じゃがいも=太るは間違い?気になるカロリーとヘルシーに楽しむコツ

ホクホクとした食感とやさしい甘みが魅力のじゃがいも。「大好きだけど、カロリーが高そう」と、ダイエット中は避ける方も多いのではないでしょうか?しかし意外にも、みなさんが思うほど高カロリーではなく、上手に取り入れればダイエット中でも安心して楽しめますよ。そこで今回は、じゃがいものカロリーや糖質量と、ダイエット中におすすめの取り入れ方をご紹介します。

目次

じゃがいも=カロリーが高いイメージがあるのはなぜ?

じゃがいもは、さつまいもなどと同じいも類の仲間。いも類はご飯などの穀類と同じように炭水化物が多く含まれる食材なので、「じゃがいも=カロリーが高い」というイメージが強いようです。

気になるじゃがいものカロリーは?

それでは、実際にじゃがいものカロリーはどのくらいなのでしょうか?

じゃがいも1個あたりのカロリー(エネルギー量)

じゃがいも(生)のカロリー(エネルギー量)は以下の通りです。

・100gあたり(皮なし)…59kcal
・じゃがいも1個(皮つきで150g、可食部135g)…80kcal

個体差もありますが、中くらいのじゃがいも1個は皮のついた状態で150gほど。皮を取り除くと、食べられる部分は135g程度となり、カロリーは80kcalになります。

他の炭水化物と比べると?

じゃがいものカロリーだけを見ても、このカロリーが他の食品と比べて高いのか低いのか、いまいちピンときませんよね。そこで、炭水化物が多いその他の食品(ご飯・さつまいも・かぼちゃ・れんこん)のカロリーと比較してみましょう(※)。

なんとなくご飯やさつまいもと同じくらいのカロリーを想像していた方も多いかもしれません。しかし実際には、100gあたりのカロリーはご飯156kcal、さつまいも126kcalと、じゃがいもはご飯やさつまいもの1/2以下のカロリーです。

また、野菜の中でも比較的炭水化物の多いかぼちゃは100gあたり78kcal、れんこんは100gあたり66kcalのカロリーです。かぼちゃやれんこんと比べても、やや低めのカロリーであることがわかります。

他の野菜と比べると?

じゃがいものカロリーは、炭水化物が多く含まれる食品の中では比較的低いことがわかりました。それでは、食卓にあがる機会の多いじゃがいも以外の食材(にんじん・玉ねぎ・トマト・大根)と比較するとどうでしょうか?

100gあたりのカロリーは、にんじん30kcal、玉ねぎ33kcal、トマト22kcal、大根15kcalと、いずれもじゃがいもより低カロリーです。たいていの野菜類は炭水化物が少ないため、カロリーはじゃがいもより低い数値を示します。

じゃがいもは「炭水化物の多い食品の中では低めのカロリー」といえますが、その他の野菜と比べればカロリーが高いので、ついつい食べ過ぎてしまわないように気をつけましょう。

※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

炭水化物だから糖質は多いの?糖質量の比較

炭水化物のイメージが強いじゃがいも。糖質量が気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?続いて、じゃがいもの糖質量についてもチェックしてみましょう。

じゃがいも1個あたりの糖質量

じゃがいもに含まれる糖質量(炭水化物から食物繊維を引いた値)は以下の通りです。

・100gあたり(皮なし)…8.4g
・じゃがいも1個(皮つきで150g、可食部135g)…11.3g

他の炭水化物と比べると?

じゃがいもに含まれる糖質量を炭水化物の多いその他の食品と比較してみると、以下のようになります。

100gあたりの糖質量は、ご飯35.6g、さつまいも29.7g、かぼちゃ17.1g、れんこん13.5gです。この中で最も糖質量が多いご飯と比べると、じゃがいもの糖質量はおよそ1/4。カロリーと同じように、炭水化物の多い食品の中では比較的糖質量が少ないことがわかります。

他の野菜と比べると?

