飲んだ後のコーヒー・紅茶・麦茶・緑茶の再利用法を一挙に紹介!

忙しい日々に癒しのひとときを与えてくれるコーヒーやお茶ですが、コーヒーかすや出がらしの処理に困ることはありませんか?ゴミと思って捨ててしまいがちですが、実は有効に使える再利用方法がたくさんあるんですよ。今回は、飲んだ後のコーヒー、紅茶、麦茶、緑茶の再利用法を一挙に紹介!日々の暮らしの参考にしてみてくださいね。

目次

コーヒーかすを再利用する方法

手軽に楽しめるドリップコーヒーは、毎日飲むのが習慣になっている人も多いのではないでしょうか?ドリップ後のコーヒーかすの再利用方法を紹介します。

脱臭剤・消臭剤として利用する

コーヒーメーカーUCCの研究(※1)によると、コーヒー抽出後のかすは、アンモニアの脱臭効果が活性炭よりも優れているという結果が出ています。活性炭のアンモニア吸収率が17.3%だったのに対し、乾燥したコーヒーかすは41.0%、水分を含んだコーヒーかすは90.5%という調査結果もあり、ドリップ後のコーヒーかすは脱臭・消臭剤としての効果を発揮してくれるといえるでしょう。アンモニア臭に特に作用するコーヒーかすの特長を利用して、トイレの脱臭剤として活用するのがおすすめです。

作り方

コーヒーかすの水気を切って、平たい容器に入れるだけで完成です。1~2日を目安に交換すると良いでしょう。また、コーヒーかすを乾燥させて布袋に入れれば、靴や下駄箱、冷蔵庫の消臭剤としても利用できます。

※1 参考:UCCイノベーションセンター「抽出かすの活用方法」

たい肥にしてガーデニングや家庭菜園で活用する

コーヒーかすは植物の栽培にも活用できることが明らかになっています(※2)。コーヒーかすには土壌中の窒素を増やして地力を向上させる効果があると報告されており、休閑(地力回復のために一定期間、作物の栽培を止めること)の際にコーヒーかすを投入することで、作物が育ちやすい土壌を作ることができると言われています。

ただし、コーヒーかすには作物の成長を抑制する物質が含まれていることもわかっているため、作物を育てる際の肥料としてそのまま撒くのはやめましょう。必ず時間をかけて発酵させ、たい肥となった状態のものを使用します。

※2 参考:UCCイノベーションセンター「コーヒー抽出残渣の施用による植物の生育、土壌改良の評価について報告」

入浴剤として使う

コーヒーの香りにはリラックス効果があることが研究で報告されています(※3)。1日の終わりにコーヒーの香りに満たされたお風呂に浸かり、疲れを癒すのはいかがですか?コーヒーかすをストッキングや目の細かい布に入れて、お風呂の中に入れるだけでコーヒー風呂になります。

※3 参考:全日本コーヒー協会「コーヒーと健康」

紅茶の出がらしを再利用する方法

続いて、紅茶の出がらしの再利用方法を紹介します。コーヒーかすとは少し違った利用方法もできますよ。

消臭剤・防臭剤として利用する

紅茶に含まれるカテキンには、殺菌・抗菌効果に加えて消臭効果があるといわれています(※4)。カテキンと聞くと緑茶のイメージがあるかもしれませんが、紅茶と緑茶は茶葉の発酵度合いと製造工程が異なるだけで、同じ茶樹から作られています。コーヒーかす同様にトイレの消臭剤として使ったり、殺菌・抗菌効果を活かして生ごみの防臭剤として活用したりするのがおすすめです。

作り方

ティーバッグであればそのまま乾燥させて靴棚などに入れるだけでOKです。ティーバッグではない場合は、使用済みの茶葉をフライパンや小鍋で乾煎りしてよく乾燥させ、ストッキングや布袋に入れましょう。

※4 参考:日本カテキン学会「カテキンの効果・作用」

紅茶染めの材料にする

飲み終わったティーバッグから染め物をすることもできます。Tシャツ1枚に対して染め液は1リットルが目安。この分量だと未使用のティーバッグ4~6個が必要なので、飲んだ後のティーバッグを使用するときはもう少し多めに用意すると良さそうですね。

作り方

1. 紅茶染めしたい糸や布は綺麗に洗い、濡らしておく。
2. 沸騰したお湯で紅茶を煮出し、10分ほど経ったら茶葉を取り出す。色止めに塩大さじ1を加える。
3. 染める布や糸の水気を切り、紅茶に浸ける(30分~2時間。長く浸けるほど色が濃くなる)。
4. 水洗いし、陰干しで乾かす。

料理の材料にする

飲み終わった紅茶の茶葉は、料理のアクセントに使うこともできます。筆者のおすすめはクッキーやマフィン。ほのかな紅茶の風味や香りがして、上品なお菓子に仕上がりますよ。自宅で子どもと一緒にお菓子作りをするときなど、出がらしがあったら入れてみてくださいね。

麦茶パックを再利用する方法

麦茶パックも、捨てずに再利用が可能です。ぜひ、以下の方法を試してみてくださいね。

炊き込みご飯の材料にする

麦茶の出がらしをお米と一緒に入れて炊飯器で炊くだけで、香り高い炊き込みご飯が出来上がります。麦茶の香ばしい匂いが食欲をそそるご飯は、こってり系のおかずとの相性がバツグンですよ。

緑茶の出がらしを再利用する方法

緑茶は身体にいいイメージがある方も多いのではないでしょうか?緑茶の成分を活かした再利用方法は、実はたくさんあります。

消臭剤として利用する

繰り返しになりますが、緑茶に含まれるカテキンには消臭効果があるとされています。コーヒーや紅茶と同じく、緑茶の出がらしも消臭剤として活用することができます。

作り方

よく乾燥させてから使うことがポイントです。平たいお皿などに出がらしを出して自然乾燥させるか、フライパンやお鍋で乾煎りします。小瓶や不織布の袋などに入れれば、そのまま消臭剤として利用できます。

入浴剤として使う

緑茶の香り成分「青葉アルコール」にはリラックス効果があるといわれています(※5)。緑茶の出がらしを目の細かい布袋に入れてお風呂に入れると、いつも以上に癒し効果の高いお風呂タイムになりますよ。急須一回分の出がらしでも十分に香りを堪能することができます。

※5 参考:SHARP 「教えて!お茶博士」

料理の材料にする

茶殻は料理にも再利用することができます。麦茶と同じく炊き込みご飯にしたり、紅茶のようにお菓子のアクセントとして使ったりしましょう。

また、すりつぶした茶殻をゴマやかつお節と一緒に乾煎りすれば、手作りふりかけにもなります。茶葉が黒っぽくなり、完全に水分が飛んだら完成です。お好みで塩や唐辛子、じゃこを混ぜてもおいしいですよ。

水虫退治に利用する

緑茶に含まれるカテキンは、水虫の原因菌である白癬菌(はくせんきん)に対しても有効性があるという研究結果があります(※6)。飲み終わった緑茶ティーバッグを患部にそのままつけたり、洗面器にお湯をはり、出がらしを入れて足湯にしたりするとよいでしょう。

※6 参考:日本カテキン学会「カテキンの効果・作用」

一度飲んだら捨ててしまっていたコーヒーやお茶のかす・出がらしも、ちょっとした工夫で再利用することができます。エコにもつながるので、お気に入りのリサイクル方法を見つけて活用してみてくださいね。

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