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【2022年3月】価格が高騰する可能性がある野菜はたまねぎ!安く買える野菜は〇〇
大雪や台風、水不足などによって収穫量が大きく変わる野菜。旬の時季は比較的安価で手に入るイメージがありますが、生育状況によっては意外と高かったりすることも。今回は日々刻々と価格が変動する野菜の価格見通しを農林水産省のデータから解説します。
「そろそろ春キャベツの時季だなあ」なんて思ってスーパーを覗いてみたはずが、なぜか旬ではない野菜が安くなっている……なんてこと、ありますよね。野菜は天候などの影響で育ち方が変わるもの。
収穫量によって常に価格は変動していますが、実は農林水産省が野菜の価格について聞き取り調査をしているのはご存知でしたか?
東京都中央卸売市場に出荷される野菜について、例年と比較した価格の見通しを毎月発表しているんです。
今回は令和4年3月分時点での野菜の価格動向について、発表されている資料からわかりやすく解説します。
3月の野菜生育状況
令和4年度3月は、にんじん・はくさい・キャベツがお買い得に買える見込みです。
だいこんは寒さによって生育が遅れ気味。にんじんは一部の地域で冷え込みの影響を受け、生育が遅れ気味になっているものの、おおむね良好に生育中です。
はくさい・ほうれんそう・レタスは、気温の低下により生育が遅れ気味です。キャベツはおおむね順調に育っていますが、一部の産地で寒さの影響を受け生育が停滞しています。ねぎは、気温の低下に伴う葉の枯れや生育不良が起こっています。
きゅうり・なす・ピーマンは、順調に生育しているものの、一部の産地での寒さによって生育が遅れ気味です。トマトは冷え込みの影響を受け、肥大が遅く、小さめになっています。
ばれいしょ・たまねぎは生産地の北海道での干ばつの影響を受け、小玉傾向にあります。鹿児島県のばれいしょは、本土では少々玉付きが少なめです。島しょ部産のばれいしょは順調に育っています。さといもは平年並みです。
今月お買い得な野菜は?
にんじん
令和4年3月に東京都中央卸売市場で扱うにんじんのうち、55%が徳島県産、24%が千葉県産。一部の産地では寒さの影響で生育が遅れ気味になっているものの、主産地において生育が順調だったため、3月を通じて出荷数は平年を上回る見込みです。
にんじんを使ったおすすめ料理
<ハートを添えた人参ポタージュ>
鮮やかなオレンジ色が可愛いにんじんのポタージュは、にんじんを余すことなく楽しめるメニュー!特別感のあるごほうびスープですが、意外と簡単に作れちゃうのも魅力です。
はくさい
令和4年3月に東京都中央卸売市場で扱うはくさいのうち、76%が茨城県産、10%が兵庫県産です。冷え込みの影響を受け、主産地での生育は遅れ気味でしたが気温の上昇とともに回復する見込みです。3月を通して出荷数量が多くなり、お安く購入できそうです。
はくさいを使ったおすすめ料理
<白菜とちくわの煮びたし>
お鍋の具材や中華風の炒めものなど、マルチに活躍してくれるはくさい。ついつい買いすぎちゃって、中途半端に余ってしまうこともありますよね。そんな時は、手軽に作れる副菜はいかが?ちくわの旨みがジュワッとしみる、ほっこりおかずを楽しんで。
キャベツ
令和4年3月に東京都中央卸売市場で扱うキャベツのうち、50%が愛知県産、24%が神奈川県産、23%が千葉県産です。主産地での生育は順調ですが、一部寒い日が続いた影響で生育が遅れ気味の産地も。予報では暖かい日が増えることから、生育は回復し十分な出荷が見込まれます。価格は3月を通して、平年よりお安くなりそうです。
キャベツを使ったおすすめ料理
<納豆とキャベツのサラダ>
いつものサラダに飽きたら、意外な組み合わせが癖になる「納豆とキャベツのサラダ」はいかが?風味の強い納豆と、甘みのあるキャベツの相性はピッタリ!キャベツを切るだけでさっと作れる、夜食やおつまみにもぴったりのサラダです。
価格が高騰する可能性がある野菜
ばれいしょ
北海道産のばれいしょは、干ばつなどの影響を受け成長が遅れ、小玉傾向に。鹿児島県(本土)でも玉付きが少なくなっています。3月を通して出荷数は平年を下回り、価格は平年より高くなりそうです。
たまねぎ
たまねぎも主産地である北海道で干ばつが続いた影響で生育が遅延傾向にあり、小玉傾向です。3月を通して出荷数は平年を下回り、価格は平年より高くなりそうです。
価格は平年並みの野菜
その他、価格が平年並みに落ち着きそうな野菜は次の通りです。
・だいこん
・ほうれんそう
・ねぎ
・レタス
・きゅうり
・なす
・トマト
・ピーマン
・さといも
2022年の3月はにんじん・はくさい・キャベツをたっぷり食べよう
今月は、にんじん・はくさい・キャベツの3種類がお買い得になる見込みです。メインの一品にも付け合わせとしても、どれも使い勝手のよい野菜!お得な野菜を見つけたら、いつもと違うレシピに挑戦するチャンスです。毎日の食卓に、上手に取り入れてみてくださいね。