【四人家族】食費平均はいくら?年収別の目指すべき金額と無理しない継続のコツを解説<自炊レシピ付き>

当記事では、「四人家族世帯の平均的な食費はいくらを目指すべきか」を徹底解説します。
総務省発表の公式データのほか、独自のユーザーデータを基に具体的な金額で目指すべき金額を説明。
2つのデータを比較した年収別の解説や、”プロの節約アドバイザー”による節約のコツや簡単な自炊レシピもご紹介します。
目指すべき平均食費を把握し、かしこい家計管理で物価高を乗り切りましょう!

目次

四人家族の食費平均は「月84,143円」

総務省データによると、2022年度の”四人家族1世帯あたりの1ヶ月の食費平均”は「84,143円」でした。
また、人気の家計簿アプリ「Zaim(ザイム)(※)」のユーザーデータによると、四人家族1世帯あたりの1ヶ月の食費平均は「55,020円」となっています。

これらの平均金額をみると、四人家族の場合、一か月の食費はおおよそ5〜8万円台を目指せばよいということが分かります。

(※)「Zaim」とは、「株式会社くふうAIスタジオ」が運営する家計簿アプリ。年間総額1兆円を超えるリアルな購買データを保有しています

参照:
2022年度家計調査 4人世帯年間収入階級別(表2-7)
|総務省統計局
Zaim2022/1/1〜2022/12/31までの四人暮らしの年間食費(月平均)

総務省データとZaimユーザー「四人家族の食費平均」の違いの理由は?

前述の通り、総務省とZaimユーザーの「四人家族の食費平均」に関するデータを比較すると次の差異が出ていることが分かります。

●総務省:84,143円
●Zaimユーザー:55,020円

総務省データに対し、Zaimユーザーのデータはマイナス29,123円となっていました。
Zaimのデータは家計簿をつけて家計管理を積極的に行なっている人たちのデータでもあるため、しっかり家計管理をすることで、食費を抑えられることがわかります。

【総務省データ】年収別でみる「四人家族の食費平均」とは?

また、年収別にみてみると、四人家族の食費平均はいったいどのようになっているのでしょうか?

まず、総務省データより「年収別の四人家族世帯平均食費」をみていきます。

参照:出典:2022年度家計調査 4人世帯年間収入階級別(表2-7)

四人家族の食費平均は上記のようになっています。年収に比例して、食費も少しずつ高くなっていますね。

全体平均で、おおよそ収入の15%を食費が占めていることがわかります。

【人気家計簿アプリ「Zaim」データ】年収別でみる「四人家族の食費平均」とは?

引用:https://zaim.net/

次に、家計簿アプリ「Zaim(ザイム)」データより「年収別の四人家族世帯平均食費」を見ていきます。

参照:Zaim2022/1/1〜2022/12/31までの四人暮らしの年間食費(月平均)

続いて、家計簿アプリ「Zaim(ザイム)」のデータを見てみましょう。

Zaimデータでも、先述の総務省データと同様に、年収に比例して少しずつ食費が高くなっています。
全体平均で、おおよそ収入の12%を食費が占めていることがわかります。

【結論】四人家族の月間食費平均は収入の15%を目安にしよう!

上記の数値から、四人家族の1ヶ月の食費平均は、収入の15%程度以内を目安にやりくりするとよさそうです。

費(月)の目安 = 月収(手取り収入)× 0.15

ぜひ自分の収入と照らし合わせて、理想的な食費を確認してみてください。

四人家族の食費を節約するコツ【節約アドバイザー監修】

ご自身が目指すべき「一か月あたりの食費」の金額を把握したら、その金額に収めるやりくりを工夫しましょう。
当記事では、「四人家族の食費平均額5万円台」を実現するための”節約のコツ”を、節約アドバイザーの和田由貴さんに教えてもらいました!

節約アドバイザー 和田由貴さんプロフィール

「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに賢い節約生活を提唱。暮らしや家事の専門家としてメディア出演、セミナー、執筆など多方面で活躍。
公式サイト

我慢しない!無理しない!四人家族の食費を節約する5のコツ!

