【みょうがの栄養】注目すべき成分豊富!おすすめの食べ方や効果効能・注意点を管理栄養士が解説!

さわやかな風味が特徴のみょうが。
薬味として使われることが多い野菜ですが、栄養や期待される効能はどのようなものがあるのでしょうか?
また食べる際の注意点や食べ方を知っておくと、みょうがを安心して食べられ、効果をさらに高めてくれますよ。

今回の記事では「みょうがの栄養」について管理栄養士が解説します。

目次

みょうがに含まれる栄養と期待される効能

みょうがにはカリウムや食物繊維などの栄養素をはじめ、アントシアニン、α-ピネンなどの注目すべき成分も含まれています。
どのような効能が期待されるのか、詳しくご紹介します。

動脈硬化やがん予防に役立つ「アントシアニン」

みょうがに含まれるアントシアニンはポリフェノールの一種で、みょうがの赤色の色素の成分です。

抗酸化作用があり、動脈硬化やがん、免疫機能の低下の原因となる活性酸素の働きを抑えてくれます。

食欲増進を助ける「α-ピネン(アルファピネン)」

みょうがに含まれる香り成分であるα-ピネンは、食欲増進作用があるといわれています。

食欲がわかないときに薬味として料理に使うと、よいアクセントになり食欲を刺激してくれます。
冷ややっこ、そうめんなどのあっさりしたメニューなどによく合うでしょう。

むくみや高血圧の予防に役立つ「カリウム」

カリウムはむくみが気になる方や、血圧を下げたい方が意識して取り入れたい栄養素です。

むくみや高血圧の原因のひとつに、塩分のとりすぎがあります。
カリウムは余分なナトリウムを排出する働きがあるため、むくみや高血圧の予防に役立つ、というわけです。

カリウムは水に流れ出やすい栄養素であるため、野菜を生で食べることでムダなく摂ることができます。
生で食べることの多いみょうがは、カリウム補給に役立つでしょう。

便秘予防や血糖値対策に大切「食物繊維」

食物繊維は便秘予防や血糖値対策に大切です。
食物繊維は腸を刺激してぜん動運動を活発にしてくれます。
さらに、善玉菌を増やす働きもあるため、腸内環境を整えてくれ、便秘予防となります。

また、食物繊維は食後の血糖値の急上昇を抑える作用もあります。
食事のはじめに摂ると効果的といわれているため、みょうがを先に食べるようにするとよいでしょう。

※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」

▼みょうがに期待される効能とは?
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みょうがを食べる際の注意点

みょうがはとくに身体に悪い成分が含まれているわけではなく、安心して食べて大丈夫です。

注意点をあげるとすれば、食べすぎに気を付けたいことがあります。
極端にたくさん食べると食物繊維を摂りすぎてしまい、消化不良や腹痛などを引き起こす可能性があります。

みょうがを一度にたくさん食べることはあまりないかと思いますので、気にしすぎる必要性は低いでしょう。

みょうがを食べると物忘れがひどくなるの?

「みょうがを食べると物忘れがひどくなる」と聞き、頻繁に食べることを不安に思う方もいるかもしれません。
ですがこれは言い伝えであり、心配は不要です。

その言い伝えとは、お釈迦様の弟子に由来する話です。
優秀な弟子でしたが自分の名前だけは覚えることができず、名前の書いた札を首から下げていましたが、結局死ぬまで覚えられなかったのです。
死後、墓に名も無き植物が育ちました。その弟子がいつも名を荷っていたことから、その植物が「茗荷(みょうが)」と名づけられた、というエピソードがこの言い伝えの一説となっています。

みょうがに悪い成分が入っているわけではありませんので、安心して食べてくださいね。

みょうがの栄養を効率的に摂るおすすめの食べ方

みょうがの栄養素をムダにせず効率的に摂るには、どのような食べ方がおすすめなのでしょうか?食べ方の例をお伝えします。

水にさらさずに食べる

みょうがはアク抜きやシャキっとした食感を出すため、切ったあとに水にさらすことがありますが、栄養素をムダなく摂るなら水にさらさずに食べましょう。

水にさらすことで水溶性のカリウムやビタミンCなどが流れ出てしまう恐れがあります。

アクは食べても身体に問題のない成分ですから、水にさらさずに食べても大丈夫です。もしどうしてもアクが気になる場合は、水にさらす時間を短くすると、栄養素の損失を減らせるでしょう。

生で食べる

みょうがは炒め物など加熱して食べることがありますが、生で食べる方が栄養素をたっぷり摂れます。
ビタミンCは熱に弱く、加熱することで減ってしまうことがあります。

みょうがは薬味に使う以外にも、和え物やサラダなどにも使えます。
さまざまなメニューで生のみょうがを楽しみましょう。

▼食べきれなかったみょうがの保存方法
みょうがは冷蔵や冷凍だけでなく、保存食にも加工可能。それぞれメリット・デメリットがありますので、みょうがの食べ方に合わせた保存方法を取り入れてみてくださいね。

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たっぷり食べたいときは加熱調理もアリ!

みょうがをたっぷり食べたいときは、加熱調理もアリです。
加熱することでカサが減り、たくさん食べやすくなります。

先ほど加熱することで栄養素が減ってしまうことをお伝えしましたが、栄養素がすべてなくなってしまうわけではありません。
気になる場合は、サッと加熱するようにするとよいでしょう。

みょうががたくさんある場合は、炒め物や肉巻きなどのメニューにするのもおすすめです。

▼みょうがの切り方に迷ったときはこちら
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栄養豊富なみょうがをたくさん取り入れよう!

今回の記事では「みょうがの栄養」について管理栄養士が解説しました。
みょうがは食欲アップを助けるだけでなく、さまざまな栄養素の補給に役立つ野菜です。
料理にさわやかな香りを足してくれるみょうがを、たくさん活用してくださいね。

みょうがを使った栄養豊富なレシピ

最後に、みょうがを使った栄養豊富なレシピを紹介します。

さばとみょうがの炊き込みご飯

さばの炊き込みご飯にみょうがをたっぷり混ぜ込みます。みょうがは加熱せずに使うため、栄養素をムダなく摂れます。

さばとみょうがの炊き込みご飯

さば缶詰(しょうゆ煮)、みょうが、米、しょうが、○しょうゆ、○酒

調理時間:40分

なすとみょうがのおひたし

相性のよいなすとみょうがをめんつゆで浸けて、簡単なおひたしに。なすのポリフェノールもあわせて摂れ、美容や健康づくりの効果を高めてくれるでしょう。

あじとみょうがのさっぱり丼

あじとあわせてさっぱりした丼に。あじの臭みもみょうがが気になりにくくしてくれます。みょうがには含まれないビタミンDやビタミンB12などの栄養素をあじが補ってくれます。

あじとみょうがのさっぱり丼

あじ(刺身用)、みょうが、ご飯、小ねぎ(あれば)、○しょうゆ、○酒、○みりん、いりごま(白)

調理時間:15分

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