大根の効能・効果とは?効率よく栄養を摂取できるおすすめの食べ方

煮物や炒め物など幅広い料理で活躍してくれる大根。水分が多く含まれているイメージですが、栄養面ではどんな効能が期待できるのでしょうか。この記事では大根の栄養素とその効能・効果、また効率よく栄養を摂取できるおすすめの食べ方をご紹介します。

目次

大根に含まれている主な栄養素と効能・効果

「大根どきの医者いらず」ということわざにある通り、大根は昔から体に良いものとされています。大根を食べることによって摂取できる栄養素や、期待できる効能・効果について代表的なものを3つ紹介します。

イソチオシアネート

大根の細胞が破壊されることで発生し、大根の辛味の原因であるイソチオシアネートには優れた抗菌作用や血栓の予防効果があり、がんの抑制効果も期待できるといわれています。

消化酵素

大根に含まれている消化酵素でデンプンを分解するアミラーゼ(ジアスターゼ)は、食べ物の消化を促進し胸やけや胃もたれを防ぎます。二日酔いの緩和などにもおすすめです。

ビタミンC

大根には老化や免疫機能の低下を抑える、抗酸化作用が期待できるビタミンCが含まれています。ビタミンCは、美肌を保つために必要なコラーゲンの合成にも欠かせない成分です。

参考:
北陸農政局「今月の園芸特産作物: 10月 だいこん」

厚生労働省 e-ヘルスネット「抗酸化ビタミン」

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大根の葉にも栄養はたくさん含まれている

大根の根の部分は料理に使うものの、葉っぱは捨ててしまう……といった方も多いのではないでしょうか。実は大根の葉は緑黄色野菜に分類されるほどカロテンの含有量が多く、またカロテン以外の栄養素もたっぷり含んでいます。

つまり、大根の葉は効率的な栄養摂取に役立つ、捨ててしまうにはもったいない部分なのです。大根の葉に含まれる栄養素と、期待できる効能・効果をご紹介します。

β-カロテン(ビタミンA)・ビタミンC

大根の葉の部分には、根に含まれていないβ-カロテン(ビタミンA)や、根と比較して約5倍のビタミンCが含まれており、両者ともに抗酸化作用が期待できます。またβ-カロテンには、皮膚や粘膜の健康を維持する働きもあります。

カルシウム

骨や歯の形成に重要なカルシウムが豊富に含まれており、大根の葉は野菜の中でもトップクラスといわれています。根の部分と比較して、葉には10倍以上多くのカルシウムが含まれています。

カリウム

塩分の取りすぎを調節し、高血圧やむくみの解消に効果があるとされるカリウムも含まれています。こちらも根の部分と比べて、約2倍近くの量が含まれています。

参考:
文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)第2章」

厚生労働省 e-ヘルスネット「カルシウム」「カリウム」

大根の栄養を効率的に摂るには?

豊富な栄養素を含んでいる大根ですが、食べ方によっては摂取できる量が変わってしまいます。

たとえば、先ほど紹介した消化酵素の一種であるジアスターゼは熱に弱く、カリウムやビタミンCは水に溶けやすいので、茹でると栄養素が流出してしまいます。そのため、大根に含まれる栄養を効率よくとりたい時は、大根おろしやサラダで食べるのがおすすめです。

また、ビタミンCやイソチオシアネートの成分は根の部分より皮の付近に多く存在するので、大根おろしにするときはきれいに洗って皮ごとおろす方がいいでしょう。

大根おろしを使ったおすすめレシピ「塩唐揚げおろしポン酢」

おろしポン酢でさっぱりとした味わいに仕上げており、ご飯もすすむ一品です。

塩唐揚げおろしポン酢

鶏もも肉、大根、○酒、○塩、○にんにくチューブ、○しょうがチューブ、○ごま油、○黒こしょう、片栗粉、薄力粉、ポン酢、揚げ油

調理時間:30分

大根はダイエットにむいている?

大根はカロリーと糖質が低く、食物繊維も含まれているので便秘改善効果が期待でき、ダイエット中でも安心して食べることができる食材です。加えてビタミンCのコラーゲン合成による美肌効果や、カリウムによるむくみ解消作用など、女性にとってうれしい効果が期待できます。

大根のカロリーや糖質については、以下の記事でも詳しく解説しています。

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