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電子レンジで茹でるパスタ、失敗しないポイント4つ!見た目・食感の違いも検証
短時間でパパッと作れるパスタメニュー。いつもは大きなお鍋に大量のお湯を沸かして麺を茹で上げますが、たまには簡単に電子レンジでパスタを茹でてみませんか?失敗しないコツや、普通に茹でたパスタと電子レンジで茹でたパスタの食感・見た目の違いを検証しました!
パスタは電子レンジで茹でられるの?
パスタは「大きなお鍋に入れた、たっぷりのお湯で茹でる」というのが基本の作り方ではありますが、実は電子レンジを使っても茹でることができます。
「本当においしく茹でられるの?」という声が聞こえてきそうですが、電子レンジでもモチモチとした食感のパスタに仕上がるんですよ。ただし、おいしく茹でるためにはいくつかのポイントがあります。
茹でるときのポイント4つ
電子レンジを使って茹でる場合、たっぷりのお湯で茹でたときと同じような食感のパスタにするには以下のポイントを意識してみましょう。
①深めの耐熱容器を用意する
パスタを入れる容器はある程度の深さと大きさがあり、パスタがすっぽりと入るものを用意しましょう。
長いパスタが入る容器がない場合は、パスタを半分に折ってしっかりと全体が浸かるように水を入れます。多めの水を入れるので、ある程度の深さがないと吹きこぼれの原因となります。
また必ず耐熱容器を使用してください。容器はかなり熱くなるので、火傷にも注意しましょう。
②茹でる際の塩は小さじ1/3程度でOK
たっぷりのお湯にしっかり塩を入れるのが基本の茹で方ですが、電子レンジでパスタを茹でるときはたくさんの塩を入れる必要はありません。
パスタは電子レンジで加熱するとたっぷり水を吸うので、塩を多く入れてしまうと塩辛い茹で上がりになってしまいます。電子レンジパスタの基本の作り方である、400mlのお湯で1人分(100g)のパスタを茹でる場合は、塩の分量は小さじ1/3程度(水分量の0.5%が目安)で十分です。
▼パスタに塩を入れないとどうなる?
パスタを茹でるときに塩を入れる目的は、下味をつけるだけでなく、麺にコシを出すためと言われています。果たして、塩を入れるだけで本当に麺にコシが出るのでしょうか?「塩あり」、「塩なし」で茹でたパスタを比較してみました。
③ラップはしないでスイッチオン!
電子レンジに入れる際にはラップなしで加熱しましょう。ラップをしてしまうと、吹きこぼれの原因になります。
④加熱時間は既定の茹で時間+3分が目安
茹で時間は各パスタの既定の茹で時間に、プラス3分が目安(電子レンジ600Wの場合)。ただし、使用するパスタの種類やご家庭の電子レンジによっては違いがでてくるので、この時間を目安として適宜茹で時間を調整してみてください。
どんな硬さに仕上げたいかにもよりますが、少し硬めの茹で加減になるような時間に調整すると、ソースなどと和えて仕上げる際にちょうど良い仕上がりになります。
吹きこぼれないための対策は?
電子レンジパスタを作った方からよく聞こえてくるのが、「吹きこぼれてしまった!」という声。電子レンジの中が水浸し……なんてことにならないために、繰り返しとなりますが、必ず次のことを守りましょう。
・深めの容器を使う
・ラップをしない
そのほか、容器に入れる水の量が少ないと、パスタが水を吸って全体の水分量が減ってきた際に吹きこぼれるということがあるようです。
専用容器があれば量るのもラクラク
最近では100円ショップなどで、電子レンジでパスタを茹でるための専用容器が販売されています。これを使えば、パスタや水を量るためのガイドがついていて軽量も簡単です。
普通に茹でるパスタと見た目や食感に違いはある?
筆者が比べてみたところ、電子レンジで茹でるパスタは、鍋で茹でた場合と見た目も味もほとんど変わりませんが、鍋で茹でたものの方が少しツヤッとしている印象です。
また食感もほとんど同じ。総合的にほとんど変わりませんが、あえて言うなら、食べた時に鍋茹でのものの方がツルッとなめらかな食感で、電子レンジのものは食感の輪郭がちょっとぼやっとするようなところが異なりました。
電子レンジパスタ「ミニトマトのペペロンチーノ」レシピ
実際に電子レンジでパスタを茹でてみました。今回はササッと簡単に作れるミニトマトのペペロンチーノのレシピをご紹介します。
材料(1人分)
パスタ…100g
ミニトマト…6個
にんにく…1片
大葉…2枚
赤唐辛子…1本
塩…適量
水…400ml
オリーブオイル…小さじ2
作り方
1. 深めの耐熱容器に半分に折ったパスタを入れ、水と塩小さじ1/3を入れる。
2. ラップをせずに、600Wの電子レンジで規定の茹で時間プラス3分で加熱する。
3. パスタを茹でている間に、にんにくはみじん切りにし、ミニトマトはヘタをとって縦半分に切る。大葉は千切りにする。
4. フライパンにオリーブオイル、にんにく、赤唐辛子を入れて中火にかける。にんにくが薄く色づいたらミニトマトを加える。塩ひとつまみをミニトマトの上にふり、皮にシワがよるくらいまで加熱する。
5. パスタが茹で上がったら、茹で汁大さじ2をフライパンに加え、軽く煮立たせる。湯をきったパスタを入れてよく混ぜる。
6. 塩で味を調え、器に盛る。大葉を散らす。
水分の残らない茹で上がりを目指すなら
ご紹介したレシピは、パスタの茹で上がりに、お湯が残る状態。鍋で茹でたときと同様に仕上げる際は湯切りが必要です。
一方で、入れる水分量をもっと減らすことで、パスタが全ての水分を吸い、茹で上がりに茹で汁がほとんど残らない仕上がりにすることもできます。
目安の量としては、100gのパスタに対して270ml程度の水を加えてみましょう。この際、塩はひとつまみ入れてください。先ほど紹介した電子レンジパスタと同様、規定時間プラス3分で加熱すると、茹で汁がほとんど残らない仕上がりになります。
この方法の良いところは、なんといっても湯切りが不要なこと。市販のパスタソースを温めてそのままかければ、フライパン要らずで洗い物も最小限で済みます。
ただし、前述したように、
・水分量が少ないことで吹きこぼれやすくなる場合があること
・ぴったりと水分がなくなる量の水を最初に加えなくてはならないこと(水分量の計測がシビア)
・茹で汁が残らない分、茹で汁を必要とする仕上げのパスタには向かないこと
などのデメリットもあります。
ご家庭の電子レンジや使用する容器、パスタとの相性をみながら、試してみてくださいね。
暑くて火をできるだけ使いたくないとき、少量のパスタを茹でたいときなどにぴったりな電子レンジパスタ。注意するポイントはいくつかありますが、それさえ守ればとても手軽にモチモチのパスタが茹でられます。ぜひ試してみてくださいね。
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