キャベツは洗う?洗わない?正しい考え方と洗う際のポイント

サラダやロールキャベツ、野菜炒めにと使い勝手がよく、食卓に並ぶ回数が多いキャベツ。外側はよく洗った方がよさそうだけど、内側は洗わなくてもキレイな気がする……と思う方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、キャベツを洗うべきかどうなのかを管理栄養士が解説。また、洗う際のポイントについても紹介します。

6ad1d62c7a760561

目次

キャベツは調理前に洗った方がよい

結論からいうと、キャベツは外側の葉はもちろん、内側の葉もしっかりと洗ってから調理する方がよいでしょう。その理由について解説します。

細菌や土などの汚れ、虫が付いている可能性がある

A945812650aad3bd

自然の中で育つキャベツは、収穫時点で土やほこりなどの汚れ、土などから由来する細菌が付いているおそれがあります。またヨトウムシやアオムシなどの虫は、キャベツなどの葉物野菜が大好物です。そのため、虫・卵・フンなどが付着したまま出荷される可能性も考えられます。

「汚れがついているのは外側だけじゃないの?」と思われる方もいるかもしれませんが、キャベツの葉は中心に向かって巻くようにして育つため、汚れなどが内側に入り込んでしまうことも。実際に、比較的中心に近い葉や芯から細菌が検出されたという報告もあります。

キャベツに付いた汚れや細菌などが、必ずしも食中毒の原因になるとは限りませんが、海外ではコールスローが原因の集団食中毒が起こった例もあります。安全に食べるためにも、キャベツはかならず洗ってから調理に使いましょう。

※参考:戸張眞臣(1995).「食生活における洗浄」『日本調理科学会誌』28(2),141-144 , 独立行政法人農畜産業振興機構「キャベツの寒害防止技術」 , 厚生労働省「リステリアによる食中毒」 , 東京都福祉保健局「生の野菜から食中毒菌が検出されることがあると聞きましたが、本当ですか?【食品安全FAQ】 」

農薬の付着を心配する必要はない

7002f53b59ba3afa

虫や病気による被害から守るために、野菜の栽培過程には農薬が使われます。特にキャベツは栽培中に虫が付きやすく、無農薬で作るのが難しい野菜です。

しかし、使用される農薬の量や使用方法は国が厳密に管理しているため、収穫されたキャベツから農薬が検出されることはあまりありません。残っていてもごくわずかな量であり、食べても私たちの健康に害はないとされています。

以上のことから「農薬をしっかりと落とす」という観点では、キャベツを必要以上に洗わなくても大丈夫です。ただし上記で紹介したように、細菌や土汚れ、虫などが付いている可能があるので、調理前にはやはりきれいに洗うことが大切です。

※参照: 東京都福祉保健局「野菜や果物についた農薬が心配です。洗浄などで落とすことはできますか? 【食品安全FAQ】」

洗ったときに浮き出る白いものは「ブルーム」

水洗いしたときに白い汚れや油のようなものが浮き出ることがあります。「農薬なのでは?」と驚くかもしれませんが、その正体は農薬ではなく「ブルーム」と呼ばれるもの。

キャベツの脂質から作られた成分が表面に浮き出たもので、水に溶けないため水で洗うと白く浮き出ることがあります。

ブルームは水をはじく性質があるため、雨がしみこむのを防いだり、内側からの水分蒸発を防いだりと、キャベツの鮮度を保つのに一役買っています。口にしても全く問題ない成分なので、安心してくださいね。

※参照:JAグループ福岡「ブドウに付く白い粉は何?」

キャベツは「使う直前に使う分だけ洗う」のがポイント

F35c28295d52ae9a

キャベツは水で洗うと傷みやすくなるので、調理する直前に洗うのがおいしく食べるポイントです。事前に必要な分だけ切り分けてから洗うようにし、使わないキャベツはすぐに冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。保存方法についてはこちらの記事で解説しているので、参考にしてくださいね。

Cef188093e95dde1

キャベツを日持ちさせるには?丸ごと・カット後の保存方法とコツ

1玉使い切るのに時間がかかるキャベツは、気づいたら冷蔵庫の中にしまいっぱなしになっていませんか?キャベツを日持ちさせるコツは「低温で保存すること」と「芯を取り除くこと」です。今回は、1玉・カット済み・千切り・ざく切りキャベツを上手に保存する方法について、写真付きで解説します。

キャベツの洗い方

続いて、キャベツの洗い方を3パターンご紹介します。

1. 1枚ずつ流水で洗う方法

もっとも洗いやすくおすすめの洗い方です。外側の葉から1枚ずつはがし取り、両面を手でこすりながら流水でしっかりと洗い流します。

464b9e97cce4ab4d

千切りやざく切りなどにして使いたいという場合も、1枚ずつキャベツを洗ってから切ると洗い残しがありません。

2. カットしてから洗う方法

キャベツを先に切ってからまとめて洗う方法もあります。

7d4c1c8b36070bd9

ボウルの上にザルを重ね、カットしたキャベツを入れて流水でよく洗います。何度か水を変えて、しっかりと汚れを落としましょう。

ただし、カットしたキャベツは断面積が多い分、水に溶けやすいビタミンなどが溶け出しやすくなります。栄養をムダなく摂りたい場合には、先ほど紹介したように1枚ずつ流水で洗ってからカットする方がよいでしょう。

3. くし切りキャベツはボウルの中で振り洗いが便利

ポトフなどでくし切りキャベツをそのまま料理に使いたい場合には、ボウルの中で振り洗いをしましょう。

2f0c7863f5a1e26c

水を張ったボウルの中にくし切りキャベツを入れ、左右に軽く揺するようにして洗いましょう。自然に葉と葉の間に水が入り、汚れが落ちていきます。ボウルの水は何度か張り替えてくださいね。

キャベツはきれいに洗ってから食べよう

キャベツはよく使うからこそ、洗いにくい葉と葉の間まで洗うのは面倒に感じるかもしれません。しかし一見きれいな内側の葉にも汚れや細菌が付いている可能性があるため、調理前には丁寧に洗いましょう。今回紹介した洗い方を参考にしていただき、キャベツをおいしく安全に楽しんでくださいね。

レシピ
ランキング

Crown
全体ランキング