天ぷらはカラリ、サクッだけじゃない!「しっとり」厚衣の"沖縄風天ぷら"でおうちで旅ごはん♪

「天ぷら」と聞くと、どんな音を思い浮かべますか? 「からり」と揚がった天ぷらを「サクサク」と味わう様子でしょうか。沖縄の天ぷらは、揚げたてでも「しっとり」した食感を楽しめます。おやつにも食される沖縄の天ぷらについて、小麦粉類を製造販売する沖縄製粉株式会社に話を伺いました。

目次

沖縄の天ぷらは"衣が厚い"

「沖縄の天ぷらの特徴は、やはり"衣の厚さ"だと思います」と話すのは、同社広報担当の外間政輝さん。一般的な天ぷらは、衣が薄くてサクッとした食感が特徴的ですが、沖縄の天ぷらはそれと異なります。
「衣は、時間が経ってもかたくなりにくく、また、衣そのものにも塩味やだし味などがついており、具材も衣も味わって食べるのが沖縄の天ぷらの特徴です」。
衣を作る際に小麦粉に卵、水だけでなく、塩やかつおだしなどの調味料を混ぜて味をつけるのも特徴的ですね。

厚い衣が特徴的な沖縄の天ぷら

天ぷらの衣が厚いのは"沖縄の気候"

さて、どうして沖縄の天ぷらの衣は厚いのでしょうか。その理由を外間さんは、「沖縄の気候と水にある」と説明します。
「調理をする際、水の温度が高いと生地の温度も高くなり、生地自体の粘り気が強くなります。そうすると、生地が具材にまとわりつきやすくなるため、衣になる生地が厚くなります」と分析。沖縄の温暖な気候から水温が高いことが要因として考えられます。

沖縄製粉株式会社が製造販売する「沖縄風てんぷら粉」

沖縄では"おやつに天ぷら"

沖縄の天ぷらは、おかずとしてだけではなく、"おやつ"として食べられているのも特徴です。「天ぷら屋さんでは1個50円~と安く、また、厚い衣は腹持ちがとても良いことから、おやつとしてもよく食べられています」と外間さん。沖縄の気候と風土に合った「厚い衣の天ぷら」が食され続けているのでしょう。

具材はエビ、イカ、ゴーヤー、ニンジン、島らっきょうなど

沖縄天ぷら具材は"モズク"や"紅芋"

具材に使われているのは、白身魚をはじめイカ、モズク、エビ、ウィンナー、イモ、カボチャなど。外間さんイチオシの具材は"ウムクジ天ぷら"だそう。
「ウムクジ天ぷらとは紅芋の天ぷらになるのですが、紅芋と衣両方のもちもちとした食感がくせになります」。食べ方として「塩や天つゆをつけるのではなく、ソースをつけて食べることが多いのも沖縄の特徴かもしれません」とのこと。

沖縄製粉のキャッチコピーは「おかあさんの味、手作りの味」。地元の人はコマーシャルソングも歌える

アツアツの出来たてでも、時間が経ってもおいしい沖縄天ぷら。沖縄県内にはいたるところに、お持ち帰りができる天ぷら専門店もあります。お好みの具材で、あなただけの"沖縄風天ぷら"を作ってみるのも楽しいかもしれませんね。

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