空気清浄機、集じん能力が優れているタイプは? 種類別メリットデメリット解説

PM2.5や黄砂、花粉の飛来など、大気汚染に関する話題が多い近年。「子どもができたタイミングで空気清浄機を買った」という声をよく聞きます。今回は、家電評論家に空気清浄機を選ぶ際に知っておきたい基本知識とチェックポイントを解説してもらいます。

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空気清浄機、単機能型も加湿器一体型も普及

冬から春にかけては湿度が低下するので、加湿機能を備えた一体型の空気清浄機が人気を集めます。1台で空気清浄と加湿機能の2役をカバーすることができ、狭いスペースにも設置が可能なことから、リビングだけではなく個室や寝室など1部屋に1台という時代になりつつあります。

最近の空気清浄機はデザイン性も向上し、部屋のインテリアとしても取り入れやすくなっているのが特徴です。また、多機能型だけでなく、集じん・脱臭のみに特化した単機能型の製品も様々登場し、年々選択肢が増え、消費者としてはうれしい限りですね。

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ペットがいる家庭でも空気清浄機のニーズが

しかし、空気清浄機が扱うのはそもそも目に見えない空気。他の家電製品に比べると、その"効果"は体感しづらく、導入に踏み切りにくいというのも空気清浄機の難点です。

空気清浄機「集じん」の仕組みは2タイプ

空気清浄機選びにおいて、まず理解しておきたいのが集じんの仕組み。空気清浄機では、ホコリや塵カビの胞子、ウィルス、雑菌、ディーゼル粉塵、PM2.5など空気中に浮遊する汚染物質や、ダニの死骸や花粉などアレルギーの原因物質を捕集できますが、その仕組みには大きく分けて2つの方式があります。

ファン式のメリット・デメリットは?

まずは"ファン式"と呼ばれるもの。モーターでファンを回転させ、吸い込んだ空気をフィルターでろ過して汚れを除去する仕組み。国内の大手メーカーの製品で主流となっている方式です。ファンにより空気を循環させるため、集じん能力は優れるものの、ファンの運転音や風の音、冬場は近くに居ると寒いなどの欠点があります。また、捕獲したホコリや塵をフィルターで漉しとるため、目詰まりしないようメンテナンスや定期的な交換が必要で、手間やランニングコストがかかります。

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空気清浄機は、ディーゼル粉塵やPM2.5といった空気中に浮遊する汚染物質も捕集できる

電気式のメリット・デメリットは?

もう1つは"電気式"。静電気の作用で空気中に浮遊する汚染物質やアレルゲンを呼び集めて空気を浄化するため、ファンを用いず音が静かでメンテナンスの頻度やランニングコストが抑えられるのがメリットです。反面、ファン式に比べると集じん力は劣ります。ただし、電気式の中にも"イオン式"と呼ばれる高圧放電によりマイナスイオンを放出し、プラスに帯電している浮遊物質を集める仕組みのものや、"プラズマ式"と呼ばれるプラズマ放電によるものなど複数の仕組みやフィルターと組み合わせたタイプもあり、一概に集じん能力を評価することが難しいというのが実状です。

ちなみに、製品の集じん性能の目安となるのは、カタログ上に書かれている「○○%除去」「○○%抑制」といった数値になります。しかし、これらは採用されているフィルターの性能を表したものとなり、あくまで評価軸の1つにすぎません。実際には、風量などを組み合わせたバランスから空気清浄機全体の性能を考える必要があり、単純に数値を比べただけでは総合的な能力を評価することが難しいという点を理解しておきましょう。

フィルターを見て感じる空気清浄機の効果

筆者は過去に、使用中の空気清浄機のフィルターを専門機関で検査してもらったことがありますが、たった1カ月ほどでホコリはもちろんですが、目には見えない花粉やカビの胞子が大量に検出されて驚愕したことがあります。当時も平日はロボット掃除機、週末に手作業で割とこまめに掃除をしているという自負していたにも関わらずの結果に愕然としました。それにペットを飼っておらず、カーペット類は敷いていない環境にもかかわらず、ダニの死がいもわずかに検出され、空気清浄機による効果を実感しました。

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使用後のフィルターにはこんなに汚れが

ただし、部屋の広さなどに合わせた条件を満たしていなければ、効果を発揮できないことがあるのも確か。次回は、空気清浄機を選ぶ際に必ずチェックすべきポイントや注意点についてご紹介します。

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