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さつまいもは冷凍保存できる?生・焼き・茹でなど状態別の保存方法を解説
さつまいもは冷凍しなくても長期保存できるイメージがあるかもしれませんが、場合によっては冷凍した方が長持ちしたり、その後の調理がしやすくなったりします。この記事では、生・焼き・茹で・マッシュといったさつまいもの状態に合わせた冷凍保存の仕方を解説します。
さつまいもは冷凍保存できる?
さつまいもは、常温でも長期保存が可能な野菜のひとつです。しかし、適切な温度管理や湿度管理を行わなければ傷んでしまいます。そのため、温度や湿度を気にせずに長期間保存したり、調理時間を短縮したりするなら冷凍保存をするのがおすすめです。ただし、解凍後の調理方法によっては色や食感に影響してしまうため、用途に合わせて保存の仕方を変えると良いでしょう。
冷凍保存の仕方
それではさっそく、さつまいもの冷凍保存のやり方を紹介します。今回は生・焼き・茹で・マッシュの4パターンを想定しました。
生のまま冷凍する
生のまま保存する方法は、一番簡単な方法です。解凍後は加熱の必要があること、また、変色しにくいことから、煮物やお味噌汁、さつまいもご飯などに使うのが良いでしょう。
さつまいもを使いやすい大きさや形にカットし、水に10~15分さらしてアク抜きをします。水気をよく拭き取ってから一つずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
▼“アク抜き”をした方が良いさつまいも料理
アクは食べても体に悪い影響はありませんが、見た目が黒くなってしまったり、さつまいもの渋みや苦味を感じてしまう原因となります。さらに、アク抜きをした方が調味料が浸透しやすいというメリットも。さつまいもの天ぷらなど、アク抜きした方が良いとされる料理を解説します。
保存期間
2~3週間程度
解凍方法/おすすめの料理
さつまいもの変色を防ぐため、使う時は解凍せずに凍ったまま調理します。冷凍時の切り方によって活用しやすい料理は変わってきますが、輪切りなら煮物、いちょう切りならお味噌汁に入れたり、ご飯と一緒に炊いてさつまいもご飯にしたりするとよいでしょう。スティック状に切った場合は、凍ったまま鍋で揚げて、大学芋や芋けんぴにすると美味しく食べることができます。
焼いてから冷凍する
解凍後、そのまま食べたい場合は焼いてから冷凍保存しましょう。
まずはさつまいもを使いやすい形にカットしてから、10~15分ほど水にさらしてアクをとります。水気をしっかり拭き取ってから、フライパンで焼き色がつくまで焼きます。
粗熱をとってから、1つずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
保存期間
2~3週間程度
解凍方法/おすすめの料理
解凍するときは、電子レンジで解凍します。目安は600Wのレンジで1~2分ですが、切り方により異なるので、中まで加熱されているか確認しながら調整しましょう。解凍後はそのまま食べてもおいしいですし、バニラアイスをのせてデザートにするのもおすすめです。
▼さつまいもは“皮ごと”食べるのがおすすめ
さつまいもは皮の部分にも栄養が含まれるため、栄養をしっかり摂りたいなら皮まで食べるのがおすすめです。皮は食べても身体に悪影響を与えるものではありませんので、安心して食べられます。皮ごと食べるためにおすすめのレシピを紹介します。
茹でてから冷凍する
ささっと作れる炒め物などの材料に使いたい場合は、茹でてから冷凍しましょう。
茹でてから冷凍する場合は、あらかじめ皮を洗って使いやすい形に切ってから、10~15分ほど水にさらしてアク抜きをします。解凍後の調理のしやすさを考えると、輪切りやいちょう切りがおすすめです。
その後、お湯で10分ほど茹でてやわらかくなったら、水気を拭き取り、1つずつラップに包んで冷凍用保存袋で保存します。茹でるかわりに電子レンジで加熱してもいいのですが、ぱさつきやすくなります。食感を重視するなら茹でる方法がおすすめです。
保存期間
2~3週間程度
解凍方法/おすすめの料理
冷蔵庫に移して解凍するのがおすすめです。電子レンジで解凍することもできますが、茹でたさつまいもは水分が抜けやすくなっているため、食感がパサつきやすくなります。すでに火が通っているので、解凍後は炒め物に使用するとおいしく食べられますよ。
