もやしの茹で時間はどのくらい?シャキシャキ感を保って茹でるコツ

通年お手頃な価格で手に入るもやし。茹でてみるとなんだかベチャついてしまい、シャキシャキ感がなくなってしまう……と悩んだ経験はありませんか?今回はもやしを上手に茹でるコツに加え、ベストな茹で時間を解説します。

目次

もやしはサッと加熱するのがコツ

もやしの魅力はシャキシャキとした歯ごたえ。その食感を活かすため、加熱の際は短い時間でサッと茹でるのがおいしく仕上げるコツです。しかし、茹で加減を間違えるとあっという間に火が通りすぎ、クタッとして水っぽい仕上がりに……。

シャキシャキ感が保たれたおいしいもやしを食べるためにも、ベストなもやしの茹で時間を紹介します。

【もやしの種類別】ベストな茹で時間

左から緑豆もやし、ブラックマッペもやし、大豆もやし

日本で作られているもやしは、原料の豆の種類によって大きく3つの種類に分けられます。それぞれサイズが異なるため、種類に合わせて茹で時間も調整するようにしましょう。

緑豆もやし

生産量が最も多いため「もやし=緑豆もやし」をイメージする人も多いはず。その名の通り「緑豆」という豆を発芽させたものを緑豆もやしと呼びます。

やや太めで、みずみずしい見た目が特徴です。食感をキープしたまま火を通すためには、沸騰したお湯で30秒~1分ほどササッと茹でるとよいでしょう。

ブラックマッペもやし(黒豆もやし)

ブラックマッペもやし(黒豆もやし)は、「ブラックマッペ」と呼ばれる黒豆を発芽させたもの。緑豆もやしよりも細身で、シャキシャキ感と風味が強いことが特徴です。

ブラックマッペもやしも緑豆もやしと同じく、およそ30秒~1分がおすすめの茹で時間です。

大豆もやし

大豆から発芽し、大豆が付いた状態で流通しているものが大豆もやし。やや太めのサイズ感で、コクがある味わいです。

大豆もやしの場合、豆までしっかりと火を通すために水から茹で始めます。お湯が沸騰したら、もやしのサイズによっても変わりますが、さらに1分~5分ほど茹でるようにしましょう。

生食NG!もやしは必ず加熱して食べよう

もやしは衛生管理が徹底された環境で育てられていますが、洗浄で取り除ききれなかった細菌類が残る場合もあり、加熱不足になると食中毒を引き起こすおそれも。また生のままでは青臭く、風味もよくないため、かならず加熱してから食べるようにしましょう。

▼【もっとくわしく】

もやしを生のまま食べるのはNG!管理栄養士が生食の危険性を解説

シャキシャキとした歯ごたえが魅力のもやし。「食感を残したい」「茹でて食べるのはちょっと面倒」と思い、生で食べられるかどうか気になったことはありませんか?しかし実際には、もやしの生食は推奨できません。もやしの生食の危険性について、管理栄養士が解説します。

もやしの食感を活かした茹で方

先ほども紹介したように、もやしは種類によって茹で時間を調整した方がよいでしょう。しかし、基本的な茹で方は変わりません。ここからは、もやしのシャキシャキ感を保ったまま茹でる方法を写真付きで紹介します。

