【正しい油の捨て方】簡単な捨て方5パターンを紹介!油の捨て時の見極めポイントも

揚げ物などで使用した油、そのまま排水口に流すのはNGです。こちらの記事では、油の捨て方基本の5パターンを紹介。やりやすくて自分に合った捨て方を選び、環境や台所の設備を守っていきましょう!また、油は何ごみで捨てたら良いのか、油の捨て時はいつなのか、酸化した油を使うリスクについても紹介しています。

目次

そもそも油は可燃ごみ?不燃ごみ?

家庭から出る食用油を捨てる場合、基本的には可燃ごみとして処分します。ただし、自治体によって異なる場合もあるので、住んでいる地域のゴミ回収ルールを確認して捨てるようにしましょう。

自治体によっては資源ごみとして回収される場合も

自治体によっては油を資源ごみとしてリサイクル回収しているところがあります。これはリサイクル回収をすることで、燃えるごみとして出されるごみの量を減らすことや、資源の有効活用につながるというメリットがあるため。

自治体により回収方法が異なりますが、蓋が閉まる容器に入れて、指定の場所の回収ボックスに持ち込む方法などがあるようです。各地域の回収法については、自治体のホームページなどに掲載されているため、一度調べてみましょう。

簡単!油の捨て方 基本の5パターン

お住まいの地域が可燃ごみとして油を捨てていい場合、どのように捨てるといいのでしょうか。簡単にできる方法を5つご紹介します。

① ペーパータオルや新聞紙に吸わせる

揚げ焼きなど、捨てる油が少量の場合はペーパータオルや新聞紙などの紙に吸わせます。処理は油が冷めてから行いましょう。

油の量が多い場合は、以下のように牛乳パックやポリ袋の中に入れた紙に油を吸わせるのがおすすめです。

② 牛乳パックを使う

牛乳パックの中に新聞紙やペーパータオルを詰め込み、そこに冷ました油を流し込みます。このとき、自然発火を防ぐために水も少ししみ込ませておきましょう。気温の高い夏場などは、水を入れておかないと発熱して自然発火する恐れがあります(※)。

最後は口をテープなどで止め、捨てるようにします。

※参考:日清オイリオ’sキッチン「油の捨て方」

③ ポリ袋を使う

油の量が多く、牛乳パックがない場合はポリ袋に入れて捨てる方法も。ポリ袋を2重にして新聞紙やペーパータオルなどをしきつめ、その後冷ました油を流し込みます。このときも水を一緒にしみ込ませましょう。最後に口をしっかりと結んで完了です。

④ 凝固剤で固める

たくさん油がある場合は、市販の凝固剤で固めると楽に処分ができます。

使い方は凝固剤によって多少異なるものの、基本的には油が熱いうちに凝固剤を入れて溶かします。油が冷めると凝固剤によって油が固まるので、フライ返しですくいとり、ポリ袋などに移して捨てましょう。

凝固剤はドラッグストアやホームセンターなどで手に入ります。

⑤ 片栗粉で固める

凝固剤の代わりに片栗粉でも油をまとめられます。

方法は、油が熱いうちに油と同量程度の片栗粉を粉のまま混ぜ入れるだけ。凝固剤のように固くはなりませんが、油が冷めるころにはどろっとした状態になっています。

ただし油の量が多い場合、片栗粉も大量に必要となってしまいます。油の量が少ない揚げ焼きのときであれば、片栗粉を使う量が少なくて済むでしょう。

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油をそのまま排水口に流すのはNG!

以上5つのパターンが油を処理するのにおすすめ。面倒だからと、油をそのまま排水口に流すのは絶対にNGです。

その理由は排水管が詰まってしまったり、川や海の水質に影響を与えたりする恐れがあるから。

油は冷えて固まると下水管に詰まりやすくなり、悪臭の原因にもなります。さらに下水処理施設に負担をかけるだけでなく、大雨が降ったときに油が川や海に流れ出て水質を汚染してしまう可能性も(※)。

油は排水口には流さず、正しく処分をしましょう。

※参考:東京都下水道局「下水道に油を流さないで!」

油の捨て時、見極めポイントは?

油を捨てるタイミングはどのように見極めればいいのでしょうか?

揚げ油を保管して何回か使う場合、使用回数は3~4回程度が目安です。ただし肉や魚などを揚げた場合は油が汚れやすくなり、3~4回より捨て時が早まる可能性も。見極めポイントをいくつか紹介します。

・色が濃くなる

汚れた油は黒っぽくなり、汚れが強くなるほど黒ずみも強くなります。揚げ鍋の底が見えないくらい黒ずんだ油は使うのを控え、黒ずみが気になってきた時点で取り換えましょう。

・嫌なニオイがする

油が古くなると、油臭い不快なニオイがしてきます。新鮮な油は、ニオイはほとんどしません。揚げた食材の風味が悪くなることもあるため、ニオイがする場合は取り換えましょう。

・粘りが出る

油が冷めたときに、ドロッとして粘りが出ている状態は油が汚れている証拠。新しい油は冷めてもサラサラしています。使う前に粘りが出ていることに気付いたら、新しい油を使いましょう。

酸化した油を使い続けるリスクとは?

油の捨て時は、基本的には上記のような油の状態で見極めますが、一度しか使っていない場合でも、空気に触れたり熱が加わったりすることで酸化が進みます。

早ければ1週間程度で酸化してしまうこともあるようです。酸化した油をとり続けることで、さまざまな健康リスクを引き起こす恐れがあります。

なお油の見た目が汚れていない場合でも、何週間も保管しておいた油は使うのを控えてください。揚げ物の回数が少なく期間が空いてしまう場合は、炒め物用の油として使うなど、早めに使い切るよう工夫しましょう。

正しい油の捨て方や、油の捨て時の目安をお伝えしました。家庭で揚げ物を楽しむ際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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