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無印良品の「発酵ぬかどこ」を使えば、初心者でもおいしいぬか漬けが作れる!
手軽にぬか漬けが作れることで人気商品となっている、無印良品の「発酵ぬかどこ」。「毎日かきまぜなくてもいい」ことがヒットの要因ですが、本当に誰でも簡単においしいぬか漬けが作れるのでしょうか?実際にぬか漬け作りにチャレンジし、さまざまな野菜を漬けてみました!
無印良品の「発酵ぬかどこ」とは?
おうちで美味しいぬか漬けを食べたいけれど、毎日のお手入れが難しそう……と躊躇している人は少なくないはず。かくいう筆者も、ぬかどこを仕込むところで挫折した経験があります。ぬかから作る自家製ぬかどこは、上級者なら自分好みの味を再現することができるといいますが、初心者にはだいぶハードルが高いものです。
そんな“ぬか漬けビギナー”にぴったりなのが、無印良品の「発酵ぬかどこ」。1kgで890円(税込)とちょっぴりお高い商品ではありますが、ビギナーにはありがたい工夫がたくさんです。“毎日のかき混ぜがいらない”上、チャック付タイプなのでぬかどこを入れる容器を準備する手間もなし。買ったその日からぬか漬けライフをスタートできる、画期的なぬかどこなのです。
賞味期限は製造日から210日となっていますが、適切にお手入れをすることで半永久的に使うことができるそう。必要な手入れは1週間に1度、よくかき混ぜるだけなので楽ちんですよね。筆者は野菜を漬けるタイミングでかき混ぜるようにしています。
また、ぬかどこが減ってきたときのため、補充用の少量パック(250g)も290円(税込)で販売されています。
ただ、この「発酵ぬかどこ」、どこの無印良品でも買えるというわけではありません。取り扱い店舗に限りがあるため、筆者も1軒目では取り扱いがなく購入できませんでした。オンラインストアで購入するか、取り扱い店舗をインターネットで調べることができるので、購入前に確認してみてくださいね。
原材料は米ぬか(国産)、食塩、昆布、唐辛子、ビール酵母となっています。「ビール酵母」が含まれているため、パッケージを開けるとふわっとビールに似た香りがします。
野菜を漬ける前のぬかどこは直射日光・高温多湿の場所を避けての常温保存ができますが、「常温での漬け込みは味がばらつきやすくなる」とのことなので、野菜を入れたのちは冷蔵庫で保存するようにしてくださいね。
実際にぬか漬けを作ってみた!
それではさっそく、「発酵ぬかどこ」の商品パッケージに記載されている通りのやり方で、ぬか漬けを作ってみます。
1. 野菜を水洗いして水気を切り、適当な大きさにカットしてぬかどこの中に入れます。
2. 野菜ごとに目安の漬け時間は異なるので、それぞれの時間が経ったらぬかどこから出してさっと水洗いをします。食べやすい大きさにカットしたら完成です!
野菜ごとに目安の漬け時間はありますが、人によって好みが異なると思うので、時間をおいて試食しながらお気に入りの味を見つけてみてください!塩辛いのが苦手であれば短めに、発酵が進み酸味の効いた味が好みであれば長めに漬けてもいいと思います。
また、冷蔵庫での保存が前提であり、袋ごと入れると高さ約22.5cm、幅約13cm、奥行約21cmとなかなかの場所をとります。中身の量に応じて袋を折りつつ、収納場所を確保してくださいね。
お馴染みの野菜からチャレンジぬか漬けまで!実食レビュー
野菜を洗って切って、ぬかどこに入れるだけ。作り方はとっても簡単なことがわかりましたが、仕上がりやいかに……?さっそく実食レビューしたいと思います。なお、筆者は関東出身で比較的薄味派。舌がキュッとなるような塩辛い漬物も好きですが、お家で漬ける時は塩分に気をつかわなければ……!と謎の不安に駆られるタイプです。
きゅうり
ヘタを落としてから長いものは半分に切り、軽く塩もみをしてぬかどこへイン。
きゅうりの漬け時間の目安は12~18時間。12時間ほどで取り出してみると、水分が抜けしんなりとしている様子。
いざ実食!自分で作っておいて何ですが、「本当にぬか漬けになってる~!」と嬉しくなってしまいました。ちょっぴり酸味が強いですが、初めてのおうちぬか漬けでこの味が出るとは驚きです。きゅうりは水分が多いためか味が濃くなりやすい印象を受けたので、塩辛い漬物が苦手な方は10時間程度で味見してみてもいいと思います。
なす
塩をふり紫色の汁が出るまで軽くもみ、水洗いしたのち縦半分に切ってぬかどこへ。筆者が漬けたナスは大きめだったので、さらに2分割しています。
