 使いやすい大きさに切っておく

どのきのこにも共通することですが、冷凍後の調理を考えて食べやすい大きさにしてから冷凍しましょう。

例えばしいたけやマッシュルームなら石づきを取り除き、軸を切り、傘の部分は薄くスライスすると使いやすいです。しめじ、えのきは石づきを取り除き、手でほぐすなどしてから冷凍しましょう。

④ 金属トレーに置いて短時間で冷凍する

きのこを冷凍するときは、なるべく重ならないように平らにしてジッパー付き保存袋に入れます。その際に金属製のトレーの上に置くと冷凍されるまでの時間が短縮になり、おいしさを逃さず冷凍できます。

各きのこの冷凍方法

各きのこは以下のように下処理をして冷凍しましょう。

しいたけ

しいたけは石づきを切り、軸と傘に切り分けたら、それぞれ薄切りに。

▼しいたけが長持ちする保存方法
しいたけも冷凍保存がおすすめです。冷凍することで長期保存が可能になる上、生しいたけよりも冷凍しいたけを加熱調理した場合の方が、うまみ成分が増加したという研究結果もありますよ。

しいたけは冷凍保存がおすすめ!長持ちして旨みも増す保存方法

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しめじ

しめじは石づきを切り、手でほぐしましょう。

まいたけ

まいたけは手でほぐしましょう。

えのき

えのきは石づきを切り、手でほぐします。

エリンギ

エリンギは大きいものは半分にしてから薄切りにします。

なめこ

真空パックで売られてるなめこ。一度で使い切れそうにない場合は、写真のようにジッパー付き保存袋に入れて平らにし、使う分ずつすきまをあけて冷凍すると便利です。

▼なめこは賞味期限が短い!すぐに食べきれないときは?
なめこの賞味期限は買ってから2〜3日ですが、冷凍すると長期保存が可能になります。目安は1ヶ月程度で、冷凍してもなめこならではのヌルヌル食感は失われません。買ってすぐに使わない分は冷凍保存しておきましょう。

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マッシュルーム

マッシュルームも石づきを切り、スライスします。

切り分けたきのこは、なるべく平らになるようにジッパー付き保存袋に入れましょう。その際に冷凍した日の日付けをマスキングテープなどに書いて貼っておくと、使い逃し防止になります。袋に入れたら金属トレーにのせて冷凍庫へ入れてください。

また、それぞれのきのこを冷凍するのももちろん良いのですが、個人的におすすめなのが、色々なきのこを一緒の袋に入れて作る「自家製冷凍きのこミックス」。

水分の多いえのきと、ぬめりのあるなめこはきのこミックスにはむきませんが、しいたけ、しめじ、まいたけ、エリンギなどは食べやすい大きさに切って袋へ。

きのこは数種類を一緒に調理することが多いので、一緒に冷凍してしまえば便利じゃないかと思い、筆者はいつも「自家製冷凍きのこミックス」を冷凍庫に常備して使っています。

冷凍したときの保存期間は?

水分の多いきのこは、冷蔵庫ではおよそ3〜4日で茶色くなったり、ひどい時はすっぱいニオイがしたりと、なかなか長期保存はできません。

ですが、冷凍してしまえば1カ月はおいしく食べられます。あまり長く保存すると、霜になったりニオイがついたりしておいしくなくなるため、1カ月を目処に使い切りましょう。

冷凍きのこの解凍方法

冷凍したきのこは基本的に凍ったまま使いましょう。解凍してしまうと水分が出やすく、水分と一緒にうまみも流れ出てしまします。

凍ったままフライパンや鍋に入れて調理できるので、とっても便利ですよ。

ただし、なめこは袋にも洗ってから使うように記載があります。凍ったままザルにいれて流水で洗うとあっという間にバラバラになります。水けを切ってから加熱して下さい。

冷凍きのこが向いている調理法や料理

炒める、焼くなどの調理法だと生のままのものより多少食感が劣るため、煮る、レンジ加熱などの調理法がおすすめです。

スープや鍋料理などであれば、冷凍したきのこからスープにうまみがたっぷり出ておいしく仕上がります。切ってから冷凍しているので、調理の時短にも繋がりますよ。

冷凍きのこを使ったおすすめレシピ

最後に、冷凍きのこをおいしく味わえるレシピを紹介します。

きのこのマリネ

材料(作りやすい分量)

  • 冷凍きのこ(好みのもの)…200g
  • ○オリーブオイル…大さじ1
  • ○レモン汁…大さじ1と1/2
  • ○はちみつ…小さじ1
  • ○塩…小さじ1/3
  • ○にんにくチューブ…1cm
  • ○粗挽き黒こしょう…少々

作り方

  1. 大きめの耐熱ボウルに冷凍きのこを入れ、ラップをかぶせ、600Wの電子レンジで6分加熱する。
  2. 熱いうちに○を加えて和え、冷蔵庫でよく冷やす。
  3. 皿に盛り付け、粗挽き黒こしょうをふる。

上手に冷凍保存を活用し、うまみたっぷりのおいしいきのこ料理を味わってくださいね!

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