天ぷらをサクサクに揚げる方法は?おすすめの裏技を全部試してみた!

子供から大人まで大人気の天ぷらですが、自宅で揚げるとベチャっとなってしまいがち。お店のようなサクサクの天ぷらを自宅で再現するには、どうすればいいのでしょうか?巷で紹介されている裏技を全部試して、一番サクサクに揚げられる方法を検証してみました!

目次

天ぷらをサクサクに揚げるのに必要なポイントは?

自宅で作る天ぷらがお店のようにカラッと揚がらない原因の1つが、衣の作り方です。

衣が重たくべちゃっとしてしまう原因は、小麦粉に含まれるタンパク質が作り出すグルテン。グルテンは、小麦粉を水と混ぜることで作られる粘り気のある物質ですが、多くできすぎると衣がベタっとしてしまいます。

また、野菜やエビなどのタネに水分が残っていると、衣がべちゃっとしてしまう原因になります。タネは揚げる前にキッチンペーパーなどで水気をしっかり取りましょう。

サクサクになる6つの裏技!

ネット上で見つけた6つの裏技を全て試してみました。揚げ油の温度は、一般的な170度で統一しています。

氷水でしっかり衣を冷やす

衣の材料(4人分)

薄力粉… 1カップ(110g)
水...150ml
卵…1個

グルテンが多くできすぎないようにするためには、低温を保つのがポイントです。氷水を入れたボウルを下に当てて、衣をしっかり冷やした状態で揚げてみました。

撮影後に気付きましたが「タネ」ではなく、「衣を冷やす」でしたね…

サクサク:★★★★☆
お手軽感:★★★★★

食べてみると、サクサクした食感はたしかに専門店で食べる天ぷらに近いものが!30分以上放置してみた天ぷらも、サクサクのままでした!

衣自体はいつもの材料でOK、冷やすだけなので手間もかかりません。これはいいかも!

水の代わりに炭酸水を入れる

衣の材料(4人分)

薄力粉… 1カップ(110g)
炭酸水(少し気の抜けたもの)...150ml
卵…1個

少し気が抜けた炭酸水を水の代わりに使って衣を作ります。炭酸水に含まれる二酸化炭素が揚げている途中に蒸発し、衣の中に水分が溜まってベチャッとなってしまうのを防いでくれるという仕組みのようです。

ただし、炭酸が強いものを使うと、揚げる際に油が跳ねて危険ですので、注意してください。

サクサク:★★★★★
お手軽感:★★★★☆

衣がしっかりついた、サクサクの天ぷらができました!衣が少し厚めなので、冷めてもサクサクを保てていますし、食材の水分も奪われずに、中身はしっとりジューシーです。

少し気の抜けた炭酸水を用意しておくひと手間はありますが、水の代わりに入れるだけなので調理の手順自体はとても簡単です。

全卵ではなく卵白を使う

衣の材料(4人分)

薄力粉… 1カップ(110g)
水...150ml
卵白…1個分

衣に卵を入れる際に、全卵ではなく卵白だけを使う方法です。卵黄が入っていると、衣の気泡が一気に膨れ上がるのを抑えてしまうので、卵白だけを使った方がサクサク感が生まれるとのこと。

サクサク:★★★☆☆
お手軽感:★★★☆☆

揚げたてはサクサクですが、時間が経つと少ししんなりしてきました。全卵の衣と比べて味に差はありませんが、見た目はやや白っぽくなります。

残った卵黄の使い道の問題はありますが、そこまで手間はかからない方法です。

お酢を入れる

衣の材料(4人分)

薄力粉… 1カップ(110g)
水...150ml
卵…1個
酢...大さじ1

衣にお酢を加える方法です。お酢には小麦粉に含まれるグルテンの生成を抑える働きがあり、カラッと揚がるようになるとのこと。

サクサク:★☆☆☆☆
お手軽感:★★★★★

なんと!揚げている途中にボロボロと衣が剥がれて素揚げに近い状態に......。お酢の量や油の温度を変えてみましたが、いずれにせよ衣が非常に薄くなってしまいました。

お酢の味は気になりませんが、ちょっと扱いづらい衣なので、リピートはなしかも......。

衣に油を入れる

衣の材料(4人分)

薄力粉… 1カップ(110g)
サラダ油...80ml
水...120ml
卵…1個

先に小麦粉と油を混ぜ、そこに水と卵を加えていく方法です。小麦粉を油でコーティングすることで、水を加えてもグルテンを発生させないという仕組みのよう。

サクサク:★★★★☆
お手軽感:★★☆☆☆

こちらもからりと揚がりました!サクサクというよりも、少し硬めのカリカリとした食感です。

材料を混ぜる順番には注意が必要ですが、調理自体はそこまで手間ではありません。ただ、衣を作った容器や調理器具が油でギトギトになってしまうので、洗い物は若干面倒でした。

卵の代わりにマヨネーズを入れる

衣の材料(4人分)

薄力粉… 1カップ(110g)
水...150ml
マヨネーズ…大さじ1

卵の代わりにマヨネーズを入れる方法です。マヨネーズは卵に比べて水分が少なく、油分を含んでいます。そのため、衣の温度が高くなりやすく、衣の中の水分が蒸発しやすいので、サクサクに仕上がるようです。

サクサク:★★★☆☆
お手軽感:★★★★☆

揚げたてはカリッとしていましたが、時間が経つとシナっとしてしまいました。マヨネーズの味は感じません。

ただ、卵を割って溶く手間がないので、衣作りはとても楽でした。

結果発表!一番サクサクに揚がるのは......?

これまでの検証結果を踏まえて、「水の代わりに気の抜けた炭酸水で衣を作る」方法が、最もサクサク食感に仕上がる方法でした!

気の抜けた炭酸水の準備が若干ネックではありますが、このために数日前から炭酸水を開封して準備してもいいと思える美味しさとサクサク感です。さらに衣を冷やしながら作っておくとより確実においしい天ぷらを作れそうですね。

上手に揚がった天ぷらは衣がサクサクと軽く、たくさん食べても重たく感じません。お店で食べるような絶品の天ぷらを、ぜひ自宅でも味わってみてくださいね!

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