四人家族は、人数が多い分食費も多くかかると思いがちですが、まとめ買いやまとめ調理などちょっとした工夫でかしこい節約が実現できますよ。
ただし人数が多くなると使う食材の数が少ない料理ほど、一品当たりのコストが高くなります。

例えば「鶏の唐揚げ」を作る場合、おかずのメインが唐揚げだけだと、かなりの量のお肉を揚げないと、家族が満足する量にはなりません。
コストは高くなってしまいます。

ですが、家族一人あたり鶏の唐揚げ3個に、にんじんや玉ねぎ、ピーマンなど様々な野菜を素揚げしたものと一緒にあんで絡めると、かなりのボリュームになりますよね。
このように、できるだけ一品に使う食材の種類を増やし、かさましすることで、満足度も栄養バランスも◎になります。

また、人数が多いと外食費用がグンと上がります。

なんとなく外食するのではなく、月に○回外食する、予算を決めるなど、楽しみになるような目標設定して、メリハリのあるお金の使い方ができるよう心がけるとよいでしょう。

人家族の食費を節約する上で重要なコツは、次の5つです。

  • 「3:1」で食費予算を考える
  • 「食品ロスゼロ」のため食材の使い切りを意識する
  • レシピは自宅にある在庫食材”ありき”で考える
  • お買い物時は「メイン食材」から買う
  • 必要なものだけ使う分だけを買うようにする

これらを順番に解説します!

「3:1」で食費予算を考える

前提となる重要な考え方ですが、食費は全体予算の「3:1」で考えるようにしてください。

例えば、月間の食費予算が4万円である場合、「3万円」と「1万円」に最初に分けるようにします。
日々の買い物に使うお金は3万円でまかない、お米や調味料などのストック品は1万円でまかなう、という使い分けをするのです。

こうすることで、比較的単価が高くなりがちなストック品分の予算をしっかり確保することができます。
あらかじめ別予算で考えておけるので、「お米がなくなって月末に購入したら予算を越えてしまった」のような予算崩れを回避することができます。

また、ストック品の購入には支出を管理しやすいネットスーパーなどを活用してもよいでしょう。

「食品ロスゼロ」のため食材の使い切りを意識する

食費節約の大敵である「食品ロス」を防ぐため、食材の使い切りを徹底的に意識してください。

そのために、冷蔵庫の中に小さな箱を置いて「使いかけ食材入れ」を作ることをおすすめします。

使いかけの食材が冷蔵庫の中にバラバラに置いてあると、つい忘れてダメにしてしまいがち。
野菜などの調理時に使って残った食材は必ず一か所にまとめておき、パッと見て使いかけの食材が何がどれだけあるか把握するようにしましょう。

冷蔵庫内の一か所に、切りかけの玉ねぎや使いかけのちくわやハムなどがまとまっているだけで「まずはこれから使い切る」という気持ちが生まれますよ。

買い物に行く際にも、この箱の中を確認するだけで次に説明する「食材ありきの逆引きレシピ」を考えるきっかけにすることができます。

レシピは自宅にある在庫食材”ありき”で考える

レシピを考える際は、作りたいもので考えるのではなく、今おうちにある食材で何が作れるのかをベースに考えるようにしましょう。
おうちにある食材から「逆引きレシピ」で考え、足りない物だけ買い物に行くイメージです。

前述の冷蔵庫の中に置いた「使いかけ食材入れ」は必ず確認し、特に野菜は足が早いので注意が必要です。
使い切りを意識して食品ロスをゼロにするため、「逆引きレシピ」の考え方が大切です。

おうちの食材の残りを常に意識することで、おうちに食材が残っているのに買ってしまうダブり買いも防ぐことができるでしょう。

お買い物時は「メイン食材」から買う

お買い物に行ったときは、お肉やお魚などの「メイン食材」から先に買い物するようにしてください。

スーパーの構造上の問題ですが、入口付近に野菜や果物の売り場があって、奥に行くとお肉やお魚の売り場がありますよね。
入口から導線上に買い物をしていくと、旬だったり特売品だったりする野菜に注目してしまい、ついつい無駄買いをしてしまうことがあります。

メインのお肉やお魚を決めてから、そこに必要な野菜を探しに行くことで、こういった無駄買いを防ぐことができます。

必要なものだけ使う分だけを買うようにする

お買い物は、「必要なものを使い切れる量で」買うようにしましょう。

特に野菜は傷みやすく足が速いので、食品ロスにつながりやすいため注意が必要です。
キャベツや白菜などは1玉まるっと買った方が安い気がしますが、使い切りを意識するならハーフサイズで十分な場合も多くあります。

よくある「〜の素」のような、混ぜるだけで料理を作れるレトルト商品も注意です。
このような商品は確かに便利なのですが、ほとんどの場合はおうちにある調味料を混ぜることで代用可能です。
おうちにある調味料を混ぜればタダなので、ネットを活用して代用できないか調べるとよいでしょう。