じゃがいもの糖質量を、普段食べる機会の多いにんじん・玉ねぎ・トマト・大根と比べた結果が以下の表です。

100gあたりの糖質量は、にんじん6.3g、玉ねぎ6.9g、トマト3.7g、大根2.8gです。この中で最も糖質量の少ない大根と比較すると、じゃがいもの糖質量は約3倍。炭水化物が多い分、普段よく口にする野菜の中では比較的高めの糖質量となります。

だからといって、むやみにじゃがいもを避ける必要はありません。調理法や食べ方を工夫しながら、ダイエット中でも上手にじゃがいもを楽しみましょう!

※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」

ダイエット中にはどう食べる?取り入れ方のコツ!

炭水化物の多い食品の中では比較的低カロリー・低糖質であるものの、その他の野菜と比べるとカロリー・糖質ともに高めのじゃがいも。ダイエット中に食べる際は、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

1.高カロリーになる調理法は避ける

じゃがいも料理といえば、どのようなメニューを思い浮かべますか?フライドポテトやコロッケ、ポテトサラダなどが人気でしょうか。

しかし、糖質やたんぱく質は1gで4kcalなのに対し、脂質は1gで9kcalあります。そのため、油で揚げる料理や脂質の多いマヨネーズを使った料理は、どうしてもカロリーが高くなりがちに。フライドポテト・コロッケ・ポテトサラダ100gあたりのカロリーは以下の通りです。

・フライドポテト(100g)…229kcal
・ポテトコロッケ(100g)…226kcal
・ポテトサラダ(100g)…122kcal

ダイエット中はカロリーを抑えるためにも、できるだけ揚げるより、茹でる・蒸す・焼くといった調理法のじゃがいも料理がオススメです。

もしもフライドポテトなどカロリーの高めなじゃがいも料理が食べたい場合には、活動量が増える昼食に食べるといいでしょう。ただし、前後の食事や何日も連続で揚げ物が続かないように気をつけると安心です。

※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」カロリーslism「ポテトサラダ」

2.一緒に食べる炭水化物の量を調節する

じゃがいもと一緒にご飯やその他のいも類など、炭水化物の多い食品を食べ過ぎると、カロリーや糖質の摂りすぎにつながることも。おかずにじゃがいも料理がある場合には、いつもよりご飯の量は控えめにすると、カロリーや糖質の摂りすぎを防ぎやすくなります。

もしも1食のうちでの調整が難しい場合は、前後の食事で主食(ご飯・パン・麺類など)の量を控えめして、1日の中で調整すると良いでしょう。

じゃがいもを使ったおすすめレシピ

最後に、じゃがいもを使った料理の中でも比較的低カロリー・低糖質で楽しめるレシピをご紹介します。

じゃがいものガレット

じゃがいもをシンプルに楽しむならガレットがオススメです。外側のカリカリ食感と、噛んだときのホクホク食感を楽しめます。

じゃがいものガレット

じゃがいも、ベーコン、○薄力粉、○パルメザンチーズ、○ハーブソルト、○こしょう、ケチャップ(好みで)、オリーブオイル

調理時間:15分

つぶつぶポタージュ

じゃがいもとブロッコリーを粗めにつぶすことで、楽しい食感が生まれます。ミキサーなしで手軽に作れるのもうれしいポイントです。

つぶつぶポタージュ

じゃがいも、ブロッコリー、牛乳、洋風スープの素(顆粒)、バター、塩

調理時間:20分

秋鮭とじゃがいものめんつゆバター

じゃがいもはレンジで加熱してから炒めることで、調理の時短にもなります。食べごたえがあるじゃがいものおかげで、おかずのボリュームアップに役立ちますよ。

秋鮭とじゃがいものめんつゆバター

生鮭の切り身、じゃがいも、塩・こしょう、薄力粉、○めんつゆ(3倍濃縮)、○酒、バター、サラダ油

調理時間:15分

ホクホクの甘いじゃがいもを上手に食事に取り入れよう!

年中出回っており、私たちにとって身近な存在のじゃがいも。体重が気になる方でも上手に取り入れれば、安心して食べることができます。無理に我慢することなく、ダイエット中でもおいしいじゃがいもを堪能してくださいね。

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