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さといもの保存方法|常温・冷蔵・冷凍それぞれのポイントを解説!
ねっとりとした食感が特長のさといも。スーパーでビニール袋にいくつか入って売られていることが多いため、一度で使い切れず保存方法に困ってしまうことはありませんか?今回は里芋の保存方法について、常温・冷蔵・冷凍それぞれのやり方を解説します。
「土付きのまま、直射日光を当てずに常温保存」が最適な保存法
さといもは、熱帯の多湿地域であるマレー半島付近が原産地といわれています。そのため寒さと乾燥に弱く、反対に湿気が多すぎてもカビてしまうデリケートな野菜です。
これらの性質を踏まえると、「土付きのまま、直射日光が当たらない状態での常温保存」がさといもにとって最適な保存方法といえます。冷蔵でもいいですが、低温に弱い野菜なので常温よりも保存期間は短くなります。また、常温保存が難しい場合や長く保存したい場合には冷凍することも可能です。それぞれの保存方法と、日持ちする期間を解説します。
常温で保存する方法
常温保存の場合、さといもの土は落とさずに保存します。土に覆われていることによって乾燥が防がれ、鮮度を保つことができるためです。
1. 泥がついたままのさといもを新聞紙で包む。
2. 段ボールや紙袋に入れて、直射日光の当たらない風通しの良いところで保存する。
今回は家庭でもすぐに用意が可能な紙袋に入れて保存しています。この時、風通しを良くするために紙袋や段ボールには蓋をしない、または軽く口を折る程度にしましょう。
また、さといもは気温が低いところも苦手なので、寒い地域では発泡スチロールに入れて保管するのもおすすめです。この場合も蓋はしなくて大丈夫ですが、蓋をするときは穴をあけて通気性をよくしてください。
保存期間
乾燥や低温を避けてしっかりと保存することができれば、常温保存で約1ヶ月は保存することが可能です。
冷蔵で保存する方法
常温保存するのに適した場所がない場合や、食材が腐りやすい夏場、あるいはすでにさといもの泥を洗ってしまった場合は、冷蔵庫の野菜室で保存するようにしましょう。さといもは洗ってしまうと鮮度が落ち、カビが生えやすい状態となってしまうため、水気はよく拭いておくことが大切です。
1. さといもをキッチンペーパーで包む。すでに洗ってあるさといもの場合は、水気をしっかりとった上で包む。
2. 1をビニール袋に入れて口を縛る。
3. 2をさらに新聞紙で包む。
保存期間
野菜室で冷蔵保存したさといもの保存期間は、約1週間です。常温保存よりは期間が短くなるので、早めに使い切るようにしましょう。
皮を剥いたさといもを保存する場合
皮を剥いてしまったさといもは傷みのスピードがさらに速くなるため、3~5分ほど酢水につけてから、かぶるくらいの水をいれた保存容器で冷蔵保存し、2~3日で食べきるようにしましょう。また、すぐに調理で使えるように茹でてから保存しておいてもよいでしょう。その場合も保存可能な期間は変わりません。
冷凍で保存する方法
さといもは、生のまま冷凍保存してもあまり食感や風味は落とすことがないので、意外にも冷凍保存に向いている野菜です。さらに、冷凍することで細胞が壊れるので味がしみ込みやすくなり、さといも料理の定番である煮物などにも最適です。
1. さといもの毛を逆立てるようにしっかり水で洗い、泥を綺麗に落とす。
2. キッチンペーパーで水気をよく切る。
3. 1個ずつラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する。
解凍方法と保存期間
解凍は1個あたり電子レンジ600Wで2分が目安です。まだ固いと感じた場合は、竹串がすっと刺さるまで調整してください。加熱後に皮を剥きます。
苦手意識を感じる方が多いさといもの皮剥きも、冷凍することで剥きやすくなります。
冷凍保存をしたさといもは、常温保存と同様に約1ヶ月間保存が可能です。
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調理済みのさといもを保存する方法
最後に、すでに調理済みのさといもの保存方法を紹介します。
さといもの煮物や汁物
調理済みのさといも料理は、保存容器に入れて冷蔵保存しましょう。時間を置くことで味はしみ込みますが、傷みやすいので2日以内には食べきるようにしましょう。
マッシュしたさといも
さといもコロッケやグラタンの材料として、さといもを茹でてマッシュした状態のものを保存することもできます。
この場合はマッシュしたさといもをラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫に入れます。解凍するときは500Wの電子レンジで2~3分加熱すれば、そのまま料理に使うことができます。マッシュしたさといもの冷凍保存期間の目安は約1ヶ月です。
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