緑豆もやし・ブラックマッペもやし【茹で時間:およそ30秒~1分】

1. 鍋にお湯を沸かし、塩と酢を入れる

1袋(200g)のもやしに対し2Lのお湯を沸かし、塩ひとつまみ・酢大さじ1/2を加えましょう。

塩と酢を加えることで、もやしの青臭さを抑えやすくなります。さらに見た目を白く、シャキッとした食感に仕上げてくれます。

2. 沸騰したらもやしを入れる

3. 再沸騰してから30秒~1分茹で、ザルにあげて冷ます

茹でたもやしは水にさらさないようにしましょう。ザルにあげたまま粗熱を取ることで、水っぽい仕上がりになってしまうことを防ぎます。

大豆もやし【茹で時間:水から茹で、沸騰後1分~5分】

1. 鍋にたっぷりの水ともやし、塩、酢を入れる

2リットルの水に対して、塩ひとつまみ、酢大さじ1/2を加える

大豆もやしは火が通るのに時間がかかるため、沸騰前の水の状態から鍋に投入します。

2. 沸騰してから1分~5分ほど茹で、ザルにあげて冷ます

茹で時間は豆のサイズなどによっても調整してくださいね。

▼茹でもやしを使ったレシピ

もやしと豚しゃぶのボリュームサラダ

豚肩ロースしゃぶしゃぶ肉、もやし、小ねぎ(あれば)、○ポン酢、○すりごま(白)、○砂糖、○ごま油、○しょうがチューブ

調理時間:10分

電子レンジで加熱してもOK!【加熱時間:およそ3分】

もやしはお湯で茹でるだけでなく、電子レンジで加熱することもできます。

手順は耐熱容器にもやし1袋(約200g)を入れ、ラップをふんわりとかけて600Wで3分ほど加熱するだけ。取り出してみて仕上がりが硬い場合は、10秒ずつ加熱時間を追加しましょう。

加熱が終わったら、ラップを外して菜箸などで全体を混ぜ、蒸気を逃がすように粗熱を取ります。

見た目や食感に違いはある?茹でたもやしとの比較

鍋で茹でたもやしと電子レンジで加熱したもやしを実際に比べてみました。見た目はほぼ同じ仕上がりです。また、食べ比べてみても食感に大きな違いはなく、どちらのもやしも歯ごたえを残した状態で加熱することができました。

洗い物を少なくしたいときや、お湯を沸かす手間を省きたいときには電子レンジを使うなど、生活スタイルに合わせて使い分けるといいですね。

▼レンジで加熱したもやしを使ったレシピ

もやしの豚バラ巻き

豚バラ薄切り肉、もやし、塩・こしょう、ポン酢

調理時間:10分

もやしは種類によって茹で時間を調整しよう!

歯ごたえのよいもやしは、料理に食感のアクセントを加えることができます。鍋でゆでるだけでなく、電子レンジで加熱してもおいしく火を通せることがわかったので、やりやすい方で試してみてくださいね。どの品種のもやしを使うかによって加熱時間は調整し、うまく料理に取り入れましょう。

▼もやしの気になる栄養価
もやしは、さっぱりとした味と水分の多さから栄養が無さそうと思われてしまいがちですが、カリウムや食物繊維、ビタミンCが豊富な栄養価の高い野菜なのです。お手頃価格なので、毎日の食卓にぜひもやしを取り入れましょう。管理栄養士の広田千尋さんが詳しく解説します。

もやしに栄養がないって本当?栄養がたっぷり摂れる食べ方を管理栄養士が紹介!

もやしは見た目やその味わいから「栄養がない」と思っている方も多いのではないでしょうか。でも実は、もやしには身体に不足しがちなさまざまな栄養素が含まれており、ぜひ取り入れたい野菜のひとつです。今回はもやしの栄養と期待される効果、おすすめの食べ方について管理栄養士が解説します。

▼“もやしダイエット”のおすすめレシピ
栄養あり&低糖質なもやしはダイエットの強い味方!ダイエットレシピとして物足りなさを感じさせない仕上がりのヒミツは、調理方法にあります。

意外とカロリーが高い!?もやしのカロリーとダイエットにおすすめの調理方法

もやしといえば「いつでも安く手に入る野菜」かつ「低カロリーでダイエット向きの食材」とイメージされる方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、気になるもやしのカロリーと糖質の量を解説します。また、もやしを使った料理のカロリーと糖質の量も紹介しますので、ダイエット中の方は参考にしてみてくださいね。

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