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暑い日の定番「そうめん」をおいしく食べたい!選び方や茹で方のコツは?
少しずつ気温が上がり、上着のいらない日が増えましたね。暑い日に食べたくなるのが、つるんとのどごしの良い「そうめん」。意外と知らないそうめんの基本の茹で方や歴史、アレンジレシピをお届けします。
そうめんのルーツ
そもそも、そうめんのルーツは「索餅(さくべい)」と呼ばれる唐代の中国から伝わった縄状の唐菓子。日本では奈良時代に食べられるようになりました。この索餅は「索麺(さくめん)」とも呼ばれており、これが現在の「そうめん」の語源となっています。その後、時代を経て現在のような形状になり、今なお愛され続けているというわけです。
そうめんとひやむぎの違いは“麺の太さ”
そうめんとひやむぎ、見た目は似ていますが、何が違うのでしょうか。実は、その違いは麺の太さにあります。そうめんは直径1.3mm未満のもの、冷や麦は 直径1.3mm以上、1.7mm未満のもの、と規定されています。ちなみに1.7mm以上のものはうどんと呼ばれます。麺の太さに違いあり、です。
真っ白の麺と少し黄色がかった白の麺、色の違いは"コシ"
そうめんの色といえば基本的には白ですが、真っ白なものと少し黄色がかった白があることにお気付きでしょうか。その違いは、そうめんの原料である小麦粉にあります。
真っ白な麺は薄力粉〜中力粉が主に使用されていて、少し黄色っぽい麺は中力粉~準強力粉が使用されています。薄力粉、中力粉、強力粉の順にグルテンがだんだん多くなり、グルテンが多いほどコシが強くなります。コシが強めの方がお好みの場合は、黄色が買った白の麺を購入してみましょう。
手延べそうめんと機械製麺したそうめんの違い
そうめんには製法として「手延べ」と「機械製麺」があることをご存知でしょうか。手延べそうめんはその名の通り、人の手によって太い縄上から徐々に細く延ばされていきます。手延べそうめんには、なめらかな口当たりや茹でた時の伸びにくさなどの良さがありますが、機械製麺に比べ割高です。機械製麺は機械によって製造されるため安価におさえられるものの、味ではやはり手延べに劣るとされることが多いです。お好みでお選びくださいね。
シェアNo.1そうめんブランドは兵庫県の「揖保乃糸」
夏になると特に店頭でよく見かける「揖保乃糸」。数あるそうめんブランドで、シェアNo.1を誇ります。揖保乃糸は揖保川を中心とした、兵庫県手延素麵協同組合の熟練した職人さんによって作られているブランド。何と600年もの歴史があるロングセラー商品です。
帯の色でランクが変わる揖保乃糸
普段何気なくほどいている、そうめんを束ねている帯の色。実はこの色に意味があることを知っていましたか。揖保乃糸では、この帯でそうめんの種類やランクを分けているのです。
赤い色のものは「上級」という種類で太さ0.70〜0.90mm、長さ19cmの商品。上級よりさらに上には「三神」、「特級」、「よりつむぎ」などがあり、全部で7色の帯があります。パッケージから出して保存容器に入れたりしていても、帯の色でどの種類の麺かが見極められますね。
そうめんをおいしく食べるコツ
そうめんのおいしさは「つや」と「コシ」。これを左右するのが茹で方です。ここでは基本の茹で方を写真でわかりやすく解説します。また、簡単に作れる自家製のめんつゆもあわせてご紹介します。
茹で方の基本
1.鍋にたっぷりの湯を沸かし、そうめんを広げ入れます。
2.再び沸かして、ふきこぼれないように火加減を調整して1分30秒〜2分茹でます。※水を注いでふきこぼれないように調整しても良いです。温度が弱すぎず、ぼこぼこと湯が沸いているのが理想的です。
3.茹で上がったそうめんを手早くざるに上げ、流水でよく洗い流します。
ポイント
そうめんには独特のぬめりがあるので、流水でしっかり洗い流しましょう。ぬめりが取れたら、麺にツヤ感とコシが出ますよ。ちなみに、そうめんを茹でるときはパスタと違って塩は必要ありません。
自家製めんつゆの作り方
おうちでも簡単に自分好みのめんつゆが作れます。多めに作っておくと、保存容器で保存することも可能です。保存容器はアルコール消毒などをし、清潔なものを使用しましょう。砂糖の量はお好みで調整してみてくださいね。
材料(作りやすい分量・約2人分)
- だし汁 200ml
- しょうゆ 大さじ3
- みりん 大さじ3
- 砂糖 小さじ1
作り方
鍋に材料をすべて入れ、一煮立ちさせたら出来上がりです。※みりんに含まれるアルコール分を飛ばすだけなので軽く煮立ったらOKです。
アレンジめんつゆ: めんつゆ+オイル
そうめんを飽きずに楽しむには、味の変化が欠かせません。とっても簡単な「めんつゆ+オイル」をご紹介します。
ごま油で中華風に
基本のつゆにごま油を加えて香ばしい味わいに。辛いのがお好きな方はラー油を加えても。
おすすめの薬味は長ねぎ、しょうが、にんにく、白いりごまです。
オリーブオイルで洋風に
おすすめの薬味はトマト、わさびです。トマトを加えたらイタリアンに、わさびを加えると不思議と和風な味わいになりますよ。
暑い季節に大活躍するそうめん。選び方や茹で方をマスターして、つるっとしたのどごしを堪能しましょう!