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餃子の日の献立|時短で作りたいときのおすすめ副菜レシピ
中華料理の中でも特に支持率が高く、もはや国民食といってもいいほど日本でも馴染みのある餃子。家で作るときは具材を混ぜたり包んだりと何かと手間がかかりますが、食卓のメニューが餃子だけだとちょっと味気ないですよね。餃子にぴったりな副菜はどんなものがおすすめでしょう?管理栄養士におすすめの献立を教えてもらいました。
餃子がメインの食卓に合うのは?
外食で餃子を食べるなら、麻婆豆腐やチャーハン、唐揚げなど、こってり×こってりの組み合わせを選ぶこともありますよね。でも家庭では手の込んだものを作るのも大変ですし、こってりしたものばかりだと栄養バランスの偏りや胃もたれも気になるところ。
自宅で餃子を食べる日は、さっぱりと食べられるような和え物やサラダ、あっさりした味付けの炒め物など選ぶのがポイント。ヘルシーだけど餃子がおいしく食べられるような、食べ合わせの良い組み合わせを考えましょう。具体的には、きゅうりの中華和え、中華風に仕上げた冷やっこ、チンゲン菜の塩だれ炒めなどが食べ合わせも良くおすすめです。
また、あつあつのスープは、口の中に残った餃子の脂を洗い流してさっぱりさせてくれるので、餃子を最後まで楽しみたい場合はスープもあるといいでしょう。わかめスープやたまごスープ、残り野菜のスープなど、簡単なものでOKです。
餃子があれば白ごはんは不要?
中国では餃子が主食ともいわれており、日本の「餃子定食」はカルチャーショックだともいわれています。実際、栄養バランスの面から考えると、餃子の皮は小麦粉から作られているため、ご飯+餃子の組み合わせは、糖質のとり過ぎに繋がりやすくなります。
例えば、餃子の皮13枚分で、コンビニおにぎり1個分のご飯量と同じ糖質の量になります。ご飯と餃子は最高の組み合わせではありますが、餃子をたくさん楽しみたい方は、餃子を主食代わりにしてご飯は控えておくか、ご飯の量はほどほどにしておきましょう。また、皮がうすいタイプの餃子を選ぶなどの工夫をしてもいいですね。
管理栄養士がおすすめする餃子の日の時短・献立アイデア
餃子をさっぱり食べたい&時短でできるスピード献立
こちらは餃子をさっぱり食べたい&時短もできる献立です。餃子以外は包丁いらずであっという間に作れてしまいます。
きゅうりの中華和えは、きゅうりをポリ袋に入れ、袋の上から包丁の柄の部分でたたくようにして、“たたききゅうり”にします。鶏ガラスープの素と塩、ごま油、お好みでにんにくも一緒にポリ袋に入れて放置しておくだけで完成します。餃子に取り掛かる前に仕込んでおくと、食べる頃にはちょうどいい具合に味がなじんでいますよ。きゅうりがない場合は、もやしやほうれん草でナムルを作ってもいいでしょう。
もずくのサンラータンスープは、市販のもずく酢を使って、鶏ガラスープの素と醤油で味を整えて、卵を溶きいれるだけの簡単スープです。もずく酢の酸味がほどよく効いており、お好みでラー油をたらせば味が引き締まります。ほかにも、わかめスープなどでもOKです。
ニンニクを食べても安心!ニオイ対策の献立
餃子を食べたあとのニンニクのニオイは、翌日に残ってしまうこともあり、人と話すときに気になってしまうものです。餃子にニンニクを入れない選択をするのもひとつの方法ですが、ニンニク入りでも食べ合わせ次第では消臭効果が期待できるものがあるんですよ。
ニンニクのニオイ対策に効果がある食べ物としては、牛乳や緑茶、チョコレート、りんごジュースなどが知られており、口臭対策にはセロリも効果が期待されています。この献立では牛乳とセロリを取り入れています。
えびとチンゲン菜の中華ミルクスープは、いつもの半分の水分量で中華スープを作り、仕上げに牛乳を入れ、味を調えて作ります。えびの代わりにベーコンやかにかま、豚肉など、ある材料でもOKです。
セロリのナムルは、筋を取って斜め薄切りにしたセロリをごま油、塩、レモンと合わせるだけで簡単にできます。セロリが苦手……という方は、一度熱湯をかけてから調理すると苦みが気になりにくくなりますよ。
餃子の余り具材を活用!時短でリメイク献立
手作りの餃子は、具や皮が余ってしまうこともありますよね。具はハンバーグのように焼いても良いですし、皮はチーズなどを載せて焼いてピザ風にアレンジするのもおすすめです。
このピリ辛スープは、餃子の余った具を炒めたあと中華スープの素で味付けをしてスープにしています。もやしをプラスして、具だくさんにすれば食べ応えもばっちりです。余った皮があれば、4等分に切ってワンタンスープのようにしてしまうものいいですよ。仕上げにラー油をたらすのがピリッとしておすすめです。
冷やっこは時短のお助けメニューですよね。トマトを載せて、ごま油とポン酢を合わせた中華風のたれをかければ、中華メニューにもぴったりの一品になります。もちろん普通の冷やっこでもOKです。
餃子の日は時短でもいろいろな献立が選べそうですね。目的に合わせて、さまざまな組み合わせで餃子を楽しんでくださいね。
【参考・参照】
日本糖尿病学会 糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版
文部科学省 日本食品標準成分表2015年版(七訂)