炒め物や揚げ物の油はね、原因は何?油はねを防ぐ4つのポイント

料理で焼いたり揚げたりする工程のとき、熱した油のなかに食材を入れたら、油がバチバチとはねて飛び散ったなんて経験はありませんか?ともすれば火傷の原因となる油はね。どうすれば防げるのか、油はねの原因と対策について解説します。

目次

油はねの原因は?

油はねの原因は、食材や調理器具についている水分にあります。

水は沸騰するとボコボコと音を立てて、水蒸気となって蒸発しますよね。油より低い温度で沸騰する水は、油の中で加熱されると沸騰したものの行き場を失い、その結果、小さな爆発を起こします。これが油はねの原因です。

また食材自体が破裂して油はねを引き起こすこともあります。オクラやししとうの場合、そのまま揚げると食材の中の空気が温まって膨張し、揚げている途中ではじけてしまいます。

油はねを防ぐ方法

できるだけ油はねを起こさないように、4つのポイントを押さえておきましょう。

①食材の水や調味料をふきとる

食材についている水けや、下味をつけた際の調味料の水分は、よく切るかふきとりましょう。加熱した油のなかに、できるかぎり水分が入らないように気を付けます。

下味をつけた肉や魚に片栗粉やパン粉をつける場合でも、調味料を一度ふきとったり、ザルにあげて調味料の水分をよくきってからにします。油はねの原因となる水分をしっかりとっておくことで、油はねをかなり軽減できますよ。

②手や調理器具の水分が油に入らないようにする

鍋やフライパン、菜箸などの調理器具は、水分をよくふきとってから使いましょう。調理器具についている水分も油はねの原因となります。

また洗い物をした後に、手が濡れたままの状態で調理中の食材をひっくり返したり、取り出したりするのもNGです。手についた水が作業しているうちに油の中へ入り、油はねを起こしてしまいます。

③破裂しやすい食材に切り込みを入れる

オクラやししとうなど食材の中に空洞があるものは、破裂しやすいので対策が必要です。これらの食材を揚げる場合、切り込みを入れてから揚げましょう。食材の中の空気の逃げ道を作ってあげることで、破裂を防止できます。

オクラの場合、写真のように縦に1~1.5cmほど切り込みを入れればOKです。

はねた油を飛び散らせないためのアイデア

油がはねると危ないだけではなく、そのあとの掃除も大変ですよね。ギトギトした油はふき取るのも一苦労。はねた油を飛び散らせないポイントも知っておきましょう。

フタや油はね防止ネットを使用する

食材や調理器具の水けをしっかり切っても、食材の中に含まれる水分は取りのぞけないため、油はねは完全には防げません。フタや油はね防止ネットを活用して、油はねしても気にならない対策をしましょう。

焼き物であればフライパンにフタをすることで油はねを防げます。

ですがフタをすると水分が逃げにくく蒸し焼きのようになるため、カラッと焼き上げたいときには向きません。また揚げ物をするときは、揚げ鍋にフタはできませんよね。そんなときは「油はね防止ネット」というグッズを使うと便利です。

油はね防止ネットはステンレス製の丸い網です。フライパンや揚げ鍋の上にかぶせて使うことで、油がはねて飛び散るのを防ぎながら、食材の水分はしっかり逃がしてくれます。そのため焼き物も揚げ物もカラッと仕上がるんです。

油はね防止ネットは、調理器具を扱うホームセンターなどで手に入ります。 サイズがいくつかあるため、手持ちのフライパンや揚げ鍋のサイズに合わせて選びましょう。 

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揚げ鍋を使う

揚げ物をする場合、揚げ鍋を使うことではねた油が飛び散りにくくなります。選ぶ際はフチが内側にカーブしたもの、深さがあるものにしましょう。内側のカーブがはねた油をガードし、また深さがあるため鍋のまわりに油が飛び散りにくくなります。

レンジガードを使う

レンジガードをコンロのまわりに立てておくことで、はねた油が飛び散るのをブロックしてくれます。揚げ物だけでなく、焼き物や炒め物のときにも重宝しますよ。コンロのまわりや壁、床などに油が飛び散るのを防いでくれるので、ひとつ持っておくと便利です。

100円ショップなどで手に入る使い捨ての簡易なものから、繰り返し使える丈夫なものまでさまざまな種類がありますよ。

揚げ物は怖くてできない!という方でも、油はねの対策をすれば安全に揚げ物ができます。また油はね対策をすると掃除も楽に。ぜひ試してみてくださいね。

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