四人家族におすすめ!1人分150円以下で作れる節約レシピ3選

四人家族における食費の節約は、生活費そのものの節約にも大きく貢献することが分かりますね。
そこで、より食費節約を実現するためのリーズナブルなレシピを、「トクバイ節約レシピ」から厳選しました!
こちらもあわせてぜひチェックしてみてくださいね。

1.鶏むねのカレー照り焼きタルタルソース添え(1人分116円)

鶏むねのカレー照り焼きタルタルソース添え

調理時間25分

<材料> 鶏むね肉、卵、薄力粉、●マヨネーズ、●レモン汁、●牛乳、●塩・こしょう、○しょうゆ、○みりん、○砂糖、○カレー粉、サラダ油、リーフレタス(あれば)、ドライパセリ(あれば)

(1人分)116

レシピを見る

お安い鶏むね肉を使って!しっとりとしたお肉に絶品タルタルでやみつき!

2.豆腐とキャベツのお好み焼き(1人分21円)

豆腐とキャベツのお好み焼き

調理時間20分

<材料> 絹豆腐、キャベツ、○薄力粉、○和風だしの素(顆粒)、サラダ油、お好み焼きソース(好みで)、かつお節(好みで)、青のり(好みで)

(1人分)21

レシピを見る

豆腐とキャベツを使って超リーズナブルに!食べ応えも◎。

3.簡単・おいしい・バランス◎の三宝菜(1人分110円)

簡単・おいしい・バランス◎の三宝菜

調理時間20分

<材料> 豚こま切れ肉、卵、白菜、にんじん、○塩・こしょう、○酒、○片栗粉、●鶏ガラスープの素、●しょうゆ、●オイスターソース、●しょうがチューブ、片栗粉、ごま油

(1人分)110

レシピを見る

節約だけでなく、豚肉、卵、野菜が入って栄養バランスも◎。簡単に作れておいしい!

四人家族の食費を節約するなら家計管理が最初の第一歩

以上、節約アドバイザーの和田由貴さんに「四人家族の食費を節約するコツ」についてうかががいました。

四人暮らしの食費節約において和田さんは、

「旅行やレジャーなど家族一丸となって目指せる目標を持って節約を楽しみましょう」と言います。
「普段は食材のかさましなどを意識し、一品当たりのコストを抑えてしっかりやりくり。そしてたまには楽しく外食をするなど、メリハリのある使い方がカギになります」とのこと。

その上で、食費は生活費の中でも特に膨らみがち。正しい家計管理を行うことが、食費節約の第一歩です。

記事前半でも、総務省データにより食費平均よりも家計管理をしっかり行っているZaimユーザーデータの食費平均の方が少額でした。しっかりと家計管理をすることが食費節約にもつながるといえるでしょう。

和田さんによると、節約が得意な人の傾向としておうちが綺麗だったり「生活のメリハリ」が見受けられるとのことです。
家計管理をしてお金の使い方にメリハリをつけて節約を意識し、生活にもメリハリを出せたらいいですよね。

メリハリを生み、充実した毎日を送るために家計管理をしっかりと行うようにしましょう。
家計管理に興味を持った方は、ぜひ先述の家計管理アプリ「Zaim(ザイム)」を利用してみて下さいね。

●Zaim(ザイム)って?

引用:https://zaim.net/

Zaim は「毎日のお金も、一生のお金も、あなたらしく改善。」をテーマに、日々の家計簿から生涯に渡る家計の見直しまで、一人ひとりの人生とお金に寄り添う家計簿サービスです。
スマートフォンアプリはもちろんのこと Web からも利用ができ様々なデバイス環境で家計簿を記録できます。

▶︎Zaimアプリのダウンロードはこちら>>
▶︎Zaim公式サイトはこちら>>

家計管理から節約に挑戦!

今回の記事では、「四人家族世帯の平均的な食費はいくらを目指すべきか」「四人家族の食費を節約するコツ」について解説しました!

目指すべき食費の金額をきちんと把握し、その金額に収めるかしこいやりくりが重要です。
その上で、和田さんが提唱する「節約のコツ」をぜひ実践してみてくださいね!

監修 和田由貴さん

「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに賢い節約生活を提唱。暮らしや家事の専門家としてメディア出演、セミナー、執筆など多方面で活躍。
公式サイト 

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