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なめこは洗って使うが正解!洗うときに気を付けるポイントを管理栄養士が解説
独特のぬめりが特徴のなめこ。料理に使うとき、洗うかべきどうか迷ったことはありませんか?結論からいうと「洗って使う」が正解です。この記事では、洗った方がいい理由や洗う際のポイントなどについて解説します。

なめこは「洗う」が正解!その理由は?
なめこは真空パックになったものと株付きのまま販売されているものがありますが、どちらも不純物が付着していることがあります。そのため、軽く洗ってから使用しましょう。
しいたけやしめじなどのきのこ類は、汚れがついていても水で洗うことはせず、清潔な布巾やキッチンペーパーで汚れを落とします。しかし、なめこの場合はぬめりがあるので同様のやり方で汚れを落とすのが難しいため、軽く水洗いする必要があるのです。
風味や栄養が失われないよう、洗いすぎないのがポイント
なめこのうまみや香りは、ぬめりの中に多く含まれていると言われています。また、コンドロイチンなどの水溶性食物繊維も含まれるため、洗いすぎるとうまみや栄養も一緒に失われてしまいます。洗う際は汚れをさっと落とす程度にとどめましょう。
なめこの洗い方
それでは、なめこの洗い方を説明します。
1. 株付きのなめこは石づきを切り落とし、ばらしながらザルに入れる。真空パックの場合は袋を開けて、そのままザルに入れる
2. 流水にさらしながら軽く洗う
▼きのこは洗わずに使うが正解!?
実は、なめこ以外のほとんどのきのこは、水洗いせずに使うのが正解です。きのこを水で洗うと栄養成分が失われて、風味も逃げてしまいます。こちらの記事で洗うきのこと洗わないきのこをそれぞれ解説していますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
なめこには食物繊維が豊富に含まれている

冒頭でもお伝えしたとおり、なめこには水溶性食物繊維が含まれており、ぬめり成分の元にもなっています。また、その他のきのこ類と同様に不溶性食物繊維も含まれ、なめこのコリコリとした食感は不溶性食物繊維によるものです。
食卓によく並ぶしいたけ、えのきたけ、ぶなしめじの食物繊維量と比較してみると、次のような違いが見られます。
<きのこ類に含まれる食物繊維量(100gあたり)>
不溶性食物繊維の量は他のきのこ類の方が多いですが、なめこには水溶性と不溶性、両方の食物繊維がバランスよく含まれていることがわかります。
水溶性食物繊維は食後の血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールの排出を助けたりするほか、食べ過ぎを防ぐ効果も期待できます。もう一方の不溶性食物繊維は、腸内で水分を吸収して便の量を増やすことで、便秘改善に役立ちます。そのため、血糖値やコレステロール値が気になる方、便秘などの悩みがある方は積極的に摂るべき食材といえるでしょう。
そのほか、なめこにはコンドロイチンと呼ばれる軟骨の主成分や、水溶性ビタミンの一種であるナイアシンなども含まれています。
なめこを生で食べるのはNG!

ほかのきのこ類同様、なめこも生で食べるのはNGです。特になめこは水分が多いため傷みやすく、袋の中で菌が繁殖しやすいので食中毒を起こす可能性があります。
味噌汁などのように直接火にかける料理は心配ありませんが、和え物などに使う場合もさっと茹でてから使うようにしましょう。
▼なめこは賞味期限が短い!すぐに食べきれないときは?
なめこの賞味期限は買ってから2〜3日ですが、冷凍すると長期保存が可能になります。目安は1ヶ月程度で、冷凍してもなめこならではのヌルヌル食感は失われません。買ってすぐに使わない分は冷凍保存しておきましょう。
なめこを使ったおすすめレシピ3選
最後に、なめこを使ったおすすめレシピを紹介します。
鶏となめこのつけ汁そば
夏は冷やしそば、冬はかけそばにして、季節を問わずに楽しめる一品です。
豆腐ステーキなめこあんかけ
日本酒やビールなどのお酒のアテにぴったり。節約レシピとしても活躍します。
なめこの卵とじ
調理時間はたったの5分!なめこのとろっとした食感がふわふわ玉子とよく合います。
さっと洗って、なめこをおいしく料理に活用!
なめこは水で軽く洗い、必ず火を通してから使うようにしましょう。とろとろ食感が楽しいなめこは、想像以上にさまざまな料理に活用できますよ。記事でご紹介したレシピはどれも手軽に作れるものばかりなので、ぜひ毎日の食卓に取り入れてみてください。