疲労回復におすすめの飲み物5選!状況別の選び方や注意点を管理栄養士が解説

疲れがなかなか抜けないときに、疲労回復の飲み物を取り入れたいと思う方もいるでしょう。
疲労回復に役立つ飲み物とは、どのようなものがあるのでしょうか?
スーパーやコンビニで手に入る状況別のおすすめ飲み物や、取り入れる際の注意点を知り、上手に取り入れましょう。

今回の記事では「疲労回復に役立つ飲み物5選」について、管理栄養士が解説します。

目次

疲労回復に関わる栄養成分とは

疲労回復に関わる栄養成分は、クエン酸、ビタミンB1、BCAAなどがあります。

まずはこれらの特徴や疲労回復によいといわれる理由を解説します。

疲労回復をサポート「クエン酸」

クエン酸は、レモンやオレンジなどの柑橘類や酢などに含まれる酸味のある成分です。

エネルギー代謝やエネルギー産生に関わることから、疲労回復効果が期待されると考えています。

実際の効果については研究が進められている段階ではありますが、クエン酸は酸味があることから食欲を増進させ、疲労回復のためのエネルギー補給にも役立つため、疲れが気になるときに取り入れてみるのもよいでしょう。

不足により疲労感の原因に「ビタミンB1」

ビタミンB1は糖質の代謝に関わる栄養素で、不足することでエネルギーをうまく産みだせず、疲労の原因となることがあります。

糖質は体だけでなく脳のエネルギーとなるため、ビタミンB1は欠かさず取り入れるようにしたいものです。

スポーツ後の疲労感の軽減を期待「BCAA」

BCAAは「分岐鎖(ぶんきさ)アミノ酸」ともいい、バリン・ロイシン・イソロイシンの3つのアミノ酸を指します。

BCAAは筋肉のエネルギー源となることが知られており、運動後の筋肉の回復や、疲労感の軽減に役立つのではないかと考えられています。

特に激しい運動を行ったあとに取り入れてみるのもよいでしょう。

スーパーやコンビニでも買える!疲労回復におすすめの飲み物5選

続いて、スーパーやコンビニでも手に入る、疲労回復におすすめの飲み物を5つ紹介します。

取り入れたい状況別に紹介するため、自身の状況にあわせて選んでみてください。

疲れて食欲が落ちているときに「お酢ドリンク」

疲れていて食欲が落ちているときは、お酢ドリンクを取り入れてみるのもよいでしょう。

クエン酸は疲労回復効果が期待できるほかに、食欲アップも助けてくれます。

りんご酢やザクロ酢などを薄めて飲むタイプのものや、コンビニではそのまま飲めるタイプのものが売られているため、取り入れやすいものを選んでみましょう。

疲労感から集中力が低下しているときに「はちみつレモン」

疲労や集中力の低下を感じているときは、はちみつレモンを選んでみるのはいかがでしょうか。

レモンのクエン酸から疲労回復効果を期待できるだけでなく、はちみつからブドウ糖を摂取でき集中力アップに役立ちます。

ブドウ糖は素早く脳のエネルギー源となるため、エネルギー不足による集中力の低下を防いでくれると考えられています。

はちみつレモンは市販品がコンビニでも手に入りますが、簡単に手作りする方法をこちらの記事で紹介しています。

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運動・スポーツ後の疲れが気になるときに「牛乳」

運動後の疲労感には、BCAAやビタミンB群を含む牛乳を取り入れるのもよいでしょう。BCAAは筋肉の修復を助け、ビタミンB群は栄養素の代謝をサポートしてくれます。

ただし、BCAAは運動後にすぐ摂取した方がよいといわれています。

運動後しばらくして疲労感が気になる場合は、飲み物だけに頼るのではなく、しっかりと休養をとるようにしましょう。

寝る前に疲れが気になるときに「ルイボスティー」

1日のたまった疲れが気になるときに、ルイボスティーなどのハーブティーを就寝前のタイミングで取り入れるのもおすすめです。

ルイボスティーの香りにはリラックス効果が期待されています。リラックスした状態で眠りにつくと質の高い睡眠をとれるため、疲労回復につながります。

またカフェインを含まないことから睡眠に影響しないため、寝る前の飲み物にぴったりです。

疲れが続くときに「豆乳」

疲れが続くときは十分な休養が大切ですが、鉄が不足しないように豆乳などの鉄が豊富な食べ物・飲み物を意識して取り入れることも大切です。

鉄が不足する貧血の状態では、全身に酸素をうまく運べなくなり、息切れや疲労感などの症状が出ることがあります。

豆乳のほかにも、鉄を強化したジュースもコンビニなどで手軽に手に入るため、取り入れやすいものを探してみるのもよいでしょう。

疲労回復の飲み物を取り入れる際の注意点

手軽に取り入れられる飲み物は、疲労回復に役立ちますが「飲みすぎ」「頼りすぎ」には注意が必要です。

甘い飲み物には糖分が含まれるため、飲みすぎにより糖質の過剰摂取につながることがあります。

また疲労回復の飲み物に頼りすぎてしまい、生活習慣の改善がおろそかになるのも問題です。疲れが気になるときは、疲労回復に必要な栄養素を摂れるバランスのよい食事や、睡眠時間の確保などの生活の見直しも大切です。

疲労回復の飲み物を取り入れるときは、同時に疲労をためない生活を試みてみるようにしましょう。

疲労回復の飲み物を上手に取り入れよう!

今回の記事では「疲労回復に役立つ飲み物5選」について、管理栄養士が解説しました。

疲れがたまったときは、クエン酸・ビタミンB1・BCAAなどの栄養成分を上手に取り入れることで疲労回復に役立ちます。

食事で必要な栄養をしっかり摂ることや、睡眠での休養も忘れずに、疲れをためない元気な毎日を過ごせるようにしてみましょう。

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