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さといものカロリーと糖質量を管理栄養士が解説!ダイエット中に食べても大丈夫?
いも類の中でもカロリーが低く、ヘルシーな食材として注目されつつあるさといも。この記事では、さといものカロリーと糖質量について解説します。食べ方によってはダイエット向きの食材なので、おすすめのさといも料理もいくつかご紹介します。
さといものカロリーと糖質量は?
さといも100gあたりのカロリーは58kcal、糖質量は10.8gです。また、平均的なさといも1個(40g)あたりのカロリーは23kcal、糖質量は4.3gです。
他のいも類や葉物の野菜(100gあたり)と比較すると、以下のようになります(※)。
※出典: 日本食品標準成分表2015年版(七訂)「第2章 日本食品標準成分表 PDF(日本語版)」
表を見てみると、さといもはいも類なので、他の葉物の野菜と比べるとカロリー・糖質ともに高いことがわかります。しかし、さつまいもやじゃがいもなどのいも類の中ではカロリー・糖質ともに低く、さつまいもと比較すると半分以下です。これらのことからさといもは、いも類の中では特にヘルシーな食材であるといえるでしょう。
さといもはダイエット中に食べても大丈夫?
先述したとおり、さといもはいも類の中でカロリー・糖質量ともに低いため、ダイエット中に食べる食材としても適しているといえます。
さらに、さといもは低カロリーなことだけが魅力ではありません。さといもには多くの栄養素が含まれているので、健康面や美容面でもポジティブな効果が期待できる食材なのです。
さといもに含まれる栄養素
それでは、さといもに含まれている代表的な栄養素をご紹介します。
食物繊維(ガラクタン)
さといもといえば、独特のぬめりを想像する方も多いと思います。このさといもの特徴であるぬめりは、さといもに含まれる食物繊維・ガラクタンによるものです。
ガラクタンは、免疫力を向上させる効果に加え、がんの進行抑制の効果等も期待できるといわれています。また、消化促進の作用もあり、整腸効果が期待できるのでダイエットや美肌の敵である便秘を解消することにも役立ちます。
カリウム
カリウムの作用により、ナトリウムを体外に排出しようとする働きが活発になるので、塩分の取りすぎを防ぐことができます。これにより、高血圧予防やむくみの解消に繋がるといわれています。
ビタミンB1
さといもに含まれるビタミンB1は、食事からとった糖質をエネルギーに変える働きを補助する効果が期待できます。この力が低下してしまうと疲れやすくなってしまうといわれているので、健康維持にも繋がる栄養素といえるでしょう。
料理方法によってはダイエットに不向きな場合も
低カロリー・低糖質に加えて多くの栄養素が含まれているさといもですが、ダイエット中の食べ方には注意が必要です。
さといもで煮物を作る方は多いと思いますが、さといものカロリーや糖質が低いからといって、濃い目の味付けにしてしまうと結果的に高カロリーになってしまいます。
ダイエット中にさといもを食べるときは、味付けの調味料の量にも気を配りましょう。
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ヘルシーに楽しめるさといも料理
さといもをヘルシーに楽しみたい場合は、油を使わずに「煮る」「茹でる」などの調理にすることでカロリーを抑えることが出来ます。
今回はこの2つの調理法を活かした低カロリーなさといもレシピを紹介します。
さといもとイカの煮物
油を使わないさといもの煮物は、ダイエット中の方にもおすすめの料理です。また、イカと一緒に煮込むことで、さといもにイカの旨味がしみ込みより一層味が深まります。
さといもポテトサラダ
じゃがいもではなく、低カロリー・低糖質なさといもを使ったポテトサラダです。
さといもならではのねっとり感や、梅干しをプラスすることで定番のポテトサラダとは少し違った味わいが楽しめます。
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