れんこんを長持ちさせる保存方法|冷蔵・冷凍の場合の保存テクニック

シャキシャキとした食感で、炒め物や煮物に活躍してくれるれんこん。でも、買ったものの使い切れずに冷蔵庫の奥で傷んでいた……なんてことも。この記事では、れんこんの冷蔵・冷凍の保存方法について、写真付きで詳しく解説します。れんこんの正しい保存方法を知り、長持ちさせて最後までおいしく使い切りましょう。

目次

れんこんを保存する際に押さえておきたいポイント

れんこんは、保存するときの状態やどのくらいの期間で使い切るかによって、適切な保存方法が異なります。

すぐに使う場合はそのまま野菜室でOK

れんこんは、すぐに使う場合は冷蔵庫の野菜室で保存します。れんこんは冷蔵ではあまり日持ちせず、保存期間の目安は3日~1週間程度です。

カット済みのれんこんはラップに包む

カットされているれんこんの場合は、ラップで包み、ポリ袋や冷凍用保存袋に入れてから野菜室に入れましょう。こうすることで断面の乾燥を防ぎ、傷むのを防ぎます。

土付きのれんこんは濡らしたキッチンペーパーで包む

土や節がついているものは、濡らしたキッチンペーパーか新聞紙で包んでからラップで包み、袋に入れて野菜室で保存しましょう。

1週間以上保存したいときは冷凍する

さらに長持ちさせたい場合は、冷凍保存ができます。皮をむいて丸ごと、または切ってからのどちらでもOKです。冷凍したれんこんは、1ヶ月ほどを目安に使い切りましょう。

傷んだれんこんにはどんな特徴がある?

れんこんはタンニンを含むため、傷んでいなくても変色がみられることがあります。調理前であれば赤色やピンク色、調理後であれば黒色や褐色などに変色します。タンニンはポリフェノールの一種なので、食べても問題ありません。

ただし、以下の特徴に当てはまる場合は傷んでいる可能性が高いので、食べずに破棄するようにしましょう。

  • 切ったときに断面全体が変色している
  • やわらかく全体にぬめりが出ている
  • カビが生えている
  • 異臭がする

適切に保存し、これらの特徴が出る前に使い切るようにしてくださいね。

れんこんの保存方法

それでは、れんこんの保存方法を冷蔵・冷凍の場合に分けて解説します。

【冷蔵】基本は野菜室で保存する(保存期間:約3日~1週間)

れんこんは冷蔵庫の野菜室に保存します。カットされたものか、土や節がついているものかで保存方法が異なります。

3日~1週間程度が保存期間の目安ですが、カットされたものの方が鮮度が落ちやすいので、様子を見ながら早めに使い切るようにしましょう。

カットされたれんこんの保存方法

カットされているれんこんは、切り口から水分の蒸発を防ぐためにラップでぴったりと包みます。

ラップに包んだらポリ袋や冷凍用保存袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に入れて保存しましょう。

保存期間は3日程度を目安にし、様子を見ながら遅くとも1週間以内には使い切るようにしましょう。

土や節がついたれんこんの保存方法

土や節がついたれんこんは、まず濡らしたキッチンペーパーか新聞紙で包みます。

次にラップでぴったりと包みます。

保存期間は1週間ほどが目安です。もし使い切れずに残った場合は、先ほど説明した「カットされたれんこんの保存方法」で、ラップで包んでから袋に入れて保存しましょう。

【冷凍】長く保存するなら冷凍する(保存期間:約1ヶ月)

れんこんを長持ちさせたい場合は冷凍しましょう。保存期間の目安は約1ヶ月です。

切ってから冷凍するとすぐに使えて便利ですが、皮をむいた状態で丸ごと冷凍も可能です。

冷凍すると、生のものよりもシャキシャキとした食感がなくなりやすいですが、れんこんは比較的食感が変わりにくい野菜です。炒め物、煮物、汁物などさまざまな料理に活用できます。

切ってから冷凍する方法

切ってから冷凍する場合、使いやすい大きさに切ったれんこんを5分ほど酢水にさらし、水けをとってから冷凍用保存袋に入れて冷凍します。水2カップ(400ml)に対して酢小さじ1~2が目安で、酢水にさらすことでれんこんの変色を防ぎます。

