シャンプーや石けんを浴室に置かないのが賢明⁉浴室カビを防ぐために押さえておきたい3つポイント!

どうしても気になるのが浴室のカビ。年末大掃除のときにカビの掃除と防止方法について今一度見直してみませんか?ハウスクリーニングや片付けなど家事サービスを提供する株式会社カジタク広報の弘田光聖さんに話を伺いました。

目次

カビの発生原因

カビの発生原因は、一概には言えませんが基本的には「ホコリ」「皮脂汚れ」「洗剤カス」など、生活上の「汚れ」。その汚れをカビはエサにして繁殖します。また、湿度が高ければ高いほど繁殖しやすいので、梅雨時期などジメジメした環境では特にカビが発生します。また湿度が高く汚れやすい場所を中心に、思っているよりも簡単に室内カビは発生します。特に、気になるのは「浴室」ですよね。今回はその浴室のカビ掃除術を紹介します。

カビ発生率は浴室がナンバーワン!!

浴室は水や湯を使うので湿気が多く、家の中で最もカビが発生しやすい場所。体を洗う場所なので石鹸カスや皮脂汚れ、水アカなどさまざまな汚れが溜まってしまいます。特に汚れが溜まりやすい場所を紹介します。

浴室が家の中でカビがもっとも発生しやすい場所

エプロン

浴槽の外側についているパネルを「エプロン」と呼びますが、エプロン内、つまりは浴槽の外側は最もカビが繁殖しています。

洗い場

水アカや石けんカスの汚れが特にひどい場所が洗い場。蛇口まわりやシャワーヘッド、鏡など水しぶきがかかったり、大量に流れたりするので水アカが溜まりやすい場所です。

カビの種類

カビにも種類があることをご存知でしょうか。ここで、3種類のカビを説明します。

赤カビ

浴室でピンク色のぬめりを見かけたりしませんか。それは「赤カビ」です。赤カビといわれているものの大半は、カビではなく酵母の1種、赤色酵母(ロドトルラ)です。赤色酵母は、浴室の床や壁、洗面器などの浴室道具に多く見られ、繁殖スピードの速い酵母です。特徴は無臭でピンク色、少しぬるぬるした感じです。

黒カビ

浴室内で特に目立つ、頑固なカビの正体は「黒カビ」。においのあるクロカビ(クロドスポリウム)を主流とし、ほかにススカビ、コウジカビなどがあります。黒カビが多くみられるのは、浴室の床、壁、浴室のドア、洗面器など。増えるとなかなか落ちない頑固な点が特徴です。

青カビ

青カビは、ほかのカビに比べると多くは見られませんが、カビのニオイの原因はほとんど青カビによるもの。青カビにはアースリニウム、ペニシリウムなどの種類があります。浴室の壁や床に多く見られます。

カビ防止にはやっぱりこまめな掃除が有効

カビを防ぐためにやっておきたい3つのこと

カビが発生しやすい環境がそろっている浴室ですが、防ぐために気を付けたい点を3点紹介します。

1.温度を下げる

カビが最も活発になる温度は20~30度。入浴中は温度が高くなってしまうので、入浴後は冷たい水で浴室の壁や床を掛け流して冷やしましょう。カビ予防につながります。

2.湿度を下げる

カビが発生しやすい湿度は約75%。浴室の湿度を下げるためには換気をしましょう。入浴後は窓を開けて換気するか、換気扇を一晩中回しておくと良いでしょう。

3.栄養を減らす

入浴後の浴室に残っている、石けんカスや皮脂などがカビの大好物な"栄養"となってしまいます。**石けんやシャンプーなどはひとつのカゴに入れて外に出しておき、入浴時に持ち込むようにするとカビ予防**になります。

石けんカスや皮脂汚れなどはカビの栄養。大掃除できれいにしたら、そのあとはこまめに取り除く習慣を

ゴムパッキンのカビ

ゴムパッキンに黒カビがついて、掃除に困ったことはありませんか。浴室や水筒などに使われているゴムパッキンに発生しやすい黒カビは、湿気が多い場所を好む種類のカビです。湿気がこもりやすい浴室だけでなく、窓のサッシ部分や壁など結露が溜まりやすい場所やキッチンの流し場にも発生します。ゴムパッキンにカビが発生するのは、湿気などでジメジメした状態のまま放置しているのが原因だと考えられます。

また、黒カビは多少の乾燥に耐性があり、生き続けることが可能です。そのため掃除をして湿気を取り除いても、カビが生えてきたというケースも珍しくありません。ゴムパッキンの深くまでカビが侵入し、湿度が上がるまで潜伏していたのです。このように深くまで入ってしまったカビは、原因となるカビを根元からすべて除去するしか方法がなく、汚れを落とすのが難しくなってしまいます。この年末大掃除のときに、カビ取り専用の洗剤を使うなどして、カビを完全に除去できるようにしましょう。

水を使う浴室の環境が、カビにとっては好条件。温度や湿度を下げて、こまめな掃除がカビ防止に効果的です。

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