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ウスター・中濃・濃厚、どう違う?ソースの違いや使い分け方を知って料理をもっとおいしく!
粉物や揚げ物を食べるときに使うソース。一口にソースといっても原材料やとろみ加減によって、いくつか種類があります。ウスターソース、濃厚ソース、中濃ソース、オイスターソース、それぞれのソースの特徴とそれに合った料理を紹介します。
4種類のソース
基本的にソースはトマトや玉ねぎなどの野菜、りんごなどの果物、唐辛子やタイム・シナモンなどスパイス系の調味料、砂糖、お酢で作られています。これは、ウスターソース、濃厚ソース、中濃ソースで共通です。
ソースの種類によって、それぞれの配分で味やとろみが異なります。ここからは、JAS規格で定義がされているウスターソース、濃厚ソース、中濃ソースの3種類と、オイスターソースの特徴、合う料理を紹介していきます。
ウスターソース - コクと風味を加える
ウスターソースは、野菜と果物に香辛料を加えて熟成させたソースです。材料を細かくピューレ状にするため、粘度が低くサラッとしていて、香辛料特有のスパイシーな辛味があるのが特徴。スパイスの辛みや酸味によって、料理にコクと風味を加えることができます。
特に麺類と合わせると味わい深くなる
ウスターソースはスタンダードに何でも使えますが、特に麺類と合わせると味に深みが出ます。例えば、焼きそばやナポリタンのソースに少量を加えれば味わい深くなりますよ。
▼ウスターソースの代用品は?
ウスターソースの代用品は「中濃ソース」「とんかつソース」「お好みソース」「ケチャップ」の4つ。そのまま使っても問題ありませんが、さらにウスターソースに近づくための代用レシピはこちら。
濃厚ソース - とろみと甘みがある
濃厚ソースは野菜だけでなく、果物もたっぷり使っています。そのため、果物の繊維が多く、かつてはフルーツソースとも呼ばれていました。ウスターソースよりとろりとしており、甘くソフトな風味になっています。
甘めの味付けの料理にマッチする
濃厚ソースはとろみと甘さがあるので、甘めの味付けをしたい料理に使ってみましょう。煮物であれば肉じゃがやカレーの隠し味に使うことをおすすめします。炒め物であればきんぴらなどの味付けに活用すると良いですよ。
中濃ソース - スパイシーさとまろやかさをあわせ持つ
中濃ソースは、野菜と果物の繊維質がウスターソースより多く含まれているため、かなりとろみがあります。ウスターソースと濃厚ソースの中間程度の粘度があるため、中濃ソースと名付けられました。また味も、ウスターソースの辛味と濃厚ソースの甘味が合わさったマイルドな味わいです。
とろみ・照りのある料理と相性抜群
中濃ソースはウスターソースと濃厚ソースの中間くらいのとろみがあり、スパイシーさとまろやかさを併せ持っています。そのため、とろみと照りのある生姜焼きや蒲焼きなどの料理と相性抜群です。
オイスターソース - 牡蠣の旨味とコクが特徴
オイスターソースは塩漬けの牡蠣を発酵させ、濃縮した上澄み液で作ったもの。JAS規格の中でウスターソース類の中に入っていませんが、いろいろな料理に使えるソースなので常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。
中華料理を本格的な味付けに
牡蠣の旨味とコクが詰まっているオイスターソースは、炒飯などの中華料理で使うと一気に味に深みが出て本格的な味付けになります。
このほか、ここでは詳しく説明していませんが、焼きそばソースなどもソースの棚には並んでいますね。このソースは日本独自のもので、ウスターソースに日本人の口に合うような旨味成分を加えてできています。
▼冷蔵庫に“オイスターソースが無い!”時の代用レシピBEST3
オイスターソースがない場合、いくつかの調味料を組み合わせることで代用することが可能です。「しょうゆ」「ソース類」「中華スープの素」などを組み合わせると近い味わいになりますよ。
ソースで料理にひと味プラス
ソースの特徴によって、少しずつ料理での活かし方に違いがあります。ついつい余らせがちなソースですが、実は隠し味としてさまざまな料理に使えますよ。ぜひ家庭料理に活用してみてください。