漬け時間の目安は18~24時間だったのですが、薄味派の筆者は約16時間で食べてみることに。
ナスはきゅうりと同じく漬かりやすい野菜ですが、漬け時間が短めだったこともあり、きゅうりに比べ酸味は薄くまろやかな印象です。使ったのが大ぶりのナスだったので皮の固さが心配でしたが、皮ごとおいしくいただけました。
大根
5cm幅の輪切りを縦に1/4に切って漬けます。皮はそのままでもOKですが、筆者は皮をむいてから漬けました。
漬け時間の目安は12~18時間で、筆者は約12時間漬け込みました。
漬け込み時間を短めにしたため、ぱりっとした歯ごたえと大根のみずみずしさが楽しめる仕上がりに。皮をむいて漬けたものの、きゅうりやなすに比べ塩気が薄く感じたので、皮ごと漬ける場合はもう少し長めに漬けるとよさそうです。くせのない大根のぬか漬けは、ビール酵母の香りがふんわりと漂います。これはビールが欲しくなる味です。
ゆで卵
好みの固さにゆでた卵を冷蔵庫でしっかりと冷やしてから、ぬかどこへ。筆者は黄身が固すぎない方が好みなので、熱湯から8分間ゆでた半熟卵を使いました。
漬け時間の目安は5~10時間で、筆者は約5時間漬け込んでいます。見た目はほとんど変化がありませんが、触ってみるといささか引き締まったような完食が。
ゆで卵のぬか漬けは、ほどよい塩味でまろやかな薫製卵のような味わいです。
白身から水分が抜けたせいか、食感が変わっているのが面白い!黄身はさらに味が濃くなっているように感じます。余計な味付けが要らず、ごはんも進むのでお弁当にもいいと思います。
アボカド
種を取り、半分に切ったアボカドの皮をむき、キッチンペーパーに包みます。
種があった部分にもぬかを詰め、実がつぶれないように上の方で漬け込みます。
アボカドの漬け時間の目安は少し長めの24~30時間で、筆者は約24時間漬け込みました。
ぬか漬けにアボカドというのはあまり馴染みがないかもしれませんが、ねっとりとした食感とミルキーな味わいには他の野菜にはない魅力があります。ぬか漬けにすると、まろやかな酸味がアボカドの甘味を引き立ててくれるので、アボカドならではの強いコクを感じます。無印良品のぬかどこは初めのうちは酸味が出やすいという口コミもあるのですが、アボカドを一緒に漬けるといい箸休めになりそうです。
長芋
皮を剥いて5cm幅に切り、さらに縦半分に切ったものを漬け込みます。
そのまま漬けてもよいのですが、粘りが気になるため筆者はキッチンペーパーで包んでからぬかどこに入れました。
漬け時間の目安は18~24時間で、筆者は約18時間で食べてみることに。
シャキシャキとした独特の食感に、きりっとした塩味がいい感じに効いています。他の野菜とは違い、漬け込んだ後もシャキッと感が残るのが楽しい!おかずにも、おつまみにも楽しめるぬか漬けです。
2回目からの味の変化も楽しんで
初めて漬けたぬか漬けは、塩気が強くちょっぴり酸味が強いように感じました。単体で食べるより、ご飯のおともにするとちょうどよい味わいです。2回目に漬けたきゅうり・ゆで卵・長芋は1回目に比べ角が取れた優しい味わいになっていたので、何度か漬けることでぬかどこの味も変わっていくようです。
塩気が足らない場合は塩を、酸味を和らげたい場合は卵の殻を砕いて混ぜることで味が変わるとの表示がありましたが、好きな野菜を漬け込みつつ、変化をじっくり楽しむのもいいですね。
それにしても、お家で好みのぬか漬けを食べることができるのってなんだかちょっと幸せな気分。アボカドやゆで卵など、お店ではなかなか見かけない変わり種のぬか漬けを食べるのも楽しいです。
作り方に関しては、袋に入れるだけなのはとても楽なのですが、かき混ぜる時は深さがある分ちょっぴり苦労するかも。筆者は、もう少しこなれてきたら専用のぬか漬け容器に入れ替えてもいいかな?と思っているところです。
少量パックの「補充用」からスタートしてもOK!
1kgが多いようであれば、少量タイプの補充用ぬかどこを使って、小さな保存容器などで始めてみるのもいいようです。切った野菜を入れておくだけで、おいしさが凝縮されたぬか漬けになる「発酵ぬかどこ」。今後は自分にとってベストな味を見つけるのにハマりそうです!
【商品情報】
商品名:発酵ぬかどこ
内容量:1㎏
価格:890円(税込)
※商品の価格は購入時のレシートを参考にしています。
※店舗や時期によって在庫状況は異なります。また、商品は価格変更や販売終了などになることがありますのでご了承ください。
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