2021年9月に安く買える野菜はどれ！？価格見通しからおすすめを解説！

「そろそろ春キャベツの時季だなあ」なんて思ってスーパーを覗いてみたはずが、なぜか旬ではない野菜が安くなっている……なんてこと、ありますよね。野菜は天候などの影響で育ち方が変わるもの。

収穫量によって常に価格は変動していますが、実は農林水産省が野菜の価格について聞き取り調査をしているのはご存知でしたか？
東京都中央卸売市場に出荷される野菜について、例年と比較した価格の見通しを毎月発表しているんです。
今回は令和3年9月分時点での野菜の価格動向について、発表されている資料からわかりやすく解説します。

8月の野菜生育状況

令和3年度8月は全国各地で高温・干ばつや長雨・曇天など悪天候が重なり、生育が遅れる傾向にある野菜が多いとのこと。キャベツは例年に比べ生育が順調なので、9月を通してお得に買える見込みです。

だいこん・にんじんは7月中の高温・干ばつの影響を受け生育が遅れ気味になっていましたが、8月に入り天候が回復したため順調に育っています。
はくさい・ほうれんそう・レタスは、長雨・曇天の影響で生育が停滞しています。ねぎは梅雨明けの高温・干ばつの影響で生育が遅れ気味でしたが、8月の降雨により回復してきています。しかし、局地的な大雨に見舞われた産地では生育が遅れているとのことです。

きゅうりは8月上旬まではお天気に恵まれ順調に育っていましたが、中旬からの長雨・曇天の影響で生育が遅れ気味。なすも長雨・曇天の影響が生育が遅れています。
トマトは長雨・曇天の影響で生育が停滞していましたが、良好な天候によって順調に回復中です。ピーマンは平年並みの生育状況です。

ばれいしょ・たまねぎは、7月上〜中旬以降の干ばつの影響で生育が停滞し、小玉傾向にあるそう。8月にはまとまった雨に恵まれましたが、小さめのままだそうです。さといもは平年並みです。

今月お買い得な野菜は？

キャベツ

令和3年9月に東京都中央卸売市場で扱うキャベツのうち、76%が群馬県産、13%が岩手県産。主産地では長雨・曇天の影響が少なく生育が順調に進んだため、9月の出荷数は平年を上回る見込みです。9月を通して、お買い得な価格で食べられそうです。

キャベツを使ったおすすめ料理

＜豚バラでロールキャベツ＞

ジューシーで旨味の濃い豚バラ肉を使ったロールキャベツは、手軽に作れておいしさ満点！キャベツをたっぷり食べられるので、野菜不足も解消できますね。ご飯のおかずにもぴったりの、元気の出るメニューです。

価格が高騰する可能性がある野菜

にんじん

主産地である北海道で、7月以降に高温・干ばつが続いた影響で生育が遅延傾向に。9月前半の出荷数が平年をやや下回るため、価格は平年よりもお高くなりそうです。8月以降は気温が下がりつつあり、適度な雨も降っているので9月後半には出荷量・価格ともに平年並みに戻る見込みです。

ほうれんそう

ほうれんそうは、梅雨明け以降の高温・干ばつ、8月中旬以降の長雨により生育が遅れ気味。9月前半は出荷数が少なくなり、価格は平年を上回る見込みです。天候が落ち着けば生育が回復するため、9月後半には平年並みに戻るようです。

きゅうり

きゅうりは8月中旬以降の長雨・曇天の影響を受け、生育が遅れ気味になっていることから9月前半は出荷数が減少し価格は平年以上になる見込みです。
天候が落ち着けば生育も回復するため、9月後半には出荷数・価格ともに平年並みに戻る見込みです。

なす

なすは8月中旬以降の長雨・曇天の影響を受け、生育が遅れ気味になっています。9月前半の出荷数は減少し、価格は平年以上になる見込みです。天候が落ち着けば生育も回復するため、9月後半には出荷数・価格ともに平年並みに戻る見込みです。

ばれいしょ

ばれいしょは主産地である北海道で7月中旬以降に高温・小雨が続いたことから小玉傾向に。8月に入ってからはまとまった雨が降りましたが、成長が遅ればれいしょの肥大が遅れ気味です。9月を通して出荷数は平年を下回り、価格は平年より高くなりそうです。

価格は平年並みの野菜

その他、価格が平年並みに落ち着きそうな野菜は次の通りです。

・だいこん
・はくさい
・ねぎ
・レタス
・トマト
・ピーマン
・さといも
・たまねぎ

2021年の9月は「キャベツ」をたっぷり食べよう

今月お買い得になりそうなのは、「キャベツ」です。その他のお野菜はちょっぴりお高めになりそうなので、キャベツを活用して野菜不足を補いたいですね。サラダやスープ、肉料理の付け合わせなど、たっぷりキャベツを楽しんでみては？