▼甘くてほくほくに仕上がる!“カットした”さつまいもの茹で方
マッシュにして冷凍する
スープや離乳食などの材料にするなら、解凍後にすぐ使えるマッシュ状態にして冷凍しておくと便利です。
マッシュにしてから保存する場合は、ゆでてから保存する場合と同様の手順で加熱をします。熱いうちにフォークやマッシャーでつぶし、マッシュにします。
粗熱がとれたら冷凍用保存袋に入れて、なるべく平らにして保存しましょう。しっかり空気を抜くのがポイントです。
保存期間
2~3週間程度
解凍方法/おすすめの料理
冷蔵庫に移して解凍しましょう。お菓子作りのペーストとして使用したり、離乳食やスープに使用するのがおすすめです。使う時に下ごしらえの作業が省けるので、時短になります。
さつまいも料理の冷凍保存の仕方
最後に、さつまいもを使った料理が余ってしまった場合の冷凍保存方法を紹介します。
ご飯(さつまいもご飯 など)
さつまいもを使ったご飯を冷凍する場合は、通常のご飯を冷凍するときと同じように、温かいうちに保存しましょう。ラップで包む場合は厚さが均一になるように、平らにして保存します。さつまいものサイズが大きいのであれば、解凍する際にムラができてしまうため少し潰しておいた方がいいです。
ラップに包んだら冷凍用保存袋に入れ、粗熱がとれてから冷凍庫に入れます。解凍する場合は、電子レンジで600Wで3分前後(目安時間)加熱してください。
揚げ物(さつまいもコロッケ、さつまいもフライ など)
揚げ物を冷凍する場合は、できれば揚げる前の状態で冷凍するのがおすすめです。揚げ物は揚げたてが一番おいしいですし、特にコロッケなどの場合は揚げた後に冷凍してしまうと、解凍後のパン粉の食感が悪くなってしまいます。
揚げる前の状態であれば、衣がついているものはアルミトレーなどに重ならないように並べて冷凍庫に入れ、固まったら1個ずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れて保存してください。揚げた後に冷凍する場合は、しっかり冷ましてからラップに包み、空気に触れないように冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。
解凍する場合は、揚げる前の場合は冷凍状態のまま揚げましょう。揚げた後のものであれば、電子レンジかオーブントースターで解凍します。
煮物(さつまいもの甘煮 など)
煮物は汁気を切ってから、冷凍用の保存容器か保存袋に入れて保存してください。解凍する場合は、冷蔵庫で自然解凍してから電子レンジで温めるのがおすすめです(煮物8個分の目安時間:600Wで5分)。
スイーツ(スイートポテト など)
スイートポテトをはじめ、食材がさつまいものみで作られているスイーツの場合は冷凍保存が可能です。焼いた後にそのままラップに包み、冷凍用保存袋に入れて保存しましょう。食べる時は冷蔵庫で半解凍にするか、電子レンジで温めて食べましょう(目安時間:600W5分)。少し表面をカリっとさせたいときは、トースターやオーブンを使うのもおすすめです。
スープ(さつまいもポタージュ など)
ポタージュの場合、牛乳などで伸ばす前段階の状態のものであれば、冷凍保存できます。冷凍用保存袋に平らにして入れるか、保存容器に入れて保存しましょう。使う時は、冷蔵庫で解凍するか自然解凍してから、牛乳や豆乳、生クリームなどを入れながら加熱してください。
冷凍保存を賢く活用しれば、家事時間の短縮に!
作りたい料理に合わせて冷凍保存することができれば、さつまいもを無駄にすることなくおいしく食べることができます。使い切るのが難しいイメージのあるさつまいもですが、冷凍保存を活用すれば調理時間の短縮にも繋がるので便利ですよ。秋が旬のさつまいも、いろんな料理で楽しんでみてくださいね。
▼ダイエット中にさつまいもがおすすめな理由
栄養たっぷりで腸活にも最適な“さつまいも”。「生」「蒸す」「焼く」…3パターンで気になるカロリーと糖質の量を比較をしてみました。
▼さつまいもに生えたカビはどうしたらいい?
黒カビ以外なら、カビと周囲の部分を取り除くことで食べることができます。
さつまいもに生えるカビの種類と見分け方をチェックしましょう。