解凍はせず、凍ったまま鍋やフライパンに入れて加熱するのが食感を変わりにくくするポイントです。きんぴらなどの炒め物、煮物、汁物、サラダなどさまざまな料理に使えますよ。

丸ごと冷凍する方法

丸ごと冷凍する場合も、基本的な手順は切って冷凍する場合と同じです。ポイントは縦半分に切ってから冷凍すること。こうすることで冷凍されるまでの時間が短くなり、食感も変わりにくくなります。冷凍から解凍までの手順は以下の通りです。

まず、れんこんは皮をむいて縦に半分に切り、酢水に5分さらします。

水2カップ(400ml)に対し、酢小さじ1~2が目安です

水けをふき取ってからラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。

解凍するときはラップをはがし、流水に5~10秒ほどあてて表面を解凍します。半解凍の状態で好みの大きさに切り、そのまま調理しましょう。すりおろす場合は凍ったまますりおろしてください。

開封した水煮れんこんも冷蔵・冷凍庫で保存する

真空パックの水煮れんこんが使い切れずに余った場合、容器に入れて酢水につけ、ラップかフタをして冷蔵庫で保存します。開封後は賞味期限に関わらずなるべく早めに使い切りましょう。

水煮れんこんも冷凍保存ができます。先ほど説明した通り、切ってから、または丸ごとでもどちらでもOKです。冷凍する場合は開封後すぐ冷凍するようにし、1ヶ月を目安に使い切りましょう。

冷凍れんこんを使ったおすすめレシピ

れんこんは冷凍するとシャキシャキ食感が失われやすくなりますが、食感の変化が気になりにくいおすすめレシピをご紹介します。もちろん、冷蔵保存したれんこんでもおいしく作れますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

れんこんとひき肉のカレーきんぴら

半月切りにカットしてから冷凍したれんこんを使うと簡単に作れます。カレー粉を使っていつものきんぴらをちょっとアレンジ。

れんこんとひき肉のカレーきんぴら

れんこん(小)、鶏ひき肉、○めんつゆ(3倍濃縮)、○みりん、○カレー粉、サラダ油

調理時間:15分

れんこんのはさみ焼き

輪切りにして冷凍したれんこんは、はさみ焼きに使えます。少し手間がかかるはさみ焼きも、冷凍れんこんを使うと時短になりますよ。

れんこんのはさみ焼き

鶏ひき肉、れんこん、○しょうがチューブ、○酒、○片栗粉、○塩、●しょうゆ、●酒、●みりん、薄力粉、サラダ油

調理時間:20分

豚こまれんこんハンバーグ

みじん切りにしたれんこん入りの、豚こま切れ肉を使ったハンバーグです。丸ごと冷凍しておいたれんこんをみじん切りに、またはみじん切りにして冷凍したものを使っても、どちらでもOK。

豚こまれんこんハンバーグ

豚こま切れ肉、れんこん、○しょうがチューブ、○しょうゆ、○酒、○片栗粉、●白だし(2倍濃縮)、●みりん、片栗粉、サラダ油

調理時間:15分

れんこんを上手に保存してムダなく使い切ろう

れんこんは冷蔵だとあまり日持ちしませんが、冷凍だと長く保存でき、さまざまな料理に活用できます。上手に保存して、れんこんをムダなく使い切りましょう。

▼実は必須じゃない!?れんこんのアク抜き
れんこんにはアク抜きしないメリットもあるので、どんな料理を作るのかによってアク抜きをするか、しないかを決めるのがおすすめです。れんこんをアク抜きする判断基準と、アク抜きの仕方を解説します。

れんこんのアク抜きは必要?調理するときの考え方と手順について

れんこんを調理するときはアク抜きをする方が多いと思いますが、実はれんこんの下処理にアク抜きは必須ではありません。れんこんはどんな料理に使用するかによって、下処理の仕方を変えるのがおすすめです。適切な考え方と下処理の手順について、管理栄養士が解説します。

レシピ
ランキング

おすすめ記事

全体ランキング